「こんなふうに心や身体を使えたら」 あや

9月22日

 稲刈り補助に全員出動!! お昼にお母さんに言っていただいて、お父さんの稲刈りしている田んぼに行かせてもらいました。
 田んぼに到着すると、稲がべたーっと倒れていたり、田んぼの中がぬかるんでいたりして、お父さん達はいつもこんなに大変な中、毎日稲刈りをしてくださっていたのだ、と本当にありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 お父さんがコンバインで刈りやすいように、倒れている稲を起こしていきました。昼食の時にお母さんに説明をしていただいていたのですが、実際起こしてみても、グダーンとなってしまい、稲をきちんと立たせるのが難しかったです。倒れていては、また詰まってしまい、お父さんが刈りにくくなってしまうと思い、立つように試行錯誤しました。少しやっているうちに、稲がきちんと立つようになってきて、コツが分かってきました。
 稲の中に入って、稲起こしをしている時は必死で、起こされた稲がどうなっているのか見えなかったのですが、手刈りした稲を畔に持っていく時に、横から見る機会がありました。稲起こしがされた稲が綺麗に、連続して並んでいて、筆で描いたようでした。奥のやっていないところとの差が一目見て分かって、稲起こしをするのとしないのとでは、こんなに違うのかと驚きました。
 お父さんが刈るスピードが物凄く早くて、「お父さん来ますー!!」という声が度々飛びかっていました。お父さんに追いつかれてはいけない! スピードをあげないとと、みんなで必死になった空気がとても一体感がありました。
 私は怒られたくないという気持ちが強くて、いつもは緊張してしまうのですが、こないだお父さんに、
「目の前の人の役に立ちたいという気持ちに熱意を持ったり、お父さんがやりやすくなるにはどうすればいいかな、とお父さんの目線で見たら、そのことで頭がいっぱいになって、怒られるかどうかはどうでもよくなる、頭から消えるよ」
 と言ってもらったことを実践してみました。自分を忘れるほど、人の役に立ちたいという気持ちが必要だと言ってもらったのですが、今日お父さんの言葉を実感しました。
 いつもの倍の集中力と、もの凄い勢いで、稲起こしができて、自分が自分でないように感じました。自分ってこんなに動けるの!? と思うほどでした。体の底からエネルギーが湧いてきたように感じて、初めて怒られることの恐怖から抜け出した世界を感じた瞬間でした。怒られたくないということから抜け出た世界はこんな感じなのか、なんて楽しいんだ、と思いました。
 作業的には体はたぶん疲れているはずなのに、疲れを感じなくて、凄く楽しくて、心の底から感じる幸せや楽しさがたくさん溢れ出るように感じました。
 こんなふうに心や体を使えたら、仕事もたくさんできるし、楽しいし、やっぱり怒られないことがテーマの人生なんて嫌だ、やめたい、と思いました。今日どれくらいの深さまでそう感じられたのかは分かりませんが、少しでも、怒られる恐怖から解放された感覚を自分で感じられたことがとても大きかったです。
 この感覚を求めて、怒られないことだけが一番大事、怒られなかったら全て良し、という、心に根強くあってしまう怒られる恐怖、怒られないことがテーマの人生をなくしていきたいです。
 みんなで稲起こしをしている時に、お母さんが本当に嬉しそうにされていて、私もすっごく嬉しくなりました。気が付くと、畑の半分くらいまで終わっていて、時間があっという間でした。
 休憩の時に、みんなで畔に座って青空や田んぼの景色を見た時間も幸せでした。みんなでやったら、本当になんでもできるんだと改めて感じたし、みんなと「幸せ」という気持ちや、一体となって全力で取り組むことを一緒に感じられたことが嬉しかったです。仲間がいることが本当に心強くて、幸せなことだなと感じました。
 
 お父さんのモンローちゃんの調子が戻って、お父さんの本領発揮の稲刈り姿を見た時、本当にかっこよくて、みんなで目がハートマークになっていました。
 お父さんが、横から見ると、よく見えるよと言ってくれたことも嬉しかったし、みんなで畔に座って、お父さんの稲刈り姿を見た時間が幸せでした。稲を刈っているお父さんに、みんなで手を振っていた時。お父さんは稲を刈っているし、振り返してもらうことは難しいだろうなと思っていたけれど、お父さんが飛び切りの笑顔で手を振り返してくださった時、本当に嬉しくて、大きな幸せを感じて、涙が出てきました。
 お父さんがこないだ集合で話してくださった、お父さんのお子さんがお父さんを見て、誇らしげにしていた話と似たように、「私たちのお父さんって、本当にかっこいい!!」と思いました。お父さんは、本当に私たちのお父さんで、私たちはお父さんの子供なんだなと改めて感じました。
 手刈りした稲をこぐこともさせてもらいました。入れ方をお父さんが何度も教えてくださいました。穂をまとめて、ロスがないように綺麗に入れるのは難しかったけれど、上手くいった時は気持ちが良くて嬉しかったです。
 お父さんが、レールのところに穂があったり、穂が外に出てしまうとその分ロスが大きく出てしまうことを教えてくださったのですが、ロスが出てしまう中でも、これも一つの練習、と言って、私たちに体験させてくださって、本当にお父さんは優しい! と思いました。
 いつもいただいているお米が刈られていく様子を間近で見させてもらえたこと、実際に稲を手で抱きかかえて田んぼの中に入って、稲刈りの作業を経験させてもらえたこと、稲刈りの作業に携わらせてもらえたことで、より一層、お米のありがたさを感じます。日本人として、どのようにお米が刈られていくのかを知れたり、田んぼに入って、稲に囲まれた中で作業できたことが大きな財産だなと思います。

 帰ってきていただいたカレーが本当に美味しくて、食事は高いもの、贅沢のもの、人とは違った特別なものが美味しいのではなくて、いっぱい働いた後のご飯、そしてその大変さや幸せを共有したみんなと食べるからこそ美味しいのだと思いました。
 機械のトラブルでの全員出動だったけれど、トラブルがあったから今日、みんなで田んぼに出動して、稲刈りの作業を体験させてもらえたことが凄くありがたくて嬉しくて、幸せだったなと思います。
 これからもお米を残さず、大切に美味しくいただきます!