7月19日のなのはな

今日は3連休の1日目。
バンドメンバーが揃って新曲の練習ができる、贅沢で貴重な1日です!
今日の私たちバンドメンバーの課題は、新「Ovai」を完成させること。

夕方17:30からの合わせに間に合うように、目を血走らせ(?笑)つつ、真っっ剣な眼差しでそれぞれの楽器に向かいます。
実は昨年も「Ovai」という、タイトルが同じ曲を夏祭りやウインターコンサートで演奏しました。
その「Ovai」は「爬虫類の捕食」をイメージしたダンスを振り付けていました。曲も音数が少ない中に、野生の怪しくも艶やかでエキゾチックな雰囲気が、聴いている人をあっという間に非日常へと連れていくような魅力があり大好きな曲でした。

しかし、今日バンドメンバーが新たに練習する、新「Ovai」(自分たちが勝手に「新」をつけて呼んんでいる)は、ゆりかちゃんが、父の日のケニーモナークフェスティバルで踊りたいなと言ってみんなに紹介してくれた曲です。

この新「Ovai」の魅力は、なんと言っても、その圧倒的な『演歌っぽさ』!笑
タヒチアンの曲にも関わらず、頭拍にアクセントがくる、その刻みと、こぶしの効いた歌の節回し。洋楽のポップス、ロックの多い演目の中では、大きな存在感を醸し出すこと間違いなし。老若男女、普段演歌は聞かない人でも、日本人だからこそ、なんだか好きになっちゃいそうなメロディーです。

「Ovai」の曲の魅力を簡単に書きましたが、自分が思ったこの「Ovai」を練習するにあたって、惹かれたのは歌詞です。
タヒチ語で書かれた歌詞を、AIを使って和訳してみました。
その和訳の一部を書いてみます。
あなた方は自分のルーツを知っていますか
風習、伝統、あなたが作られるまでの物語を
それらは受け継がれるべき
あなたの民族の知恵、遺産なのだ
「昨日」は「明日」のためにある
あなたを作り上げた偉大なものは
常にあなたと共にある
創造の神、その命はこれからも続いてゆくのだ

自分たちが毎年のウインターコンサートで伝えたいこと、日々自分たちはどこから来て、とこに向かうべきなのか、どういう存在であるべきなのか、その一部をを教えてくれるようなこの歌詞が、自分の、そして、なのはなファミリーのみんなの心を掴みます。

17:30~は、バンドメンバーでの合わせました。
出来は上々。やるごとに弾き方や、音の立て方などをお父さんにアドバイスをもらいながら直しましていきました。
これから本番までにブラッシュアップして、演奏するごとに毎回、どんどん進化させてやります!

1日本気でどっぷりと曲に向き合う。それはすなわち、自分を離れること。
自分の心配事や、溜まっている課題、野菜のこと、それらを一旦全て頭から無くして、雑味を消して、その1曲だけに向き合う。それができる自分を準備すること、それは簡単なことではないけれど、質高く自分を育て、より深い利他心を持つことのできる自分、良い人生をを作る上でとても大切なことだと思います。
あぁ、音楽って本当に楽しいです。
夏祭りで聴いてくださるみなさんと、お会いできるのを楽しみにしています。
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作東夏祭りが2週間後に迫るため、シエスタ前の時間は、この3日間はダンス練習の時間をとってもらえることになりました。
「White Flag」は、私がアセスメントで来たときにも演奏していた曲です。そのとき、私の中には強く思い込みがあり、なのはなを「摂食障害の人が病気を治療するために利用している施設」とだけ思っていました。
ダンス演奏がある、と聞いてはいたのですが、「きっとお遊戯のような、弱弱しい感じなのだろうな」と思ってしまっていました。私は傲慢な気持ちで、見下す態度で、「見てあげよう」というスタンスで来ていたのです。
ところが見たダンス演奏は、私の偏見を覆すものでした。こんなにもたくましくて、強そうで、意思がはっきりとある人たちが、自分と同じ摂食障害なのか。「見てあげよう」なんていう態度で、なのはなファミリーに覆いかぶさろうとしていた私を、演奏しているみんなの「魅せる」気持ちに埋め込まれてしまうかのような勢いでした。

特にWhite Flagです。指先まで神経が行き届いていて、バシッとそろった動き、高いジャンプ、大きな可動域。そして見るものに一言の言い逃れも許さないような、でもどこか安心するような表情。今も、White Flagを見たときのあの衝撃を忘れられません。

今回の作東夏祭りでも踊るWhite Flag、練習では、私は途中から踊らせてもらうチームなので、自分が出るまでは前で見させてもらっています。すごいと思うのは、一発目でも、毎回あのときアセスメントで感じた感動を味わうことができるほどのクオリティのものをみさせてもらえるということです。
私は初っ端は、加減してしまったり、様子をうかがってしまって出し惜しみしてしまったりします。それがなく、どんどん進化していくみんなの姿を勇ましいと思いました。
今日重点的にみんなが練習していたのは、カノンで手を回していく振りのところです。息を吸って伸びるように。表拍ではなく裏拍で始める。これまでずっと慣れてきた踊りとはまったく違う要求にも、すぐに対応して、いろんなパターンを試してよりよいパフォーマンスに近づけるみんなが本当にかっこいいです。最終的に決まった動きは前のそれと比べて、スピード感があって、のびやかで、見ごたえが増しました。


のんちゃんが、「バディの人の動きを見合って、アドバイスしよう」という練習方法をとってくれました。まちちゃんが「前で見ると、みんながここまで本気だということが分かったので、自分も気を引き締めないといけないと思った」と言っているのを聞きました。それを思うと、客観的に人のダンスを見るのも貴重な練習になるし、高め合える仲間の存在は大きいなと思います。

続いてイヤオラナも練習しました。「ようこそ、というような、これから始まるなのはなの演奏に招待する気持ち。下手に出るのではなく、強気に出る」と、ゆりかちゃんがスタンスを教えてくれました。ゆりかちゃんが伝えてくれることは、いつも具体性があって、メッセージがあって、表現がしやすいです。

バルという、腰を八の字に動かすタヒチアンダンスの動きがあります。どうしても曲の速さで踊ると省略形になってしまっている、と伝えてくれました。こうして自分の課題も明確に教えてくれて、個人練習で何をしたらいいかが分かって、とてもありがたい時間になりました。
フォーメーションも、衣装の色合いを考慮して考えてくれていました。ダンス以外のディテールまで抜けを見せない。なのはなの演奏ならではのこだわりがあって、すてきだなと思います。

夕方、梅見畑で作業をしていると、あゆちゃんの歌声と、バンドメンバーの生演奏が聞こえてきました。新曲「オヴァイ」です。遠くからではあったけど、なんだか原曲の何倍も壮大で、深さがありました。あのダンスとバンドが合わさると思うと、すごくワクワクします。
畑作業も、イベント出演も、どちらも本気で取り組む。忙しく、夢中になれることがたくさんあることが楽しいです。作東夏祭りまで、なのはなファミリーの一員として、自分がやれることを謙虚にやっていきます。
(うたな)
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