6月号②「さあ行こう!  妖怪バスターウォークラリー」 ゆうは

 

 素敵な妖怪たちの潜む森を散策! キャンプ最初の遊びはウォークラリーでした。

 五つのチームが開始直前に発表されました。

 私はなんと、お父さんとお母さん、そしてゲストのたくろうさんご家族と一緒のチームでした。お父さんやお母さんたちと一緒に回れたら嬉しいなと思っていたら、まさか願いが叶うなんて! 豪華すぎるチームに、ただでさえ楽しみだったウォークラリーがさらに楽しみになりました。

 あゆちゃんが司会の素敵なオープニングトークと共に、ウォークラリー開始。

 

 

 まずはスタート地点で一つ目のチェックポイントがありました。

 チームメンバーが長い筆を使って書いた文字を当てるゲームでした。

 


 

 私たちのチームは、お父さんとお母さんが代表して書いてくださりました。難しそうで苦戦しているチームもある中、息ぴったりでわかりやすく書いてくださって無事に全問正解。幸先のいいスタートとなりました。

 他にも、大きな山の中を散策しながら、今年のテーマの「妖怪」になぞらえた八つのゲームに挑戦しました。

 どれも小さい子供から大人まで誰もが楽しめる上に、クオリティの高いゲームで、改めて、みんなの本気に驚きました。

 

 

 中にはタケノコ堀りなど山ならではのミッションも。

 お父さんがタケノコの掘りかたを教えてくださって、たくろうさん一家の子供たち——五歳のしゅんきくんと、三歳のりつきくんが三つも掘り起こしてくれました。遊びの中で、自然の恵みに感謝する学びをえられました。

 

 

 しゅんきくんとりつきくんは、タケノコ堀り以外でも続々とミッションをクリアしながら、元気いっぱい森を駆け回って大活躍!

 特に、ケべケというアフリカの妖怪のゾーンでは、大人用の難しいコースに挑戦して、竹をたくさん運んでくれました。

 

 

 雪女のゾーンでは、雪(小麦粉)のなかから多くのお宝を見つけてくれたり、ここでも大人用の挑戦をしてくれたりと、チームにたくさん貢献してくれました。二人の姿を見ると、自然と笑顔がこぼれ、パワーが湧いてきました。

 

 

■森を滑空!

 

 そして、ウォークラリーの中でも一番驚いたのが一反木綿のジップライン!

 個人の山のキャンプで、本格的なジップラインができるなんて、思ってもみませんでした。

 しっかりとした作りで、須原さんや実行委員のみんなが試行錯誤を重ねてくれたおかげで安全さを保ちつつ、スリルあるスピード感を楽しむことができました。

 

 

 美しい大自然の中、空を飛ぶように風を切る爽快感。まるで鳥になったかのような気分が味わえます。何度でも乗りたいと思ってしまうほど楽しかったです。りゅうさんや男性陣は、おしりが付いてしまうなどのハプニングもありましたが、それもまた面白くて笑顔あふれるゾーンでした。

 

 

 一つひとつを語ればきりがないのですが、どのチェックポイントのゾーンも作りこまれていて、四苦八苦しながらも、終始楽しく山の中での妖怪との出会いを満喫しました。

 ゴール地点の山小屋では、先に帰ってきたみんなや、あゆちゃんが拍手で迎えてくれて、最後はチームみんなで手をつないでジャンプ! 最後の最後までチームの絆を感じることができました。

 そして、ゴールした後は永禮さんと、娘のあやかさんが、かき氷をふるまってくださっていました。

 氷はびっくりするくらいふわふわで口の中ですっと溶けて、ひんやりした甘さが、歩き疲れた身体に染み渡りました。

 

 

 これまで食べた、どのかき氷よりもおいしくて、お代わりをする人も続出。

 疲れた後に、きれいな山でおいしいかき氷をみんなと食べられる、贅沢すぎるひと時でした。

 そして、なにより迎えてくださった永禮さんの笑顔、「おつかれさま」という言葉。それだけで疲れが吹き飛び、癒されました。なのはなのことをたくさん想って、たくさん力や癒しをくださって、本当にありがたくて感謝でいっぱいです。

 ウォークラリーのゲームは、どれも本当に完成度が高くて、みんなの発想力、技術力、能力の高さがうかがえました。

 でも、それだけではなく、実行委員のみんなが、みんなを全力で楽しませることを楽しんでいる気持ちや、みんなのためになることをよろこんで企画する、という利他心が伝わってくるものでした。

 だからこそ心の底から楽しかったし、なのはなのキャンプはなんてあたたかい空間なのだろう、と、ここに参加できる喜びを改めて感じることができました。

 キャンプ最初の遊びから、最高に楽しくて笑顔あふれるウォークラリーでした。