6月10日
朝です。
ここ数日夢見があまり思わしくなくて、日中もぼーっとしてしまうときがあるので自分を言い聞かせるために書きます。
先生に会いに行く夢ばかり見る。しかし、自分が患者の人生はもう終わっている。
今度は私が医者になり、患者を診る側になる。その夢を叶えるために、お父さんの生き方、お父さんの全てをトレースしながら、病気を完全に断ち切って普通の人になる。底辺の最後尾でもなんでもいいから、必死でくらいついていく。
家族が毎日のように夢に出て来る。
家族と仲良しこよしでベタベタしながら円満なのは、子どものときだけ。もうそんな時期はとうに過ぎている。年齢で言えば私はもうれっきとした大人である。
今度は私が親になり、子どもを育てることができるかもしれない。
そのために、未来に出会う誰かに、出会うべくして出会うために、今の自分を変えていきながら、自分を鍛えていく。
ということで、今日の1日を始めようと思います。
夜です。久々に古吉野でみんなと過ごせて嬉しかったです。
けれどなぜか、長時間桃作業を続行しているときよりも疲れのようなものを感じています。溜まった疲れが出ただけか、少し安心したのか。
朝は久々にトイレ掃除を、ゆうはちゃんと一緒にさせてもらいました。
私が便器、床などを掃除し、ゆうはちゃんがシンクを掃除してくれました。
洗剤を使ってゴシゴシ、数日こびりついていた汚れを落として、水を流すとあっという間にぴかぴかになりました。なんて楽しいんだろう…と思いました。
何ヶ月か前、トイレ掃除が嫌に思ってしまうことをあゆちゃんに相談させてもらったことがありました。そのとき、あゆちゃんは自分で掃除した便器を舐められるくらい綺麗に、本気で掃除すると話してくれました。
あゆちゃん、今日は私も舐められるくらい綺麗にすることができ、トイレ掃除が楽しく感じました。あのときのあゆちゃんの言葉が、すごく支えになっています。
ゆうはちゃんも丁寧に時間を掛けてシンクを掃除してくれて、2人で掃除を終えた後のトイレは空気が澄んでいてとても綺麗でした。廊下掃除を終えたふみちゃんが通り掛かり、「うわ、めっちゃ綺麗」と言ってくれたのも嬉しかったです。
午前中は桃チームのみんなと選果ハウスの掃除、コンテナの準備をさせてもらいました。
桃のコンテナは収穫用、ジャム用含め計225コンテナあり、それらを全て拭いて、ウレタンをしいて種類別に重ねていきました。
ウレタンをコンテナにしいていくと、桃のふわっと甘くて爽やかな香りがしました。
積み上がっている光景を見るとものすごくたくさんあるように見えたけれど、数えてみると225しかないんだなと思いました。
私は数を数えるのが極端に弱い、数字に弱いです。症状的に苦手というか、数えている内に意識がとっちらかるような、自分の数えた数に自信が無くなってまた1から数え直す、みたいなことをしょっちゅうしてしまいます。
あと、理解力がなさ過ぎて悲しくなるくらい、がっかりしてしまいます。
昨夜浴衣を畳んだときも、説明を聞いてもなかなか理解できなくて、いちいち人に聞かないと畳むことができませんでした。
本を読んでいるときも、大きな声で話し声が聞こえたら、そちらに意識が向いてしまったりして、内容が入ってこないこともしょっちゅうあります。
意識があちらこちらにとっちらかっているような気がして、人の話をちゃんと聞けないというか、認識の歪みがしつこく蔓延っていて、それが残念で無くしたいなと本当に思っています。
だから、緻密に電卓を打って袋掛けの枚数の数出しをしているさやねちゃんとかが、本当にすごいなと思っています。私もそのくらい数字に強くなりたい…。と思うし、なによりこの使いにくい頭をどうにかしたいです…。
話は逸れましたが、今、選果ハウスはぴっかぴかです。コンテナを置くところの床も、さくらちゃんがペンキを塗りたいと話してくれていて、作業に差し障りはないけれど、気持ち的に綺麗な方が良いからとさくらちゃんが話してくれて、さくらちゃんの真面目な気持ちを感じました。みんなは桃花を作ってくれていて、桃のシーズンがいよいよだな…という感じがします。
緊張するのですが、今のこの自分の能力で役に立てるのか、トラブルを起こさないか心配なのですが、謙虚な気持ちで、うまくできますようにと願うばかりです。
午後からは衣装考案がありました。
イメージ画像はあっても、実際に存在するアイテムを組み合わせて作っていくとなると、かなり難しかったです。あまりうまくできなかったことがすごく悔しくて、お母さんに見ていただくのが申し訳なかったです。
夜にチームの数人と、つきちゃん、ゆりかちゃんに手伝っていただいて、ものすごく可愛らしい衣装を考案することができました。さくらちゃんとももちゃんがモデルになってくれたのですが、2人とも瑞々しい若さとフレッシュさ、元気を与えるような赤と黄色が本当に可愛かったです。
自分たちではどれだけやっても上手くできなかったけれど、ほんの数十分でかわいらしい衣装が生まれて、本当に助けていただいてありがたくて嬉しかったです。