【3月号⑭】「なのはなファミリーで高校生になりました!」ももか

 

 言葉に表しきれないくらい、今までに感じたことが無いくらい、胸が一杯、幸せな一日でした。生まれてきて良かった、なのはなに出会えて、良かった。改めて心から思いました。今が幸せであり、それでいてこれからへのやる気に満ちています。

 桜が満開、まさに入学式日和の、四月八日。林野高校の入学式を迎えることが出来ました。中学校を卒業してから、一か月ほどあった春休み。なのはなでみんなと毎日畑作業、ランニング、ソフトバレー、掃除に、太鼓、ミーティング、みんなと過ごす毎日が一日一日、色鮮やかで、楽しくて、一か月とは思えないくらい、本当にあっという間でした。

 入学式当日の朝も。今日が入学式とは分かってはいたものの、みんなと掃除をして、ランニングをして、実感があまり湧きませんでした。

 お父さんとお母さんが、「おはよう! おめでたいね」と笑顔で、そして、綺麗なスーツ姿で来てくださって、ようやく、「高校に入学するんだ……」そんな実感がひしひしと湧いてきました。

 昼食の時、車の中で学校に向かう時、帰る時、お父さんとお母さんと沢山お話をしました。そのお話一つひとつが心にぐっと来て、それでいてその時間が本当に嬉しかったです。一つひとつ語りたいくらいです………。

 

■安心感と心強さ

 

 今、こうして症状無く生きていられるのも奇跡的なことです。

 摂食障害になった以上、崖っぷちです。最高の人生になるか。最悪の人生になるか。どっちかです。普通に生きる、という道はありません。私は最高の人生にしていきます。

 勉強でも、普段の生活でも、どこまでも自分の判断で過ごすのではなくて、お父さんとお母さんだったらどうするかなと考えて、気持ちを百パーセント預け切って、なのはなファミリーの基準で、どんな時も過ごしていきたいです。それが一番、私自身もみんなも嬉しいことであり、それ以外に私が生きられる道はないです。 

 入学式の日、初めて制服を着たのですが、肝心のネクタイのしめ方が分からない……出発前にお父さんがしめ方を教えてくださいました。

 お父さんが私の後ろに立って、包み込むようにしながら、しめて下さったのですが。こう言っていいのか、そのネクタイのしめ方以上に。お父さんから感じる安心感…強さ…それが嬉しくて、心強くて、その瞬間も幸せでした(ネクタイのほうは、練習します)。

 自分にぴったりサイズの制服を着て、リュックを背負って、学校へ。そういう意味でも新たなスタート。という感覚がしてきました。

 私の学年は全員で九十七名。クラスは三クラス。中学とほぼ同じです。入学式の日は、式と、教室でも先生の話とが主でした。クラスの雰囲気とか、そういったことはまだ分からなかったけれど。中学へ登校し始めたとき以上に、何があっても大丈夫だ………、お父さんとお母さんという、強い支えがあるからか、自然とそう思えて、これからの心配や不安は、ほぼゼロ。楽しみが何倍にもあります。

 そして最後に学校とは関係ないのですが、お父さんから入学プレゼント?! 嬉しいお知らせがありました。身長を伸ばす魔法の漢方が届くということでした。

 私が知らない所で、考えてくださっていたなんて。正直、身長を伸ばしたい、とは強く思っていました。けれど、もう無理なのかもしれない、と諦めていたのも正直な所です。けれど可能性があるなら、その可能性を信じたいです。効果が見られますように……。

 帰って来ると、私たちをレンギョウ、ユキヤナギ、桜、なのはな、桃の花、息を呑むような綺麗な花たちが迎えてくれて、それをお父さんたちと、「綺麗だねー!」そう共有しあえて。そして、最後には私たちとなのはな写真も撮って。本当に幸せ一杯な時間でした。理解し、理解してもらっているからこそ、こんなにも安心して、嬉しくて、一緒にいさせてもらうだけで、幸せって感じるんだな、と感じました。

 ありがとうございました! そしてこれからも、真っ直ぐに成長していきます。