9月18日のなのはな

版画教室篆刻編パート2!
今日の版画教室では先週に引き続き藤井先生に篆刻の作り方を教えていただきました。

前回は書体を決めて、石を磨いて反転文字を書いて、と下準備を進めました。
今回はいよいよ彫りの工程。

最初に藤井先生に彫刻刀の持ち方を教えていただき、練習用の石を使って彫る練習しました。
気をつけるポイントはいろいろとあります。
引くときと押すときでは刀の持ち方が変わること。版画と同じように彫ってできる凸の形を考えなければいけないこと。初めにしっかり刃を入れてから、ゆっくり引くこと。

教えていただいたこと一つひとつを意識しながら彫っていくのですが、これがすごく難しい。中々、刃が入らないかと思えばガリっと勢いよく彫りすぎてしまったりして、木を彫るのとはまた違った感覚に苦戦しました。
それでも何度か練習を重ねて少しずつコツをつかみ、いざ本番。自分で選んだ石ではありますが、とても小さい。
こんなに細かく彫れるのかなぁ……。不安な気持ちは山積みですが、覚悟を決めて刃を入れていきました。
ゆっくり慎重に。少しずつ力をこめて彫り進めます。じっくり石と向き合って文字をかたどりました。

「できた~!」
多少いびつではありますが、彫り終えると安堵と喜びで思わず声がこぼれました。

先生に見ていただいて、試しに朱肉をつけて押してみることに。初めて見る朱肉の塊は真っ赤で綺麗。

そこに篆刻をとんとんして満遍なく色をつけ、平らにひかれた紙の上に押し付けます。上手く彫れているかな。

祈るような気持ちでゆっくり篆刻を持ち上げてみると、そこには確かに私の彫った「ゆ」の文字が。自分の作品が形になった瞬間は何とも言えない喜びがこみあげてきました。
とはいえ文字はやっと読めるくらいの不格好さ。それを見かねて先生が少し手直しをしてくださいました。あくまで私の作品だから、それを壊さないように少しずつ。そうした先生の優しい気遣いが、とてもありがたくてあたたかい気持ちになります。
飛び出してしまっているところはあえて周りも崩して、使い込んでいるような味を出してくださいました。
「失敗を生かしていいものを作る」
そう教えていただいて、失敗を消さずにいいものに変身させていく先生が本当にすごかったです。

先生が少し手を入れてくださっただけで、どんどん形が良くなっていくのがまるで魔法みたいで見ているだけでも楽しい。
私だけの印となる作品を、藤井先生の助けを借りて一緒に作ってくださることがとても嬉しかったです。

細かい修正をしてついに完成! 世界に一つだけのオリジナルの篆刻。出来上がったときはもう、心の底から感動。手にするだけでしあわせな気持ちになります。
作った版画の作品に押すのがすごく楽しみ。大切に保管していきたいです。

そして今日の版画教室では、あやちゃんが刷りの段階に入りました。


時間をかけて丁寧に細かく掘り進めていた作品が刷られているものを私も見させてもらいました。すごく綺麗で繊細で、あやちゃんの努力が感じられて歓声を見せてもらえるのも楽しみです。

ゆきなちゃんは版画が完成。何度も掘り直しこだわり沢山の作品が素敵でした。あちらこちらで感動の歓声が聞こえる笑顔にあふれる版画教室の時間が嬉しかったです。
(ゆうは)
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秋冬野菜の育苗チーム数人で、一日を通して、今育っている苗たちの手入れをしました。


朝に、白菜の鉢上げと、害虫よけのための希釈した酢の散布、育苗場所に防虫ネットを張る作業をしました。
私は白菜の鉢上げの作業に入り、朝の時間で、今ある白菜の苗は、すべて鉢上げを終えることができ、ほっとしました。
最近は、苗の鉢上げの作業が立て込んでいたので、トレーやポットなどの片付けになかなか手が付けられずにいましたが、早く作業を終えた育苗チームの子たちが、ポットやトレーの洗いや、片付けを進めてくれており、私が合流したときには、すでに綺麗に洗ったポットが整然と積み上げられており、とても有り難い気持ちになりました。
朝食までの時間に、みんなで協力して片付けを終えることができ、とても気持ちが良かったです。

秋冬に向けて、今育てている苗は、キャベツ、ブロッコリー、水菜、セロリ、絹さや……といった野菜たちですが、中には、害虫にやられてしまう苗もあり、今日の午前中は、苗の害虫チェックを丁寧に行いました。
一通り駆除できると安心した気持ちにもなりますが、害虫から苗を守れるよう、引き続き害虫のチェックに気を付けていきたいと思います。

午後には、セロリの種まきをしました。今日は、普段桃チームで作業をしている、ふみちゃんとりなちゃんが種まきの作業に入ってくれていたので、とても貴重な時間で、一緒に作業ができてとても嬉しかったです。
今日は1人1トレー蒔いたら終わるので、早めに次の作業に入れるかなと思っていたのですが……、一緒に作業をしていたふみちゃんが、種袋を開封して種を取り出したとき、「小っちゃーい!!」と、その種の小ささに驚いていました。
私も見せてもらって、「セロリの種って、こんなに小さかったっけ……!?」と驚きました。
まるでケシの実のような小ささで、ふっと息を吹いたら種が散って飛んでいってしまいそうで、これは細心の注意を払って種を扱わなければと気が引き締まると同時に、これは思っていたよりも時間がかかるかもしれないな…、と思いました。

今回は72穴トレーのひと穴に5粒蒔きをしていきました。
言葉を発して種から意識が離れてしまうと、種を見失ってしまいそうで、一緒に作業をしていたふみちゃんと集中して黙々と種を蒔いていきました。
種の上に被せる土も、小さな小さな種が土を持ち上げて発芽する様子を想像しながら、厚さに注意しながら覆土をしていきました。
無事にまきおえたときには、小さな種を守りきった達成感と、緊張から解放されたようなほっとした気持ちになりました。
今日は全部で1000粒のセロリの種を蒔きました。無事に発芽してくれるよう、明日からも見守っていきたいと思います。
(ゆり)
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