「大人になるということ」 ゆず

6月12日

 父の日のケニー・モナークが日に日に近づいてきました。

 今回、『オヴァイ』を踊らせてもらうのですが、今この曲を踊らせてもらえることがとても嬉しいです。毎日この曲を踊ることで自分の気持ちが支えられているような、そんな感覚があります。

 人智を超えた存在に疑問を持たずに。

 自分がどこから来たのかを理解すれば、どこへ向かうのかがわかる。
 悲しい人もいる。幸せな人もいる。いつか自分自身で伝えられるよう、それらを学んでください。

 この曲の歌詞が、前向きな力をくれます。

 お父さんが教えてくださった、大人になれて嬉しい、という表情で踊ると、シリアスな表情で踊っていたときよりもしっくりとくる感覚がありました。この曲や振りの持つ力がちゃんと発揮されるような、そんな感覚がありました。

 大人になるということは、使命感を持ってこの先を生きていくこと。歌詞にあるような文化を持った人が、大人になれて嬉しい、と踊る曲。人智を超えた存在に疑問を持たず、自分の向かう先、生きていく先をまっすぐに見つめて、覚悟を持って、人としての責任を果たして生きていく。きっと私は良い生き方をしていく、という願うような、誓いをたてるような気持ち。大人になれて嬉しい、という気持ちには、そんな気持ちが込められているような気がしました。

 よく生きたい。なのはなの表現は、究極のところそれだけなのだとお父さんが話してくださいます。よく生きたい。ちゃんと生きたい。与えられた使命を果たす生き方がしたい。踊ることで、その気持ちを深めて、確かなものにしていきたいです。踊ることは、願うことに似ている、と思います。踊っているときのその気持ちを、日々の生活の中へと繋げていって、自分をつくりなおす一助にしていきたいです。

 キャンプの時に、ゆりかちゃんがアリオイのことを話してくれました。アリオイとして表現者として生きていくか。子を産み育てて生きていくか。アリオイの女性はどちらかを選ばなければいけないと知ったとき、人間にとっての、表現する、ということの重みを、思いました。表現者でいつづけなければ、生きてはいけない。時も、場所も超えてそう思っている人たちがいるんだと思うと、時も場所も超えて共感できるような気がしました。

 父の日の会が良いものになるように、一日一日自分のできることを精一杯やりたいです。

 お父さん、お母さん、いつもありがとうございます。