「楽器の良いところを」 さとえ

9月7日

 今日は、お父さんとお母さんが、音楽室で『オペラ座の怪人』を聞いてくださり、嬉しかったです。

 お父さんが、「音が、浅く聞こえるんだ。密度の濃い音を出してほしい」と仰り、実際に、歌ってくださった時、声色が、平らかでなく、高貴な音に感じました。

 私は、アメリカンセルマーの、アルトサックスを使わせていただいています。
 さとみちゃんが、「音が、前に出しやすい楽器だよ」と、以前話してくれました。
 少し調べたのですが、アメリカンセルマーは、音に芯や太さがあり、ジャズ演奏に好まれる、ザラつきや、艶のある、深みのある音が出せること。ラッカー塗装が、薄く施されている為、音抜けが良い、……ということなどが、書かれていました。

 アメリカンセルマーを使った、プロ奏者の演奏を、少し聞いた時、音に、ざらつきがあるのを感じられて、格好良いな、と思いました。

 お父さんが、なのはなで、皆のために、貴重な、今はほとんど売られていなかったり、高価な楽器を、買ってくださったことが、有り難いと思うし、楽器の良い所がお客様に伝わる演奏に、していきたいなと思います。
 また、ずっと、次の人も使える楽器であるように、手入れをしたいと思います。

 また、『オペラ座の怪人』の、最後の5小節、全音符で音を伸ばす場面は、お父さんが、どの音が主旋律なのか確認していこう、と言ってくださり、どの音が主なのか、感じられたり、意識しやすくなりました。

 『ボヘミアン・ラプソディ』は、壮大で、これを作った、クイーンが、すごいなと思います。
 歌詞は、摂食障害になった私達に、共感があったり、繋がっているのだな、と思います。

 あゆちゃんが、この曲をなのはなのコンサートで演奏した時、涙を流して見てくださったお客様がいた、という話をしてくれました。
 私も、みんなと、お客様に伝わる演奏になるよう、成長していきたいと思います。

 外にいる時や、窓越しに、稲の香りがしてくる気がします。
 稲刈りが、どうか上手くいったらと思います。