「この胸にいっぱいの愛」 ゆうな

6月15日

 お父さん、いつもありがとうございます。初めに言います。私はお父さんのことが、本当に本当にほんとーに、大好きです。

 なのはなにきて、お父さんお母さんに出会うことができて、本当に私は、救われました。

 私がなのはなに来てすぐの時、私はすごく不安でした。母親から離れることも、知らない場所で、知らない人たちと一緒に生活することも、すべてが不安でいっぱいでした。

 病気を治したい。その気持ちはあるはずだけど、不安のほうが上で、不安の気持ちのほうが強くて、「帰りたい」「私はここにはいられない」そういう気持ちが、たくさんありました。

 でも、お父さんはいつも、こんな私に真正面から向き合って、まっすぐ正しい答えを、ちゃんと教えてくださって、そのおとうさんの1つ1つの言葉を聞くたびに、「そうだ、私は病気を治すんだ、そのために今ここにいる」そう、いつも思わせてもらいました。

 私がつらくて、くじけそうなとき、もう嫌だ、そう思った時でも、お父さんは「ゆうなは優しい子だよ。なのはなでちゃんと成長していける子だと思う」そう、いつも言ってくださって、その言葉に何度も何度も、うれしい気持ちと、勇気をもらいました。何度も何度も背中を押してもらいました。

 「雑巾が触れなくて掃除ができない」「ポンタに会いたい」「散水部隊は責任重大すぎて私にはできない」「桃に自信がない」たくさんのことを相談させてもらいました。

 校長室に何度も相談しに行って、そのたびに、私はマイナスな発言ばかりして。

 でも、どんな時でも、お父さんは私を信じて、「大丈夫」その言葉をたくさんもらって、お父さんは「ゆうななんだかんだ言って、いつも一生懸命やる。ゆうなが真面目に取り組もうとしている姿が僕はすごくうれしいよ」とおっしゃってくださって、私は本当にたくさんの勇気をもらいました。

 そしてそれが自信につながって、今の自分があると感じます。

 マラソン大会の時、お父さんが「ゆうながなのはなにきてばかりの時とは、見違えるように成長して、そんな姿を見ると、僕は涙が出るほどうれしい」その言葉はこの先、私は一生忘れないと思います。

 その言葉がどれほど、自分の胸に刺さって、勇気に自信につながって、今後の自分に希望を持てるようになったか。私はお父さんの言葉を、まっすぐ信じていきたいです。私はまだまだ、未熟なところはたくさんあって、お父さんに迷惑をかけてしまうことはたくさんあります。

 でも、私はこの先、ずっとずっと、お父さんを師匠にして、お父さんのように、強く、優しく、そして大きな大きな利他心をもって、「誰かのためになるなら」その気持ちを強く持って生きていきたい。そう感じます。

 なのはなにきて、たくさんの子たちに触れて、たくさんの笑顔とやさしさをもらって、そして、お父さんお母さんの偉大さ、奇麗な心、2人の幸せそうな空間に一緒にいさせてもらって、私は本当に幸せで、今までの、なのはなに来る前の自分が、自分の生活が、心が本当に何だったんだ、と思います。

 今までの自分は、母親に依存して、母親と永遠と、どこに行くのも常に一緒。2人で1つなのが当たり前で、チャラチャラして、「夜中にふらつくのがかっこいい」「チャラチャラおしゃれするのがかっこいい」そういう自分のことしか考えない、利己的な心しかなくて、本当に生きることが、生きるって何なんだ、なんで生きなきゃいけないんだ。生きる目的もなく、ただ、母親について行く、そして症状を出して、それが当たり前になっていました。

 もう治らない、この病気を抱えたまま一生を過ごしていくんだ、もうそれでいい。すべてが投げやりで、家出したり自殺しようと考えて、「明日、死ねたらいいな」そう、毎日死ぬことのできる日を待っていました。

 でも、その人生がなのはなにきて、180度変わりました。

 今までは一生懸命やることがかっこ悪い。畑で全力で動くなんてかっこ悪い。そう思ってきたのに、一生懸命やる楽しさに触れて、掃除も畑もダンスも、何もかも全力で、取り組む素晴らしさ、楽しさ嬉しさが、今まで感じたことないくらい、生きがいを感じて、幸せでたまらなくて、こんなにも幸せな生き方を教えてくださった、ここまで導いてくださった、お父さんお母さん。感謝という言葉ではまるで足りないくらい、胸が苦しくなるくらいに、愛の気持ちであふれています。

 お父さんお母さんがいてくださったから、今の自分がある。ここまで、私を導いてくださって本当にありがとうございます。

 私は、もっともっと、成長していきます。少しでも、お父さんお母さんのような、優しくて、強い、そして明るい未来を、希望と夢をもって、まっすぐに生きていきます。

そして今日、ケニーモナークで踊らせてもらって、本当に楽しかったです。ハナハナのチームでやらせていただいて、みんなと毎夜集まって、練習した時間。本番に、今できる私の精一杯で踊れた時間。すべてが、宝物で輝いています。踊っているとき、本当に楽しくて、こんなにも笑顔で、踊れている自分、そして大切な仲間たちと一緒に、踊って本当に楽しくてたまらなかったです。踊っている最中の私の笑顔は全く作りものではなく、本気で楽しくて本気のスマイルだったと思います。こんなにも楽しい時間を、日を、ありがとうございます。トロフィーもいただいて、本当に最高の思い出です。今日の経験が、今後の自分につながりますように。

お父さんが今日1日、ずっとずっと、キラキラした笑顔でいてくださったこと。朝に会った時から、ダンスの最中、夜のセブンブリッジまで、ずっとずっと、笑っていて、うれしそうな、キラキラした笑顔。その笑顔を今日1日、ずっと見れたことが本当にうれしくてたまらないです。お父さんの笑顔は、絶対に誰かを幸せにします。お父さん、今日1日、ありがとうございました。お父さん、父の日おめでとうございます!お父さん、私の1番のお父さん、大好きです。