「広い世界を見て」 

7月5日

 夏野菜が、たくさん取れ始めました。ナス、キュウリ、トマト、トウモロコシ…。これから、収量もどんどん増えていって収穫嫁入りが大変になってきそうな予感がします。

 最近すごいなと思うのが、台所さんのことです。そもそも、毎日3食お腹いっぱい食べることができて、冷たいジャグを畑に持っていくことができる、これが機能しているのは台所さんのおかげ。

 でもそれだけではなくて、この頃の猛烈な暑さを乗り切ることができるように、と、食事を食べやすいものに工夫してくれています、私は味噌汁を冷やして飲むということを今まで知りませんでした。でも、あぶってある味噌が香ばしくて、喉を通るときのひんやりした感じが癖になってすごく食べやすいです。直前まで味噌汁を冷やして食卓に出してくれています。
 お茶漬けなど、新メニューもバンバン出てきて、毎食楽しみになっています。きっとこれから自家で食べられる夏野菜も、みんなが食べやすいように、といろいろ考えてくれている。
 トウモロコシを収穫したときも、収穫したすぐあとが一番甘くておいしいから、と、お湯をスタンバイして待ってくれていました。トウモロコシご飯も、摘果コーンが入った副菜なども、すごく絶品でした。自分が育ててきた野菜が、美味しく調理されて出てくることって、この上ない幸せに感じます。

 食べる、食べないで死ぬほど苦しんできた摂食障害の私。でも、食物を育て、誰かと食べることを楽しんでいる。こんな人生が自分にも待っていたことが、とてもありがたいです。

*OMTをして

 今日の集合で、笑いの価値観について質問させていただきました。笑いのみならず、喜怒哀楽全般について、うちの家庭の様子がどうだったか振り返ってみました。

 お笑いを見て、げらげらと笑っていました。私自身もとても楽しんでいたことがほとんどです。母親が家事をしているのに、父親だけがテレビを見ていると、父親だけが笑っているのはかわいそう、自分も一緒にテレビを見るべきだと考えたこともよくありました。話はずれますが、テレビの前に誰かひとりを残すことが、私は嫌でした。それが母でも、父でも、寂しいかもしれないと思ったからです。

 両親が怒っていたのは、私が不利益を被ったときでした。習い事のダンスでいいフォーメーションを獲得できなかったとか、テストの順位が一番ではなかったとか、部活で負けたとか。私に対して怒ったことはなくて、私を悲しませた誰かに対して怒っていました。私は、それを、私のことを大事に思ってくれていることからくる愛情と思っていました。

 こう書いてみて、やっぱり自分は利己的に生きてきたし、自分の中の普通は、社会に通用する普通ではなく家庭内でしか通用しない普通だったと思いました。

 広い世界を見て、価値観を広げることが、自分に求められています。そのためには、両親から受け取った価値観を一掃する必要がある、と今日感じました。