「遠い国で」 ゆうは

9月21日

 音楽合宿第3弾2日目。
 今日も発声練習とウォーキング練習からスタート。
 ウォーキングはやっぱりまだまだ難しいのです。
 あけみちゃんに私は首猫背になっているから常に姿勢を意識して過ごしてみるといいとアドバイスをくれました。
 教えてもらった姿勢を意識して一日を過ごしていると、私は常に目線が低くうつむきがちで過ごしていたことに気が付きました。
 姿勢を正すと目線も上がり、ぱあっと視界が開けた気がして、気分も明るくなれて嬉しかったです。
 美しい姿勢を、そして明るい気持ちを保てるよう日常的に意識していきたいです。
 午前中は楽器のグループ練習をしてからえりさちゃんとお父さんにオペラ座の怪人とボヘミアンを聞いていただきました。
 オペラ座の怪人はきれいな演奏と破綻させた演奏の2パターン。
 演奏後はえりさちゃんの瞳に涙が浮かんでいて、まだまだ練習途中ではありますが人の気持ちを動かす演奏に加われたのかなと思うと嬉しかったです。

 昼食後のABパターンでは都合でお風呂掃除が私一人になってしまっていたのですが、えりさちゃんとまちちゃんがヘルプに来てくれました。
 頼もしすぎる。
 ふたりとも素早く、けれどピカピカに掃除してくれて今日のお風呂は一段と気持ちいいだろうなと確信しました。
 なのはなは困っていると必ず誰かが助けてくれるあたたかい場所だなと再確認できて嬉しかったです。

 午後の最初は楽器のパート練習。
 ダンス練習も同時並行だったのでトランペットはなんとすにちゃんと2人だけ。
 それでもふたりでたくさん意見を出し合い考え、探り探りではありますがいい演奏にできるように練習できた時間がすごく楽しくて嬉しかったです。
 その後はコーラス練習。
 途中で練習している「Romeo」のダンスも見させてもらいました。
 最高にかっこよくて目が離せませんでした。
 歌うのを忘れてしまいそうになるほど見とれてしまう、ひきつけられる魅力的な動き。
 ダンスチームのみんなに見合うようなコーラスができるようにとより気合を入れて練習することができました。

 そして今日は一週間なのはなに帰ってきてくれていたえりさちゃんがアメリカに戻りました。
 なのはなの輪が世界に広がる希望。
 アメリカで第二のなのはなを作ることを目標に、大学で研究している論文の資料集めに帰ってきてくれているというお話を聞かせてくださいました。
 日本を超えてなのはなが広がっていくことが本当にすごいなと感じます。
 同じ苦しみを抱えている人たちは世界中に沢山いるのだろうなと思います。
 世の中の流れがどんどん利己的になっていく中で利他心を求めてもがいている人がたくさんいると思います。
 そんな人たちの心の傷を癒したい。
 この病気を経験したからこそ得られた経験を生かして、苦しんでいるまだ見ぬ誰かを想い活動していく。
 それが、なのはなファミリーで過ごさせてもらっている私たちの使命だと感じています。
 その使命を果たそうと努力することで、私たちも救われ回復していける。
 えりさちゃんの生き方はそのことを証明しているようで、すごく希望を感じる存在です。
 えりさちゃんが「オペラ座の怪人」を聞いてくれた時、破綻させたバージョンの方が
「泥臭くて力強い演奏で安心する。」
 と言ってくれました。
 この言葉を聞いて、えりさちゃんはなのはなのことをかけがえのない心のふるさととしている家族なのだ、仲間なのだと改めて感じました。
 同じ志を持つ仲間が遠い国で頑張っている。
 こんなに心強いことが他にあるでしょうか。
 えりさちゃんの滞在は私のこれから先の生きる理由を改めて考えるきっかけをくれて、一緒に過ごせた一週間が本当に嬉しかったです。
 素敵な家族に恥じぬ存在になれるよう、私も日々良く生きていけるようにしたいです。