9月14日
柔軟と発声練習から、合宿が始まりました。発声練習で、いよいよ本当にコンサートに向かっていくのだ、という緊張感が出てきました。
午前の最後は、お父さんに『オペラ座の怪人』の演奏を見ていただきました。「みんなはアーティストです」と言われて、そういう意識で演奏をしていなかった、と思いました。本当にすごい演奏をする方たちは、これでもかというほど練習して、音を自由自在に操るようにもなれる、と。あゆちゃんのお友達も、これだけ練習したらそれはうまくなるよな、というほどに時間をたくさん費やしていたそうです。練習が可能性を広げてくれる、と分かりました。これくらいでいいだろう、ここまで来たらすごいレベルだろう、という甘い考えはいけない。なのはなファミリーがコンサートをして、お客さんが毎年何かを感じ取ってくださるのは、私たちがぎりぎりのところで必死に生きていて、その生きざまを表現していると分かるからだと思います。ならば、本気でコンサートに向き合わないといけない。お父さんやあゆちゃんの言葉から、そう思いました。
『Bohemian Rhapsody』の練習のとき、あゆちゃんが言っていた言葉が心に刺さりました。歌詞にあるように、死にたいと思いながら生きるために生まれてきたのは、おかしい。死にたくない。この胸が張り裂けそうな感情が、摂食障害の私たちに重なりました。同じような、人生への苦しみを抱いている人がいたということが、うれしいと思いました。お風呂でゆうなちゃんと会って、
「私たちもなのはなに来る前、こんな人生のはずではなかった、と思っていたよね」
と話しました。この曲によって、共感の輪が広がっていくのがうれしいと思いました。私たちの気持ちにぴったりの曲を、なのはなのみんなと演奏できるのがとてもうれしいと思いました。
コーラス練習をあゆちゃんに見てもらいました。あゆちゃんがアドバイスしてくれる言葉の一つひとつが、これだ! という音につながって、あゆちゃんのワードセンスや音を聞く耳が本当にすごいと感じました。あるフレーズで、あゆちゃんが、「これが完成形。これ以下になったらダメ」と言っていて、理想がしっかりあるからアドバイスをできるのだと思ったと同時に、習慣練習をして、毎回一発でこのクオリティを出せるように頑張ろうと思いました。
ますます、あゆちゃんによる和訳を見るのが楽しみになりました。
夜は、コンサートの係の顔合わせがありました。ダンス部に入らせてもらうことになり、とてもうれしく思います。私が、人生の中で「楽しい、大好き」と思うことができたものの一つがダンスです。私自身も教えてもらわないといけない基礎の動きや、まだ甘い部分がたくさんあります。でも、自分が知っているダンスをすること、見てもらうことのすばらしさをみんなと共有してコンサートが素晴らしいものになることにつながるよう、精一杯頑張ります。
