
6月24日のなのはな
いつ訪れても、真夏を感じさせてくれる場所があります。それは、バナナハウス!
今年の春に、バッサリと株を切り倒したバナナ。それが信じられないくらいに、またいくつもの株を生やしてくれていました。ハウスの中いっぱいに大きなバナナの葉が広がっていて、ハウスの中に入るのもちょっぴりためらってしまうほどです。
バシバシ、と顔に当たってくるバナナの葉は、つやっとしていて柔らかく、みずみずしさを感じます。雨の日で少しモワッとした空気に、バナナの葉の匂い。南国の匂いがしました。
今日はバナナの株分けということで、新しく生えてきた株のうち、40~60センチくらいの小さめの株を選んで、掘り起こしていきます。
まなかちゃんとそなちゃんと言い聞かせ合いました。わたしたちが掘り起こすにあたって、切ってはいけないもの。それは、バナナの根と、電熱線ケーブル!!
冬にバナナを寒さから守るために使っていた保温用の電熱線ケーブルが、地面のすぐ下に埋められているそうな…。3人でハラハラドキドキしながら、慎重だけれどどこか大胆に掘り起こしていきました。
株周りにスコップを入れていくと、太い根が見えてきました。でも、びくともしない。
よく見ると、里芋の地下茎のように根本から大きく膨らんでいて、バナナの根は、他の株とひとつに繋がっているのが分かりました。
また、必要のない株は刈り取ったのですが、「バナナは木ではなくて草」ということを思い知るようでした。のこぎりですんなりと切り落とせてしまう柔らかさと、切り口から滴り落ちる水を見ていると、なんだか不思議で豊かな気持ちになりました。
バナナってこんな構造になっているのか、そんなバナナ…。
バナナの株を無事に掘り起こせたら、植木鉢へとお引越しです。まっすぐに立つように、土を入れていきました。普段扱っている野菜の苗とは違って、かなり大規模な鉢上げ作業です。
植木鉢にぴったり収まって、何事もないように自立しているバナナが、とても可愛らしくてたくましく感じました。
株分けをすることで、親株に養分が行きわたるようになります。残された株が育って、冬には実が収穫できるかもしれません。
まだまだわたしたちの知らない世界を見せてくれるバナナ。明るくまぶしい、夏の希望を感じさせてくれるバナナ。バナナの成長が楽しみです!
(みつき)
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「収穫したニンニクを長期保存したい! そうだ! 冷凍保存しよう!」
ニンニクの貯蔵、成功に向けての新たな試みがはじまりました。
収穫後のニンニクが広げて干されている現場(倉庫)につくと、床一面、軒下にまで広がるニンニクの海。
早速、わたしたちは作業に取り掛かります。
15センチ残して茎をカットしていきます。
茎を切っているだけで、う~ん、ニンニクの濃い香りがプンプンしてきて、このニンニクたちは、りゅうさんに調理される時を、今か今かと心待ちにしているようで、良いニンニクが取れているんだなあと、嬉しくなりました。
ですが! 呑気にニンニクの気持ちになっている時間は無く、今日は何百ものニンニク対6人のなのはなの子の戦い。
スピード感を持ってササッと茎カットを終わらせていきたいところ。
3分間ずつ、目標を設定して進めていき、カットのスピードをあげていきます。
カットが3の2ほど進んだところで、今度は先行して自家消費分のニンニクの解体、皮むきに入ります。
今回は、解体して皮をむいたニンニクをジップロックに入れて、冷凍保存していく方針。
ニンニクを解体して、皮をむくと「おぉ!」とっても大きくて、美しい美白のニンニクが現れて、ニンニクって、こんなに美人なのかとびっくりしました。
本当に立派なニンニクでした。
大きくて、美白のニンニクを見るたびに、感動して嬉しくなり、小さいニンニクも、ちゃんと剥いて、ジップロックに入れてあげるべきなのですが、ついついつい、大きいニンニクばかりに手を出しがちになっていく、正直な一行。
いけない、いけない! と、小さいニンニクも、ジップロックに入れていきます。
「ペリペリ、ペリペリ…」
一株に、大体六片以上がついていて、一株に一分ほどかかると、なかなか進まない…。
(これはどうしたものか)
と思ったとき、「解体する人と、剥く人で別れたらどうかな」という、素晴らしいアイデアがみんなの中から出てきて、早速実践。
しかし、圧倒的に解体する人が早く、剥きが溜まっていきます。
解体する人1人につき、剥く人を2人付けると、いい感じに、追いかけ、追いかけられのスピード感が出てきて、明らかにテンポが良くなってきました。
そして、そんなところにジャガイモの貯蔵を終えたみんなが、スーパーマンのように登場。
やはり人数の力はすごい。見る見るうちに減っていくニンニクの海。
みんなの手も、素早くなっていき、午前中には片付けを残して、ニンニクを解体して皮をむく作業はほぼ完了!
最終的には、32袋のジップロック一杯に、自家消費のニンニクが詰められて、収穫したニンニクは160キロ以上あったのではないかと思います。
これから冷凍庫で貯蔵されるニンニクたちが、長期間にわたって、良い状態で保存できたなら、それは本当に今後の財産だなと思い、ぜひ、上手くいってほしいなと思い、どうなるか、とても楽しみです。
(なつみ)
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