
6月17日のなのはな
今日は、1日、里芋の草取りをしました。
ずっとずっと、念願だった里芋の草取り。草が伸びてしまい、草に里芋は囲まれ、すごく暑そう。かわいそうすぎる!! 早く救ってあげたかったんです!!
まちちゃん、そなちゃんと3人で、一緒に作業させてもらいました。
待ちに待った草取り、そして、恥ずかしながら、畑でリーダーというリーダーをさせてもらったのは今日が初めてでした。少し緊張する気持ちもありながら、わくわくした気持ちにあふれて、畑に向かいました。
改めて畑を眺めると、草の量に少し、うっ、ときました。
でもでも、大切な大切な大野くんが(「大野芋」という品種にちなんで、私がつけた里芋の名前)草に囲まれて、「暑いよー」と言っているような気がして、早く、早く救ってあげたくなりました。
草は根っこから抜かないと、この時期はすぐにまた生えてきてしまう。
なので! 今回の草取り条件、草は根っこから抜くこと! それを徹底して進めていきました。草取りのアイテムは、テミ。さらに、カマと忍者熊手を使って、どちらがやりやすいか、どう使ったらやりやすいか検証しながら草取りを進めていきました。
里芋の畑の土は割と、カチカチしている部分が多くて、根から抜くことは大変でした。しかし! カマor忍者熊手があったら、すごくすごく草取りが、やりやすかったんです!!
カマを草の根元のほうにさし入れてうまく動かすと、あらま、簡単に草が根から抜ける! 今まで手で引っこ抜くと、ぶちぶちと切れてしまっていた手ごわい草も、簡単に根ごと抜くことができて、すごくうれしくなりました。
3人でアイテムをとっかえひっかえしながらも、試行錯誤して、どうやったらやりやすいか、そのアイテムをどう使ったらやりやすいかを考えていきました。
まちちゃんは、忍者熊手、私とそなちゃんは、カマを使って進めていきました。草をテミに入れて草取りをしてみては、草を畝間にまとめて後で草回収をする進め方でやってみたり、追い越し方式で進んでみては、1人1畝でやってみたりもしました。やっているうちに、どうしたら早く草取りができるかわかってきて、どんどんみんなの草取りのスピードが速くなっているのを感じてすごくうれしく感じました。
ずっとずっと草取りをしていると、背中から真夏のような日差しを感じて、じわじわと汗がにじみ出る。すっごく暑かったです。草取りをしてしゃがんでるだけなのに、ものすっごく汗がにじみ出て、でもその暑さを感じたら、もう夏が来たー!! という感じがしてすごくうれしい気持ちになりました。
そっと、ひたすら草と向き合っていると、暑さもあって、集中力が切れてきた。3人でいったん休憩をしました。畑のあぜに座って、台所さんが用意してくださった冷たーいお茶を飲む。そしたら、それが恵の水で美味しくておいしくて、疲れが一気に取れて、すごく活性化しました。
ずっとしゃがんで作業をしていたので腰や首が痛くなってきていました。あぜには、草取りをした草の山があって、そこの山にどーーーんと、寝転んでみました。草の山がもさもさしていて柔らかくて、寝心地が超いい……!!! 「もう、ここで寝られるね」そんなことを言いながら、3人で休めた時間がすごくすごく幸せでした。
そのあとも引き続き、草取りを進めていって、1日で、1枚の畑は終わらせることができました。
初めての畑のリーダーで、私がまだまだで、うまく進められないところもあったけど、2人がフォローしてくれて、本当にありがたかったです。
いつもだったら、細部にこだわって、全然スピード感をもって草取りができない私ですが、今日はリーダーがそんなんだったら、絶対に作業は進まない! という、危機感をもって、これまでにないくらい、スピード感をもって、サクサク動いて、質と効率両方重視しながら、進めることができました。
初めて、こだわらずに、「このくらい質を落としてもいい」という落とした質で進めていけて、こんな自分に驚いて、すごくうれしかったです。
きれいになった畑を見渡したら、初め見た草の畑とは見違えるくらい、きれいになっていて、本当にものすごくうれしい気持ちになりました。草を取ると、里芋が芽を出して、可愛い葉っぱを揺らしているのが遠目からでも、よく見えて、「あああ、なんて愛おしいんだ、大野くん」と、畑に向かって思わず叫びました。
すごく達成感があって、最強な2人と一緒に、協力して進められたことが本当にうれしかったです。
2人とも、里芋に愛情をもって草取りをしてくれているのが伝わってきて、それだけでうれしくなりました。
たくさんの愛情を注いで、いい里芋になってくれたらいいな。頑張れ大野くん!!
