7月7日
今日はとってもハッピーな日!
まえちゃんまなかちゃん、お誕生日おめでとうございます。いつも本当に助けていただいて、ありがとうございます。
この感謝の気持ちと、2人の大好きなところとか、たくさん言いたいことがあってずっと考えていたのにいざ自分の番が回ってくると気持ちが先走ってしまって、用意していたうち3割しか言うことができませんでした。
残りの7割は、日記で伝えさせてもらえたら嬉しいです。
いつ、どんなときも、まえちゃんがいてくれる、それだけで安心することができて、どんなに大変なことがあっても、自分が辛くなっても、前向きにがんばろうと思うことができました。
今年の冬、シスターをしていたとき、私が抱えきれない部分をいつもまえちゃんがカバーしてくれたことを本当に感謝しています。
ミーティングやマラソン大会前で私の気持ちが落ちているとき、毎日のように1年生教室に相談させてもらっていました。その度にまえちゃんが近くまで来てくれて、しっかりと目を見て話してくれました。まえちゃんが入居者だったときのこととか、自分の体験を、プラスのこともマイナスなことも、今に繋がるまでを話してくださって、「私はこうしてきたんだ」と話してくれました。足下を見て、自分ができる一番小さな事から、他の人がやりたがらない汚れ仕事、力仕事、下働きを率先して請け負って下積みをすることとか、体力の上限を更新してきたこととか。
私がなのはなに来る前に、他の大人は誰も教えてくれなかった、人として当たり前の、あるべき姿をまえちゃんは教えてくれます。その言葉はストレートで、全く嫌味が無くて、自分の雑念を笑い飛ばしてくれるような勢いがあって、最後はいつも笑えてきて、よーし、がんばろうという気持ちにさせてもらっています。
どれだけ自分が同じところで失敗したり、ジャグリングから上手く抜け出せなかったとしても、まえちゃんはいつも気がついて声をかけてくれて、まえちゃんの綺麗な笑顔を見ると安心します。
音楽に畑、スポーツに万能なところもすごくかっこよくて、一緒にトゥエポポやフラガールを演奏できた時間がとっても幸せでした。紅白でも、無茶ぶりで書いた「草刈茂」の台本も読んできてくれて、見えないところで役作りを研究してきてくれて、中でもトップクラスの人気を誇るキャラクターを演じていたまえちゃんが、とてもかっこよかったです。
それと、まえちゃんの手がいつも綺麗だなと思っていて、クールな外見に相反して繊細で女性らしい綺麗な手がいつも素敵だなと思っています。まえちゃんのように心持ちが美しいと、外見も美しくなることができるんだなと思いました。
まえちゃんと出会うことができて、これからもここで一緒に過ごせるということが本当に幸せです。まえちゃんのことを尊敬していて大好きです。
そして、まなかちゃん!
初めて会ったときから、手をぎゅっと繋いでOMTをして、その大きな瞳から大粒の涙をこぼしながら話を聞いてくれて、その日から私はまなかちゃんが大好きになりました。こんな人が同じ病気だったなんて思えなくて、こんな人がいたんだ。もし病気から抜け出したら、まなかちゃんみたいにこんなに優しくて、可愛くて、天使のような人になれるのかと思うと、それが一縷の希望になって、拗ねて居直っていた、摂食障害をやっていた自分にとっての良い衝撃となりました。
まなかちゃんと一緒に過ごした数か月間。毎朝、朝食後はウズラ小屋の掃除に行き、ウズラを捕まえて餌をあげたり、マツリをなでたり。同じ食卓について同じ物を食べて、夜はOMTで今日あったこと、好きなことをたくさん話しました。
こうして平穏に動物を愛おしいと思って世話をしたり、誰かと一緒に同じ物を食べたり、そういう人間らしいことを今までしたことはありませんでした。
まなかちゃんがいてくれたから、まなかちゃんが私の手を引いてくれたから、私は初めて「治りたい」と思うことができました。
まなかちゃんが昨年末に出版した回復記を読ませてもらいました。まなかちゃん自身もここに来て、シスターさんのことが大好きになって、猫をなでたりした時間が幸せだったと書いていました。それは、まなかちゃんが私にしてくれたことと同じでした。
自分がしてもらって嬉しかったこと、安心できたことを、今度は自分が誰かにする。そういうまなかちゃんの優しさをいつも感じて、胸がいっぱいになります。
まえちゃんもまなかちゃんも、自分の体験を全て、どんなこともまだ見ぬ誰かに届けようとしていて、自分の過去を全て材料にしているところが本当に利他的だなと感じます。私はこの頃、過去を悲観したり、思い出すと鬱っぽくなっていました。でも今日2人の誕生日で2人を見ていて、まえちゃんとまなかちゃんみたいに、誰かにつなげる材料にすればいいのかと気がつきました。いつも外向きで、笑顔で、美しく、やるときはやる! 力持ちで、優しい2人のことが大好きです。
