「自分たちの心意気が詰まっている」 ゆりか

6月25日

 アインシュタインからリーゼルへの手紙に書かれている、「愛」こそが、ダークマターそのものであり、今の自分にとっても、世の中にとっても、必要な答えだと思いました。

 愛(美しい心)を産み出すために、ダークマター(人知を超えた存在)によって、自分たちはこの世に生かされている。

 このことは、いまの自分にとって必須だと思います。このことを思って、生きていかないといけないと、コンサートを観て強く思いました。

 ソロモン王が、「虚しい」と何度も書いて、人生の喜びは食べること寝ることだと伝えたことは、欲得の効率のよさや生産性を挫くためで、欲得のないところに愛情や幸せや心の豊かさがある。人のために尽くし、喜びを共有すること。家族でおいしいねと話しながら食べる食事が幸せであり、愛情である。

 お父さんの脚本、アインシュタインの手紙を、自分のこととして、胸に手を当てて考えたときに、身につまされる思いがしました。

 私は、たかおのお母さんのように、疲れた、とすぐになってしまいます。

 たかおのお母さんのような心に、姿に、このままだと私はなってしまうだろうと思います。

 コンサートを観て、卒業生ののんちゃんが振り入れしてくれたダンス曲で、体育館で身体を打ちながら前転を練習した日々、手の角度、指先まで揃えて、気持ちを揃えて、お父さんお母さんあゆちゃんやみんなと、一つの動きを練習した過程を思い出しました。『マディ・ウォーター』、『ホーリー・ウォーター』、『バード・セット・フリー』、それから『時よ前進』のビッグバンド演奏が、みんなの心意気がビシビシ伝わって来て、特に感動しました。そのときの緊張感、使命感、みんなとの一体感が、つぶさに思い出されてきました。それを見たときに、このままじゃいられないという気持ちがしました。

 愛のある家庭には育たなかった自分だからこそ、今、すぐにやるべきこととして、なのはなのみんなとの食事を喜んで、おいしいねと言って、その日あったことを話して、みんなと喜んで食べる。そこに幸せがある。

 田んぼの担当の私は、喜んで諏訪神社田んぼに通って、畔際草刈りや、酢の土壌消毒などできることを一生懸命にやって、お父さんお母さんみんなに喜んでもらえるような良い米が収穫できることを夢見て、その時、できる精一杯で、喜んで働く。

 タヒチアンダンスやアンサンブルの練習時間に、コンサートやその先のソーシャルファームを思い描きながらも、目の前の練習を一生懸命に楽しんで、美しい心を理想に持って、その一瞬をみんなと表現をする。

 なのはなの外での仕事も、誰かのために力を尽くすことを喜んで、楽しんで、日々成長する機会にする。

 そんな日常のなかで、なのはなに帰って来て、おいしいねと言ってみんなとご飯を食べること、安心して眠りに就けることが、愛のある生活で、人生の幸せなのだと思いました。

 私はともすると、今を大変に我慢して、苦労して、遠くの目標に向かうような、まさにソロモン王が挫こうとした考え方が、出てきてしまうと思いました。

 そういうとき、自分で自分の首を絞めるように、苦しくなるんだと思いました。

 生きていることは虚しい。自分が生きているのではなくてダークマターに生かされている。その目的は、人間の美しい心、愛を産み出すためである。そのための一齣として生かされている。そのすべては知らなくていい。このことを思い、なのはなの1人として、みんなのなかで愛を産み出せるように、その日できることを精一杯やっていきたいと思いました。

 主要役者のなおちゃん演じる博士のセリフや表情や動きに、物語のなかに引き込まれました。

 のんちゃん演じるたかおの、セリフとともにおもしろい動きの一つひとつが、当時のんちゃんがお父さんに教えてもらって、一生懸命に練習して、習得していた姿を思い出して、面白くて笑ってしまうけれど、胸を打たれました。ユーモラスなセリフや動きの裏側に、言葉以上に伝わってくるものが溢れていて、のんちゃん演じるたかおに共感して、ものすごく心を掴まれました。

 出だしから前半は、盛男おじいちゃんのことが思い出されて、サミュエル・ウルマンの「青春」の詩からの『ディープ・ウォーター』では、涙が止まらなかったです。

 そのとき、どんな気持ちで、お父さんお母さんあゆちゃんやみんなと、おじいちゃんに向かって『ディープ・ウォーター』を歌って、手を取り合い、隊列をしていたか、観ていて鮮明に蘇りました。

 盛男おじいちゃんのあたたかさを思い出しました。

 勇猛心、探求心、冒険心。盛男おじいちゃんのような心が青春で、それは自分たちのすぐ隣にある、永遠の一瞬だと思いました。

 ダンスや演奏が華々しくて、どの曲も引き込まれました。

 舞台袖に役者の人と同じ気持ちで立ち、役者の人のどのセリフでコーラスやダンスに出ていたかも思い出されて、そのときの緊張感が蘇りました。

 ステージのどこを切り取っても、誰をとっても、一つひとつに、お父さんお母さん、自分たちの心意気が詰まっているから、いつどこを見ても感動しました。

 アインシュタインがリーゼルに託した手紙を、私も託された1人として、アインシュタインが手紙に書いてくれた、愛、ということを、考え続けて、自分自身が愛を実現して生きられますように。なのはなのみんなと共に、美しい心を世の中に産み出す1人になれますように。