(ゆうな)
***
今日はすっごい暑い! こんな日はオクラが太陽にやられないか心配。ということで、午前の最初はまず、オクラの寒冷紗の修正に、なつみちゃんとレッツゴー!
前に寒冷紗をかけた時は、緊急で、急いでかけたので紗がバラバラにざっとかけられていました。一度はぐり、もう一回紗をかけるときには、前まではなかったのに足りない箇所が出てきてしまいました。なので今回は、この寒冷紗はここ、という感じで綺麗にかけて整理をしよう! ということでした。
「ああ、もう畑に行くだけで暑い、オクラに早く紗をかけてあげたいよ!」
そういう気持ちで作業を進めていました。1枚1枚の紗を広げていき、
「この紗はここで使おう! ピッタリ!」
とか、
「これ、ギリギリ数センチ長さがたりない、悔しい!!」
とか、
「これとこれを組み合わせてこの畝で使おう」
とか、そうして畑の中にある紗をもう一度リセットし、色んな場所に移動させて組み合わせていきました。
なんどもいろんな紗を畝で試して、「これは違う所、あそこにしよう」といったりしてするのが凄く楽しくて、大規模なパズルをしている感じでした(笑)。
オーノー! 途中で、これはここじゃないということが何度もありました。ですが、諦めないで、こうしたら足りるんじゃないか、と広い畑と紗を把握し、なつみちゃんと息を合わせて進めているうちに、どんどん出来てきて、気づいたら、もうあと少し! という時に、あれ、寒冷紗が足りない……。
綺麗にピンとして張ったから逆に余ると思ったのに……と思いながらも1つの塊になっている紗を引っ張ると、2枚に分かれて、実は2枚が1枚に合体していました。「わー! これで足りる!」と言いながら紗を張っていき、気づいたら完成していて、完成した畑を見ると最初の光景とはまったく違う光景が目に入りました。
すっごく綺麗に銀色の紗が大きな畑一面に広がっていて、なつみちゃんと、
「わ! やった! 凄く綺麗に張れたね!」
と、嬉しい気持ち、達成感。そしてオクラを守れたことが嬉しかったです。
その後は、すぐにマクワウリの畑にレッツGO!
私がネキリ虫対策用の草敷きをして、なつみちゃんは草敷き用の草を刈ってくれていました。
マクワウリ……お父さんや皆が大好きなマクワウリ……。
絶対にネキリ虫にやられるわけにはいかない!! 本気で全力で守るために草を敷いていきます。絶対に、たくさん美味しいマクワウリを穫るんだ、という気持ち一心です。
どんどんとマクワウリの葉が増えてきて、家族みたいになってきていて、そのことが凄く嬉しくて、絶対に守りたい、その気持ちが増しました。
最近、なつみちゃんと作業をさせてもらうことが多いです。なつみちゃんから学ぶことが盛りだくさんで毎日が本当に楽しいです。
それから、今日なつみちゃんに教えてもらった事があります。熊手を持って行ったのですが、持っていく熊手の種類を間違えてしまいました。草刈りの時の熊手は、
「先が細かいのではなく太くて広いのを持ってくるんだよ」
と、教えてもらいました。まだまだ知らない事がたくさんで申し訳ないな、と思ったのですが、もっともっとたくさん吸収して、少しでも力になれるように頑張ろうと思った瞬間でした。
そして、なんとかぎりぎり、無事に最後まで終わることができ、虫から守れて嬉しかったし、最後には、
「良し! 完了! 絶対に虫にやられませんように!」
その気持ちを込めて畑を出ました。
今の夢の中に、1つ、「絶対に良いマクワウリを作って皆とおいしく食べる」のが今の夢で目標です(笑)。
午後は、4人のチームで夏の定番! スイカの定植をしました。なんとなんと……管理機で耕して畝立てからのスタートでした。
もう、めっちゃ暑い! なかなか畝立てが進まなくて、うーーとなっていたとき、なつみちゃんが、「モグラがいる!?」と言ってくれました。その声を聞いた時、びっくりで、「モグラ!?」と思い、心の中ではゲームに出てきたりするモグラを想像して、なつみちゃんが捕まえてくれて見てみると、「あれ、めっちゃ可愛い」と思い、ぱっと気持ちが上がりました。
最初、畝間に穴が開いて、なにかなと思っていたらモグラだったのか、と思い、びっくりです。初めて本物のモグラを実際に見ました。こんなにもモグラってかわいいのか。と凄く感動した気持ちになりました。
そして! 初めてモグラを触りました。最初は怖くて少しドキドキしていたのですが、触ってみるともう、すっごく可愛くて、かわいくて、「めっちゃくちゃかわいい! 飼いたい!」という気持ちで一瞬でいっぱいになりました。そしてモグラを土に返したとき、モグラが手で本当に土を掘って潜っていっていて、「モグラって本当に土の中を移動するんだな」と改めて驚いた気持ちになりました。
そして、モグラでチャージされたら、もう一回、畝立て再開!
