「ミツバチを見に」 ほのか

9月2日

 

 昨日、お昼を食べ終えたときのこと。

「ほのかちゃんちょっと待っててください」

 とさくらちゃんが言うので、何かなと思い、さくらちゃんを待っていました。

「今から一緒に、ミツバチを見に行きませんか?」

 あのさくらちゃんのきらきら笑顔がすぐそこに、私を見つめていました。

 気づいたらゆきなちゃんも背後にいて、3人でお昼の散策、ではなく、梅林に飛び交っていると噂の、ミツバチの巣箱の様子を観察しに行きました。

 白昼の梅林はのどかで、上から見下ろすと稲刈りをされている田んぼや、PGQ(ピーゴーキュー)の生い茂る、グリーンカーテン。おいしい梅干しをつくってくれた、大きな梅の木々が、静かに佇んでいました。

 少しずつ、巣箱に近づいていく。抜き足、差し足。ミツバチは振動が嫌い。

 刺激を加えないよう、慎重に近づいていきました。

 遠くから、小さな小さな働き者の生物が、群れになって行ったり来たり、巣箱を出たり入ったりしている様子が見えました!

「この飛び方は、まだ入居しているわけじゃなさそうだ」

 さくらちゃんによれば、巣箱の下の方から出たり入ったりを繰り返しているうちは、まだ入居が確定していないそうで、探索に来ている、ここにいるハチたちは、探索蜂さんなのだそうです。

 それにしても、9月に入居することは極めて珍しいらしく、また探索蜂というのは、普通は2,3匹に留まるもので、こんなに何十匹も見られるということは、ここの巣箱が新規入居地の、最有力候補になっている証拠なのだそうです。

「おいでおいで~♪」

 と、なんとも可愛らしい声でさくらちゃんがみつばちさんに手を差し出しています。 

 私たち3人がじっと遠くからその場にしゃがみこんで見ているものだから、ミツバチさんも警戒をしなくなってきていて、私たちのまわりをぶんぶん飛び始める子も現れました。

 その日本ミツバチさんたちはとても体が小さく、上品な羽音で飛んでいました。今まで私がハチだと思っていた物は、きっと日本ミツバチではない、西洋ミツバチかスズメバチだったんだなと思いました。

 一瞬私たちの手のひらに近づくのだけれど、動きが機敏で目にもとまらぬ速さで動き回る物だから、くっきりとその姿を認識することができませんでした。

 今まで私は、ものっすごくハチに刺されるのが怖くて、ずっとハチは怖い物、逃げないと刺されるものだと思って、怖がっていました。

 けれど、さくらちゃんはまるで小鳥か子犬を可愛がるような感じでハチを、目にハートマークを浮かべて見ていました。

 それが一瞬衝撃的でありつつ、一瞬で私もミツバチに対する怖さが打ち砕かれた瞬間でした。

 なぜかさくらちゃんと一緒だと刺されない自信があったし、別に刺されてもいいやと思いました。

 そして今日、その巣箱にはぶんぽうほうきゅうができており、ミツバチさんたちの入居が確定したそうです! ようこそ梅林へ。

 

 今日はりなちゃんとさくらピーチの収穫へ行きました。

 さくらピーチに掛けている白黒二重袋は、中が黒く遮光されていて、そこから実をみるとものすごく黄色く見えます。ですが、実際に取ってみるとそこまで黄色くない……なんてことがたまにあります。だから、見極めがすごく難しいのだそうです。

 今日も収穫基準をりなちゃんと確認しました。

 9月に入ったさくらピーチはかなり黄色く、熟れが進んでいました。黄色を通り越して、オレンジっぽくなってくるのだと、以前ふみちゃんが言っていたのを思い出しました。

 見た目の色は同じに見えても、切ってみると固さが全然違う。ほんの少しの手触りの違い、毛が立っているかなびいているか、しっとりと手に吸い付くか。五感を研ぎ澄ませながら、確実に熟れている物だけを見極めていくりなちゃんがすごくかっこよかったです。

 桃の収穫も終盤になってきて、木から実が無くなっていくのは寂しいのですが、達成感のような、誇らしい気持ちも同時に感じます。

 今日は桃畑の環境整備デイ。ネットを外して収納したり、溝をさらったり、草刈りをした草を燃やすために集めたり。

 たくさん進められて、やりがいのある一日でした。