
6月18日のなのはな
ニンニク全収穫!! 冬に手入れをしていたニンニクが、もう収穫を迎えたということに季節の流れの早さを感じました。
ニンニクが掘り起こしやすいよう草取りをし、追いかけるようにして、掘り起こし部隊のみんながニンニクを掘り起こしてくれます。
何のために草取りをするのか、など、目的によって求めるスピードが変わることを感じ、どんな作業にも根拠を持って取り組むことがとても大切だと思いました。見合った質でやっていくと、草取りがどんどん進んでいき、とても楽しかったです。
掘り起こしでも、収穫でも、手数を少なくする。「1,2,3」とテンポを作って作業することを、お母さんが教えてくださいました。ニンニクに付いた土を落とすのは畝の上で2回ポンポンとするだけ、あとの1アクションでコンテナに入れていきました。手数を少なくすると、とても進みが早く、またリズムが心地よいため、ずっと作業できるような気持ちになりました。
お母さんが、最小限の動きで効率よく、素早く作業することを教えてくださる時に、いつもみんなが疲れずに作業できるように、というお母さんの優しさを感じました。野菜にとっても、私たちにとっても優しく、良い方法で、とお母さんが思ってくださっていることが、とても嬉しかったです。
綺麗で美味しそうなニンニクが取れ、台所さんが作ってくださる、ニンニクがたくさん使われた夏野菜の料理や、りゅうさんのニンニク料理などがいただけることが楽しみだなと思います!
(あや)
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月曜日からナスの支柱立てが始まり、今日で3日目になります。去年の夏も、ナス、ピーマン、ゴーヤ、キュウリなどの支柱立てはあったのでしょうが……私は関わることがなく、出来上がったものをしばらく経ってから見ただけでした。みんなが、須原さんの立てた支柱が芸術作品のように美しい、と感動していたのをよく覚えています。
そういうわけで、支柱立てがこんなにも、大変で時間のかかるものだとは知りませんでした。
ナスの畑は滝川横の畑でかなり広く、使う竹は縦竹850本、横竹500本、合計1350本ほどの量で、運ぶだけでも一仕事でした。
支柱立ての工程は、まず穴を掘る場所に米ぬかで印を打ち、穴あけドリルで穴を掘り、縦竹を差していきます。その縦竹をかけやでしっかり打ち込みます。
次に横竹を畝間に置いていき、横竹を結ぶ位置(畝から20センチの高さ)に印をつけます。印の上に、2.2メートルに切ったスズランテープを使って、結び目が内側になるように竹を結んでいきます。そして横竹と縦竹を抱っこちゃん結びをしてきつく止めます。
昨日は、抱っこちゃん結びを半分弱、終わらせるところまでいきました。今日は残りの抱っこちゃん結びと、最後に横竹が重なったところを八の字結びで止めてようやく完了しました。
今日の午前の作業は4人でした。支柱立てが大変な作業であるとは言え、3日もかかっているのは時間のかけすぎだな、と感じていました。よしみちゃんが、今日の午前で絶対に下段の横竹を完成させよう、と言ってくれて、私も同じ気持ちだったので嬉しくて、気合が入りました。
こまめにお茶休憩をとって、みんなで集中して抱っこちゃん結びをしていく時間がとても嬉しかったです。次の畝に進んでいくときなど、掛け声をかけ合うと、更に嬉しくなって、やるぞ! という気持ちになれました。
最近は毎日暑くて、汗が流れます。でも、その暑さも、汗をかけることも嬉しく、休憩時間にみんなでホッと一息つく時間も嬉しく、台所さんが用意してくれたお茶が何より美味しくて生き返ったようにまた頑張れることも嬉しいです。
ナスが仮支柱の高さまで大きくなって、花芽が付き始めている様子も見ることができて、嬉しかったです。今までは篠竹の仮支柱で、ちょっと頼りない感じでしたが、頑丈な支柱に囲まれたナスを見たら、これで安心だなぁとホッとした気持ちになりました。
今年は何度か支柱立ての作業に入っています。野菜によって、支柱の高さも違うし、畝の真ん中に立てるのか、畝の両サイドに立てるのかも違うし、横竹を外側か内側のどちらに付けるかでも変わってくるし、畝から何センチの高さに横竹をつけるかも野菜によって考えなければなりません。
また、私は穴あけドリルや、支柱立てマシーンや、かけやを使う作業はしていないので、そのような道具を扱う時にもいろいろと気を付ける点があると思います。そんないろいろなことを、須原さんに教えていただき(今日のナスの支柱立てでは須原さんは見えませんでしたが)一緒に作業出来たことも本当に嬉しかったし、有難かったです。須原さんが的確な指示を出してくれるので、安心できたし、効率的に作業が進んでいったなぁと思います。
少し悔しかったのは、横竹が2本ほど足りず、午前で全て綺麗に完成させることができませんでした。(それは午後いちばんに終わらせることができました)。
支柱立てをしている時、水やりをしてくれていた、ゆうなちゃんとかのんちゃんが、手の空いた時間に手伝ってくれたり、最後のほうにもヘルプの人がたくさん来てくれて、とても嬉しくて有難かったです。
何だか、嬉しい、嬉しいと、そればかり書いていますが、支柱立てが本当に楽しいんだなぁと思います。今度はピーマンの支柱立てもあるし、上段にエクセル線を張る作業もあると思うので、頑張りたいと思います。
(のりこ)




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私たちピーチ姫は、日の出と共に朝を迎え、夕は日の入りと共に一日を終えます。
一日を通して桃畑で過ごす時間は長いようで短く、木陰に風が気持ちよく吹き込みます。
なのはなで栽培している桃で、いちばん収穫時期の早い品種である「はなよめ」を、今日、ふみちゃんとりなちゃんが見回ってくれました。
いつのまにか大きく膨らんだ果実袋の口をそっと開いて、中の熟れ具合を確認します。実を傷つけないよう、慎重に枝を持ち上げると、下の方に鮮やかなピンク色が広がっている様子が見えました。
一番熟れが進んでいたのは、17アールの手前のはなよめの1本で、早いもので、あと2~3日で収穫基準に達する桃もあり、全体としては後1週間程度で収穫ができる状況だそうです。
毎日、少しずつ大きく肥大し甘くなっている桃たち。日を追うごとにその成長に驚きます。
収穫目前で、今の気持ちは緊張と不安と期待と、どうかうまくいきますようにと願う気持ちです。
今回、私は初めて桃の収穫から嫁入りまでに携わらせてもらいます。
なのはなの桃は樹で熟してから収穫するため、野菜やその他の果樹よりも収穫基準や扱いが繊細でシビアと聞いています。自分なんかにできるだろうか、下手に桃を傷つけたりしないだろうかと、心配なところがあります。ですが、たくさんの人のもとへ届く桃の幸せな未来を想像すると、気合が入ります。
今、自分たちがさせてもらっている摘果や袋掛けなどの作業にもより一層責任を感じて、より甘くてより美しい白桃になるように、気を引き締めて集中しようと、背筋を正されるような気持ちになります。
今日は、白皇の木の下でお弁当をいただきました。ちょうどそのとき、ネット越しに、雲を染めるように太く短い虹が見えました。
「きっとうまくいくね」とみんなで話している時間も暖かくて嬉しくなりました。
午後からは草刈りや袋掛けに分かれて作業を進め、今日も一日が終わりました。
明日も桃たちを見守りつつ、できることを進めていきます。
(ほのか)