みんなで緻密に畝を立てていきます。気づいたら、周りのみんなは、私とおんなじ時間で、私が立てている2倍3倍を立てていて、「私も、もっと動けるようになりたい! もっと役に立てるようになりたい!!」そんな気持ちでいっぱいになりました。
そしてふと、遅くてごめんね、と、なつみちゃんにぼそっと弱音を吐いてしまった時に、なつみちゃんが「謝らないでよ! マミリーでしょ!!」と優しく言ってくれました。
畑のマミリーチームで一緒の、なつみちゃん。その言葉に凄くなにか心がぱっと癒されて元気が出て、さあまたやるぞという気持ちにエンジンがかかりました。
そして何とか進めていき、一番暑い時間帯だったのもあり、「疲れた……」となっている時、なつみちゃんが、「もう、暑いから頭から水被りたい!」と言っていて、みつきちゃんが川の方を指して、「どうぞ」と言っていて、それに私も乗り、なつみちゃんとじょうろに水を入れて頭から掛け合いました。水が身体に当たると、すっごく気持ちよくて、さっきまで全然畝立てが進まなかったのに、一瞬にして畝立てが進みました。もうすっごく楽しくて涼しくて、生き返った瞬間でした。
正直一瞬、「もう、イヤダ」となりました。ですが、最後になると、やっぱり来て良かった、楽しいとなっていました。
これで、もし来ないで室内に1人で居たら、こうして、モグラだったり水だったり、作業をしていて暑いねと言いながらもがんばったりする楽しさを知ることができなかったです。
それに、多分自分1人だったら、モグラを見たり、水を浴びたり、畝立てをしても、何も楽しくないです。
仲間とだから、誰かと一緒に味わうからこそ楽しいんだなと知りました。仲間とだから、暑い中でも畝立てができました。
もう畝立てだけで残りの作業時間が30分ぐらいになってしまいいました。ですが、穴を掘ったり牛肥を入れたりして、最後の植え付けでは残り時間が15分になっていたのですが、最後の最後で皆で本気を出してすると、植え付けが8分で終わりました。こんなにも早く綺麗に出来たことがびっくりだったし、テンポよくいくとやっぱり楽しいなと感じます。
なんとか最後まで植え付けが終わり、安心したような気持ちでいっぱいです。もし今日の作業に暑いからと言ってさぼっていたら何も得られなかったけれども、こうして暑い中でも作業に出たからこそ得られるもの、吸収できるものがあるということを知りました。やっぱり、なにかを生産することは楽しいなと思った日でした。
(かのん)
***
今日も1日を通してナスの支柱立てを進めました。今日は昨日よりも暑く、最高気温が33℃予報……。午前のメンバーは須原さん、るりこちゃん、うたなちゃん、自分の4人だったけれど、30℃超えの中での支柱立てを想像すると、たっぷりとお茶が入った大きなジャグを持って行かずにはいられないほどでした。
作業発表のあとに、ナス担当のやよいちゃんから、
「できるだけ今日でナスの支柱立てを終わらせて、水やりや風よけのための手入れを早急にしたいです」
と教えてもらい、この暑さのなか水を求めているナスのためにも絶対に支柱立てを終わらせよう! と意気込んで、畑へ向かいました。
畑へ着くと、畑の全体の3分の2ほどには、すでに縦竹が差し込まれてありました。昨日の作業で、メンバーのみんなが縦竹用の穴開けや竹の差し込みを進めてくれていたので、午前は、最初に残りの縦竹を運んだあと、すぐに縦竹を打ち込む工程に入ることができました。
前回のゴーヤの支柱立てでは、支柱立てマシンを使って縦竹を打っていましたが、今回はかけやの登場です。ナスの縦竹は高さが1.5メートルと、ゴーヤよりも低いため、コンテナの上に乗れば、かけやでもスムーズに打つことができます。
