「2人の気持ちの味」 みつき

7月2日

 今日、自分を喜ばせてくれたふたつの黄色いもの…。
 スイートコーンと、スイカスムージー!!
 ついに、スイートコーンの実が熟して、収穫の時期を迎えることができました!

 担当のそなちゃんやうたなちゃんが声をかけてくれて、一緒に畑を見に行かせてもらったり、摘果の作業にも入らせてもらっていました。
 スイートコーンの担当をしたことがあったので、ふたりとスイートコーンの話をしていられるのが、楽しかったです。その時の手入れや、お父さんに教えていただいたことなど、そういったノウハウのほか、

「スイートコーンの種を乾かしてしまって、芽が出なくてダメにしちゃったんだ」

「スイートコーンが雨上がりにすごく大きくなっていて、まるで男子中学生みたいだなあって思ったんだ」

 なんて、しょうもないことだけれど、自分の感情やエピソードも話させてもらって、思い出させてもらって…。わたしって、すごくスイートコーンが好きだったんだなあと感じたりもしました。 

 今日、そなちゃんたちに混ざって、収穫も茹でるのも、ちゃっかりやらせてもらったのですが、やっぱり、なのはなで育てるスイートコーンが好きだなあと感じました。ひげが枯れて、先端が固く、実が詰まっているのがわかるものを、「これだ!」と、思い切って収穫していきました。

 収穫して、皮をめくるまで分からないのがスイートコーンの良いところでもあり悪いところでもあるのですが…。めくったとき、規則正しく綺麗に粒が並んでいるのが見えました。

「ほら!見て!」とそなちゃんとうたなちゃんに大きな声で叫んでしまいましたが、それを見たふたりの反応と言ったら…。

うたなちゃんは「わあ~!」と手を叩いてはしゃいでいて、そなちゃんも「良かった!」と喜んでいたと思いきや、みるみるうちに顔が変わって、泣き出しているのでした。

 本当に今までいろんなことがあったけれど、ふたりがスイートコーンと頑張って来たんだな、というのが分かりました。

 スイートコーンをひとくちかじったふたりは、これまた同じように喜んでいて、その姿がとてもとても嬉しかったです。

 あまり野菜に感情を持ちすぎるのも良くないのかもしれないのですが、でも、確かにわたしは、スイートコーンのその鮮やかな黄色にも、驚くくらいの甘さにも、どこかで心が通じ合っているように思えてしまいます。

みんなとお腹いっぱいにスイートコーンまるまる1本頂けて、本当に贅沢でした!

 午後、玉ねぎ畑のマルチ回収をしていたところに、あゆみちゃん、たけちゃんちーちが来てくれました。なんと、あゆみちゃんが白い箱を持っていて、たけちゃんが、ストローを持っているではないですか…!!

これは休憩しかない、「休憩だー!!」と、みんなですぐに頂きに行きました。ちーちが手渡してくれたのが嬉しかったし、身体がたちまちクールダウンしていって、元気が出ました。

 玉ねぎのマルチ回収が、始めはするするとマルチを畝からはがしていくことができていたので、これはサクサク進むのではないか、早く終わらせてしまって次の畑へ行こう…なんて、軽く考えてしまっていたのですが、土が固かったり雑草がはびこってしまっていて、マルチが取れない畝が出始めてきて、少し焦り始めました。

 でも、そこでスムージーを飲んだら一気に気持ちも身体も楽になって、

「次の作業、スイカの畑の草取りに行こう!」「スイカにお礼を言おう!」

なんて話しながら、みんなとずっとスピード感を持って作業できたのが嬉しかったです。

 大変なことでも、みんなで燃えるような気持ちで立ち向かえて、スムージーにも元気をもらって、ベストを尽くすことができたと思えます。

 黄色いものはわたしの大好きなものばかりで、今日はすごく満たされました!!