「初めて見たときから」 ほのか

9月10日

 お母さんが、コンサートのラストは『プロフェッツ・ソング』をやりたい、と話されたとき、実は飛び上がるほど嬉しかったです。

 なのはなで以前みんながプロフェッツソングをやった映像を見せてもらったとき、大きな衝撃を受けました。

 さとみちゃんの楽器の音から始まって、あゆちゃんのボーカルとともに盛りあがっていく曲と、一糸乱れぬ大人数ダンス。CGと疑ってしまうくらい、人間離れした千手観音。先頭の金色の、神の使いのような表情のちさとちゃん。かわいいピンク色のももちゃん。
 挙げれば止まらなくなってしまう。

 初めて見たときから、あの衝撃が忘れられなくて、何度もYouTubeで見てしまいました。何度見ても、ずっと見ていたくなってしまいました。まさに、心をぐっとわしづかみにされたよう。

 それが、今の私の中のプロフェッツソングです。

 それが、今度は自分も混ざっているかもしれいないのは、夢みたいです。

 ボヘミアンラプソディに、オペラ座の怪人に、もうすでに今年の曲目は、本当に好きなものばかりですごく嬉しくて、すごく楽しみです!

 昨夜はかにちゃん中心に、照明係で集まる時間がありました。
 係の作業内容や、去年の反省を読んだり、基礎的なことをたくさん教えてもらいました。
 専門用語、基礎知識が多く、ちょっと緊張します。
 まだまだわからないことだらけですが、大竹さんはじめ、照明に携わってくださる方々がやりやすいよう、同じ照明チームのみんなの中で学ばせてもらいながら、緻密にやっていきたいです。

 ウィンターコンサートが、たぶん1年の中で一番好きなイベントです。
 今の生き甲斐は、ウィンターコンサート! と言っても過言ではないくらい、支えられていると思います。ああ、やってみたい役がたくさん、いくつかのジャンルにわたってあります。採用されるかは別として。

 涼しくなってきて、少しずつ秋、冬に近づいていることを感じます。

 今日で、だいぶ桃を採り尽くしました。
 肥料入れに向けて、今日は草刈りを進めました。
 桃の木のすぐ下に、美しい碧色の花が咲いていました。
 その花の名前は、露草といいました。植物のことをたくさん知っているりなちゃんが、教えてくれました。こんなに綺麗な色をしているのに、野草だなんて。
 こんなに綺麗な花を刈ってしまうのは切ない気がしました。
 こうして花に目を留めて、綺麗だなんて思ったことは初めてだったけれど、露草は私の心を強く惹きつける何かがあるように思いました。
 決して派手ではないけれど、小さな花弁は遠目で見てもすぐにわかる、確かな鮮やかさで彩られていて、小さくも大きな生命力を感じました。
 何の穢れも無い美しさ。
 そういうものに触れるとき、己を正される思いに駆られます。

 自然に生きる花のように、己の邪念が昇華された美しさを持ちたいと思いました。