「常に今自分のできるベストを」 ほのか

6月11日 

 この時期の湿っぽいにおいはどうも苦手なのですが、この時期になると食卓においしいズッキーニが登場し始めて、雨でもフラダンスの陽気な空気であふれている、怒濤の夏が始まる前の緊張と楽しみな気持ちが折り混ざったこの時期が好きだなと思います。

 今朝も朝から午前に掛けて雨が降り続いていました。

 朝食前はさくらちゃんと一緒に今後の桃作業の計画立てをさせてもらいました。

 今桃チームでは①袋数の数だし②摘果の計画、方法を調べる③選果ハウスの準備④作業の計画立ての4つのチームに分かれて準備をしています。

 私はさくらちゃんと計画立てチームに入らせてもらって、袋掛け、収穫予想、摘果、草刈り、防除の計画を立てました。明日の曇りを過ぎると、また雨が続いてしまい、袋掛けができなくなってしまうために、明日袋掛けを精力的に進めようということになりました。さやねちゃんたちが出してくれた袋掛けの数を参考にすると、今およそ3万3千枚の袋をかけており、あと清水白桃と奥手品種でかけたい袋の数は約2万枚と、あと2万枚も掛けないといけない現状に気づき、夜の集まりではチーム内が騒然としました。

 1日2000枚かけるとしたら10日でいける計算ではあるのですが、雨が続くこと、はなよめ、日川白鳳、加納岩白桃などの早生品種の収穫予定日が迫ってきていることもあり、それに付随して摘果も早急にしなくてはならない状況です。

 硬核期があけるタイミングや収穫の時期が品種によって変わってくるので、どの工程も一筋縄ではいかない難しさがあるなと思いました。

 午前は居室のお引っ越しをしてからケニーモナークの準備でした。

 私は7つの項目に「タンスの中の服を畳んで収納する」というのを入れているのですが、今日夏服を綺麗に畳んで立てに並べて収納しました。自分で言うけれどどこかのアパレルショップの陳列棚のように綺麗です。私のタンスだと自分でも思えないくらい美しいです。ただし、いつもここからどんどんぐちゃぐちゃになってしまいます。だから、今回こそはこの綺麗さをキープするぞと意気込んでいます。タンスの中が綺麗なだけでこんなに嬉しくなるんだなと驚いています。 

 ダンスの練習では、今日は曲の出だしをみんなとアレンジして、ゆりかちゃん、あゆちゃんに教えていただいたポイントをみんなで揃えました。

私たちの踊る『タヒチハナハナ』という曲は「なんだこれ」と思ってしまうくらい出だしが急で、早くて、なかなかタイミングを合わせることが難しいです。その上、大人数で揃えるとなるとかなり高度に感じました。

 みんなで何度も練習して、みんなで交代で見ながら、ときには一人ずつ見て形を合わせていって、最終的には拍手が沸き起こるほど形が揃いました。けれどまだまだ、他のチームに比べたらまだまだ未完成なところが多いように感じるので、残りの時間もっと良くしていきたいです。

 午後のはじめに、みんなにも手伝ってもらいながら桃のブルーシートはぐりをしました。

 雨がやんだと思ったら途端に暑くなり始めて、良いタイミングではぐれて良かったなと思いました。私は桃メンバー4人と古畑、夕の子、石生、奥桃をまわり、りなちゃんとペアで行いました。

 むやみに、不必要に動き回るのではなくて、地形の高低差を利用して水を流していきました。そのため少ないアクションで効率良く進み、ブルーシートを畳むときも端の○に合わせて蛇腹に折っていき、次しくときにしきやすく整えることもできました。

 奥桃を出るとき、車が出られなくなってしまったときがあって、そのときちょうど白井さんが軽トラで後ろから来られていました。

 すぐに軽トラを横にとめて、私たちの乗る車を出してくださいました。スムーズな手さばきがかっこよくて、ありがたかったなと思いました。

 ちょうど奥桃が終わった頃には他のみんなも回り終わっていて、約1時間で終わらせることができました。いつもみんなが手伝ってくれることが本当にありがたくて、心強いです。

 その後玄関下に行くと永禮さんが来てくださっていて、例の永禮さんが作られた台車も持ってきてくださっていました。普段あまりお見かけしない黒いアディダスのジャージ姿でマークの下には「チームなのはな」と白い糸で刺繍されていました。

「これからはチーム諏訪じゃけどな」と笑顔で話されていました。

その中でも、一番驚いたのは新しくいただいたどうふんでした。ぴっかぴかで新品だと思い込んでいたのですが、聞くと12年使ったものだそうです。「共用の物は大事に使わんといけんのよ」と話されていて、その物持ちの良さ、美しさは永禮さんの利他心を体現しているようでした。

 長いホースもいただいて、桃チームのみんなと歓喜しました。いつもご自分が使われていた道具をなのはなにプレゼントしてくださって、本当にありがたいなと思いました。永禮さんは本当に利他心の方だなと思いました。

 夕方は選果ハウスの準備を行いました。部屋に入ると、すでにウレタンから桃の香りがしていることに気づきました。

 今日は雨が降っていなかったので、米や段ボールを移動させ、企画のグッズを整理して、最後はさくらちゃんたちとペンキを塗る前の下準備として床にセメントを塗る作業をさせてもらいました。コテを持ち、sa左官屋さんをするのは初めてだったので緊張しました。変に力んでしまうとせっかく塗ったセメントがこての表面に持って行かれてしまったり、削ってしまったり、ものすごく楽しいけれどものすごく難しいと思いました。

 夕方、須原さんが見に来てくださって、じっと見守ってくださったのが嬉しかったです。須原さんから見たら、私が塗ったところなんてがたがたのボロボロに見えているんだろうなと思うのうですが、須原さんは何も言わずに「面積が小さいところは小さいこての方がええよ」と仰って帰られました。安定感とクールさ、それににじみ出る優しさが、須原さんやっぱりかっこいいなと思いました。

 最後はりなちゃんと仕上げて古吉野へ帰りました。かなり時間がぎりぎりになってしまったのですが、なんかこう、ピンチが目の前にあると、一緒にいる人との距離感がぐっと近づくような気がして、それがちょっと嬉しくもありました。

 私がわからないことをすぐに教えてくれたり、運転してくれたりして、私より少し年下だけれどりなちゃんいつもかっこいいなと思っています。

 なんだかかっこいいを連発しているような気がするのですが、本当にたくさんの人に助けられて、そのありがたさと、尊敬の気持ちでいっぱいです。

私はまだ知らないこともたくさんあるし、できないこともたくさんあるのですが、常に今自分にできるベストパフォーマンスで行動して、少しでも役に立てたらいいなと思っています。

 読んでいただきありがとうございました。