進め方としては、ペアになって、1人がかけやで打ち、もう1人が補助をしながら竹のラインや強度を見ていきました。
私は、うたなちゃんとペアになって、縦竹を打っていきました。私たちの作戦は、慣れている自分が3スパン分打ち、交代して、うたなちゃんが1スパン分を打っていくというやり方です。
私は久しぶりのかけやを使っての支柱立てでしたが、かけやで竹の頭を思い切り打っていく感覚がとても爽快で、楽しかったです。竹の太さや高さによって、打ちやすいときと、打ってもなかなか土に入っていかないときがあって、やっぱり縦竹に使う竹は適切な太さと長さを徹底しないと大変だなあと感じ、次回の竹取りや竹のカットに活かしたいと思いました。
うたなちゃんは、かけやを使うのが初めてだったのですが、使っていくにつれて、1回で打ち込むパワーがどんどん強くなっていき、コツを掴んで、「楽しいです!」と笑顔で打っている姿が綺麗でした。
一方、須原さん・るりこちゃんペアは、4本の縦竹を打ったら交代するという作戦で、こまめに交代することで体力消耗を少なくできたと教えてもらいました。須原さんはかけやで打つ1回のパワーが本当に強くて、私たちの半分ほどの回数であっという間にがっちりと竹を打ち込んでいて、さすが須原さん、とってもかっこよかったです。須原さんとるりこちゃんが、1.5メートルよりも高い縦竹に出会うと、「出ました、トールボーイです」と、その竹のことをなぜかトールボーイと呼んでいて、2人の会話を聞くのがとても面白くて、自分も元気をたくさんもらいました。
約800本ある縦竹を2ペアでひたすら打ち込んで行きました。各ペア、2畝終わるごとにたっぷりとお茶を飲んで休憩し、大きなジャグを持って来て正解だったなあと思います。
私はというと、かけやで打ち終わった自分の手が小刻みに震えているのに気づいて、思い切り身体を使って作業できた時間が楽しかったです。
午前で、滝川横畑の15畝あるうち約14畝、縦竹の打ち込みが完了しました。
午後からは、残りの縦竹を打ち込み、そこから横竹を取り付ける準備に入りました。
午後からは午前のメンバーに加えて、のりこちゃん、そしてえつこちゃんも来てくれて、スピードもパワーもアップだ! と嬉しかったです。
須原さんとるりこちゃん、のりこちゃんが横竹を取り付ける高さに印をつけて行ってくれました。この工程が予想外に少し時間がかかってしまいましたが、この工程があることで、そのあとの横竹付けがかなりスムーズになるため、とてもありがたかったです。
横竹付けに取りかかったのは、15時半頃からでした。ナスの支柱の横竹は、畝の頂点から約20センチ上のところにとりつけます。印がある場所が自分の想像よりも低い位置にあったので、少しビックリしたけれど、この高さがナスにとって重要で今後の生育に影響して行くのだなあと思うと、この20センチという高さにすごく納得がいきました。
ナスの横竹は、縦竹の内側に取り付けるため、須原さんが竹を内側に置いて行ってくださりました。私はのりこちゃんとペアで横竹を取り付けていって、2人で声かけしながら進んで行くのが楽しかったなあと思います。のりこちゃんの、「はいっ!」という元気な返事や、ガチガチに抱っこちゃん結びされた支柱を見て、私も頑張ろうと思えて嬉しかったです。
なんとかして横竹付けを終わらせたい……とみんなで奮闘したけれど、進んだのは全体の約半分ほどでした。すごく悔しくて、もっと効率良く、スピーディーな作業ができるようになりたいと思った午後の時間でした。
明日で絶対にナスの支柱立てを終わらせるぞ! そして、次はピーマンの支柱立てだ!
(よしみ)