9月21日
えりさちゃんが帰ってきてくれた1週間がとても嬉しくて、希望をたくさんもらった時間でした。
えりさちゃんが帰ってきてくれた時に、去年会った時にも増して、えりさちゃんの雰囲気が凄く大人で、凛としていて、えりさちゃんが自立していることや、摂食障害の施設を作るために発信をしていることの強さを感じて、えりさちゃんは本当に守る側に立っているんだと瞬間的に思いました。
えりさちゃんが摂食障害のことをアメリカで発信しようとしている姿が本当にかっこよくて、えりさちゃんもお父さんと同じ道を作る人として走り続けているのを感じました。えりさちゃんの姿から、私も、(こんなところで止まっていたらいけない、症状に足を捉われていてはだめだ、ちゃんと症状を断ち切って、人の役に立てるように、自分の使命を果たせるようになりたい)という気持ちが強くなりました。
その気持ちからなのか、その日トイレ掃除ができました。
症状の強さや辛さなどを誰かと比べるわけではないけれど、私は潔癖の症状がかなり強い方だと思います。なのはなに来る前までは、自分の顔さえも怖くて触れませんでした。なのはなに来てすぐの時は、掃除ができなかった私が少しずつできるようになっていって、トイレ掃除ができるようになったことが凄く嬉しくて、奇跡のようです。今までは、掃除用具(箒などでも)を触ったあと、絶対石鹸で手を洗わないと苦しかったのに、今は手を洗わずに普通に過ごせています。自分のこだわりがなくなることがこんなに心が楽で、心地よく過ごせるのだと知りました。
台所のトイレで、あまり使われないため比較的きれいなトイレではあるのですが、それでもできたことが本当に嬉しいです。これから当番に入る時、毎回させてもらおう、と決心しています。自分の苦しいと感じることから逃げないで、コンスタントに向き合って、乗り越えたいです。そのうち、トイレ掃除が一番やりがいがあって好きと思えるくらいまでに成長したいです。
掃除も楽しいと思えるようになってきて、綺麗にしたいところが次々でてきます。
誰も気が付いていなかったけれど、気になるところをやってみたら、その次その場所を使う時に、凄く整然としているように感じて、自分自身がとても気持ちよく、すっきりとした気持ちになりました。掃除を楽しめること、きちんと掃除ができることは、良い人生を送るためにとても大切なのだと感じました。
えりさちゃんの研究のインタビューを受けさせてもらえた時間にパワーをたくさんもらいました。
受けさせてもらう中で、今まで病気で苦しんできて本当によかったなと思いました。なのはなに来る前の期間、この世の地獄と思うほど本当に苦しかったけれど、その苦しみを経験しているから、誰かの助けや希望になることができたり、人の苦しみを理解できるなと思います。
なのはなに来る前のことから今を振り返ると、自分の変化やこれまで感じていたことが客観的に見えてきました。自分では自分の変化が分かりにくいけど、全く別人と思うほど、変わっていることに気が付きました。
毎日精神安定剤を飲んでいたのに、今は一度も飲まずに過ごしていて、そして毎日楽しさを感じて過ごすことができていることが本当にありがたいです。
なのはなに来て、初めて、幸せと感じた時に涙が出ることを知りました。それまではずっと、辛い涙、恨みの涙など、自分を苦しめる涙ばかりでした。みんなの中で、幸せを感じて過ごせていることが本当に幸せです。
今まで、カウンセリングを長年受けてきたことに対して、お金や時間の無駄使いをしてしまったと思っていたけど、えりさちゃんのインタビューを通して、その考え方が変わったのを感じました。長年受けてきたけど、治らなかったことで、なのはなにこそ答えがあること、ここでこそ回復できることの証明になる、自分の体験がその補強になる、と感じました。今まで、そう思おうと意識的にしていたところがあったけど、インタビューの中で、その考え方が心の底から本当にカチッとはまりました。
起きたことは本当にすべていいことなんだと、改めて感じました。
えりさちゃんのインタビューの中で、夢についての質問がありました。この世の中で苦しんでいる人が同じような苦しみを味わうことがないように、答えがあるべき場所に正しい答え、理解があって、長い間苦しまなくていいように、次の世代の人が苦しむことがないように、人の助けになりたいこと。正しい理解を広げ、間違った考え方、薬漬けなどの既存の価値観を壊す人になりたいこと。自分の夢を話して、聞いてもらっていると、自分の思いがさらに強くなるのを感じました。
えりさちゃんのように、私も次の世代の精神的な基盤を作っていく人な。まだ見ぬ誰かの助けになれる存在になれるように。自分のやること、当番や掃除、作業なども全部まだ見ぬ誰かに繋がっているなと感じて、一瞬一瞬を大切に過ごしたいです。
人の役に立てる人、希望になれる人になりたいと、熱意を持って、自分の守りや自分自身を捨てます。
えりさちゃんがアメリカでがんばっていることが、私たちの大きなエネルギーになって、希望です。夢や希望が症状から切り離してくれるのだと感じた一週間でした。
アメリカと日本で場所は違うけれど、えりさちゃんと同じ気持ちで、がんばっていきたいです!
