「力を出せる自分に」うたな

7月19日

 久々の三連休。お仕事組さんと長い時間一緒に過ごせるうれしい時間です。作東夏祭りが2週間後に迫るため、シエスタ前の時間は、この3日間はダンス練習の時間をとってもらえることになりました。
 White Flagは、私がアセスメントで来たときにも演奏していた曲です。そのとき、私はなのはなを「摂食障害の人が病気を治療するために利用している施設」とだけ思っていました。ダンス演奏がある、と聞いてはいたのですが、「きっとお遊戯のような、弱弱しい感じなのだろうな」と思ってしまっていました。傲慢な、見下す態度で、「見てあげよう」というスタンスで来ていたのです。
 ところが見たダンス演奏は、私の偏見を覆すものでした。こんなにもたくましくて、強そうで、意思がはっきりとある人たちが、自分と同じ摂食障害なのか。「見てあげよう」なんていう態度で、なのはなファミリーに覆いかぶさろうとしていた私を、演奏しているみんなの「魅せる」気持ちに埋め込まれてしまうかのような勢いでした。
 特にWhite Flagです。指先まで神経が行き届いていて、バシッとそろった動き、高いジャンプ、大きな可動域。そして見るものに一言の言い逃れも許さないような、でもどこか安心するような表情。今も、White Flagを見たときのあの衝撃を忘れられません。
 今回の作東夏祭りでも踊るWhite Flag、練習では、私は途中から踊らせてもらうチームなので、自分が出るまでは前で見させてもらっています。すごいと思うのは、一発目でも、毎回あのときアセスメントで感じた感動を味わうことができるほどのクオリティのものをみさせてもらえるということです。私は初っ端は、加減してしまったり、様子をうかがってしまって出し惜しみしてしまったりします。それがなく、どんどん進化していくみんなの姿を勇ましいと思いました。
 今日重点的にみんなが練習していたのは、カノンで手を回していく振りのところです。息を吸って伸びるように。表拍ではなく裏拍で始める。これまでずっと慣れてきた踊りとはまったく違う要求にも、すぐに対応して、いろんなパターンを試してよりよいパフォーマンスに近づけるみんなが本当にかっこいいです。最終的に決まった動きは前のそれと比べて、スピード感があって、のびやかで、見ごたえが増しました。
 のんちゃんが、「バディの人の動きを見合って、アドバイスしよう」という練習方法をとってくれました。まちちゃんが「前で見ると、みんながここまで本気だということが分かったので、自分も気を引き締めないといけないと思った」と言っているのを聞きました。それを思うと、客観的に人のダンスを見るのも貴重な練習になるし、高め合える仲間の存在は大きいなと思います。

 続いてイヤオラナも練習しました。「ようこそ、というような、これから始まるなのはなの演奏に招待する気持ち。下手に出るのではなく、強気に出る」と、ゆりかちゃんがスタンスを教えてくれました。ゆりかちゃんが伝えてくれることは、いつも具体性があって、メッセージがあって、表現がしやすいです。
バルという、腰を八の字に動かすタヒチアンダンスの動きがあります。どうしても曲の速さで踊ると省略形になってしまっている、と伝えてくれました。こうして自分の課題も明確に教えてくれて、個人練習で何をしたらいいかが分かって、とてもありがたい時間になりました。

 フォーメーションも、衣装の色合いを考慮して考えてくれていました。ダンス以外のディテールまで抜けを見せない。なのはなの演奏ならではのこだわりがあって、すてきだなと思います。

 夕方、梅見畑で作業をしていると、あゆちゃんの歌声と、バンドメンバーの生演奏が聞こえてきました。新曲「オヴァイ」です。遠くからではあったけど、なんだか原曲の何倍も壮大で、深さがありました。あのダンスとバンドが合わさると思うと、すごくワクワクします。
 どんな境遇も言い訳にしない。お父さんが言われていることです。畑作業も、イベント出演も、どちらも本気で取り組む。忙しく、夢中になれることがたくさんあることが楽しいです。作東夏祭りまで、なのはなファミリーの一員として、自分がやれることを謙虚にやっていきます。

今日感じたこと

 土寄せが、とてもやりやすかったです。今日は早朝作業も夕方の作業も、豆の土寄せがありました。つい2週間くらい前に土寄せツアーがあったときは、土を全部持ち上げることができない、最後の方まで畝に取り残されてしまうなど、自分の力のなさを実感しました。
 でも今日は、自分でも驚くほどの馬鹿力がでていたと感じました。思い通りの量の土を上げることができる。最後の最後まで、一定のテンポを崩さず土寄せを続けられる。速い人のペースについていける。自分のことですが、とてもうれしかったです。
 過活動していないからかな、と思います。こんなに見える世界が違うなら、作業が速く進むのに貢献できるなら、強くなりたい、過活動している暇はないと思います。
 自分の身体が細いのが嫌です。早く親の存在にけりをつけて振り切って。たくましい身体を手に入れます。