
6月9日のなのはな
なのはなの田植えは6月5日に始まり、今日が最終日でした。
朝、作業発表で田植えに自分の名前が呼ばれて、とても驚きました。驚いたと同時に、嬉しさもあり、不安もありました。苗を落としてしまわないか、素早く動けずに、お父さんやあゆちゃんを待たせてしまうのではないか、やっぱり自分には無理だったと思ってがっかりするんじゃないか、など最初は不安が大きくありました。でも、指名してくれたのだから後ろ向きな気持ちは捨てて、精一杯頑張ろうと思いました。
朝、9時30分に玄関先で、お父さんとあゆちゃんを待っていました。緊張しながら準備体操をして待ちました。お父さんとあゆちゃんがやって来た時、あゆちゃんがニコニコ笑顔だったので、少し緊張がほぐれました。
田んぼに到着して、あゆちゃんから自分の役割を教えていただきました。苗は既に畔に並べてありました。私の役割は、あゆちゃんがトラクターに乗ったお父さんに苗を渡すとき、畔にある苗をあゆちゃんに渡すことでした。そして、苗が適度な水分になるように、ジョウロで水をかけるという役目もありました。
苗の水分が少なすぎても多すぎても良くないそうで、その水加減を、あゆちゃんが苗をめくってトレーについている水の状態を見せて教えてくれました。
苗を渡して、お父さんが帰ってくるまでは、空いたトレーを洗うという仕事もありました。水路の水で洗うのですが、その水が冷たくて気持ちよかったです。お父さんが田んぼを一往復して帰ってくるまでに、今あるトレーを洗い終わらなければ、という気持ちがあり、お父さんが帰ってきていることに気づかず、苗を渡す仕事に遅れてしまったりしました。また、自分の世界に入ってしまい、道を通る人への対応が失礼になってしまったりしたこともあり、もう少し視野を広くしなければいけないなぁと思いました。
お父さんが帰ってくるのが早いのか、私がトレーを洗うのが遅いのか分かりませんが、トレーを洗うのに精いっぱいで、苗に水をかける仕事が追いつきませんでした。でもあゆちゃんがそれをカバーしてくれて、とても有難かったです。
最初は緊張感や、焦る気持ちが強くあったのですが、少し慣れてくると、嬉しくて幸せな気持ちでいっぱいになりました。去年の今頃は苗のトレーを持つこともできなかった自分が、こうして動けていることの嬉しさ有難さ、補助の仕事をさせてもらったことへの感謝、笑顔のあゆちゃんや、トラクターを使いこなす格好いいお父さん、田植えという仕事に真剣な2人と一緒に作業していること、今この場にいること、全てが有難くて幸せだなぁと思いました。そんなことを思ったら涙が出てきて、トレーを洗いながら泣いていました。
去年の田植えの時、あゆちゃんがおけらを見せてくれて感動したことを思い出しました。今日は、田んぼに黒い蛇がいるのを見せてくれて、その蛇はこの田んぼに住み着いているんだよ、と教えてくれました。田んぼの中にもいろんな生き物がいて、どの生き物も一生懸命生きているんだなぁと思いました。何だか嬉しくて、勇気をもらえて、豊かな気持ちになりました。
畑の仕事も、どれもすごく楽しいですが、やっぱり田植えは特別な緊張感があり、喜びがあり、豊かな気持ちにさせてくれるように思います。そんな作業を経験できて、本当に嬉しくて有難かったと思います。田植えは終わりましたが、これからもいろいろ手入れがあるんだろうなぁと思います。私も、まずは自分の担当野菜を成功させたいと思います。
(のりこ)



しかし、時にトラブルも……!?


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今日は、私の愛するサツマイモを植え付けた、記念するべき日、第4弾!! そして、サツマイモの植え付けの記事を書くのも、記念すべき4回目!
今日は1日、サツマイモの植え付け、4回目を行ないました。
第1弾は、お父さんが愛をこめて買ってくださった、紅はるか100本。
第2弾は、鳴門金時200本。
第3弾は桃横の畑全面に植わるほどの、苗床から取れた紅あずま、紅はるか、鳴門金時の3品種。
そして今日、第4弾目は、桃ハウス手前の畑に、紅あずま、紅はるか、鳴門金時、そして頂いた品種の苗を、またまた苗床からゲットして、植え付けました。ああ、サツマイモの畑が2枚もあるって、なんて幸せ、贅沢なんだ!!!
今日は初めに、苗床から、サツマイモの苗をチョキチョキとカットしていくところから始まりました。私は、この作業をやったことがあったのですが、今季初めての苗カット。緊張しました。
サツマイモの苗は、なるべく長く、節がたくさんあったほうが、サツマイモをたくさんつけられる、ということで、なるべく長く切っていきました。チョキっと切れた、あの感覚……。すごく癖になる楽しさ。緊張するけど、それ以上に、すごく楽しかったです。
そなちゃん、すにたちゃん、つばめちゃんと一緒に、
「見てみて、これ、すっごくいい苗じゃない!?」「これも節がいっぱいあっていいよ」
などと言って、自分の取った苗を見せ合って、喜び合う時間がすごく楽しかったです。苗床には4品種あって、すべてカットしました。どの苗もぴんぴん元気いっぱい。すごくうれしかったです。途中、私がカットした苗を、すにたちゃんが少し踏みました。怒りました。苗は無事でした。その時間も面白かったです。
桃ハウス手前の畑に行って、すぐに植え付けに入りました。私は今季、4度目の植え付け。もうもう、失敗はならない! スピード感も意識して! 取り組みました。
私は、どうしてもサツマイモが大好きなあまり、こだわりすぎてしまって、考えすぎてしまって、ワンアクション、ツーアクションで植え付けをできないです。お父さんに相談させてもらったときに、「好き」「大切にしたい」という気持ちと、目の前のことにしっかり取り組む気持ちは分けるべきであって、混ぜてはいけない。ジャガイモだと思って、植え付けたらいいよ、と教えてくださいました。
ジャガイモも大好きだけど!! でも、そういう気持ちで、分けて考えよう。今は、植え付けを効率よく、でも正確に終わらせることを優先して行動していこう。そう考えて、進めていきました。
初めはどうしても気になってしまうところがあって、スピードがなかなかでなかったけれど、今は何が一番、一緒に作業している仲間のためになるか、サツマイモのためになるか、を考えたら、どんどん手つきが早くなっていったように感じます。
ただ、土が固く締まっており、篠竹では土に穴をあけにくかったのと、どうしても篠竹でも穴を掘れないところは移植ゴテを使ったりして、穴をあけていたので、全体的にも、少し時間がかかってしまった部分がありました。それでも、必死に、まっすぐに、サツマイモの苗に向かう。考えすぎないで、やるべきことをする。そう思っただけですごく気持ちが楽になって、すごくやりやすくなりました。みんなで一体となって一緒に植え付けを丁寧に、でもスピード感を持って進めていけたことが、すごくうれしかったです。
作業途中、雨が少し降ってきてしまいました。でも、それは私たち、サツマイモにとってはうれしいことでした。直射日光の当たる暑ーい日よりもはるかに涼しくて、サツマイモも、すごく気持ちがよさそうで、たとえ苗をカットしても、元気でいてくれて、土に植えられてもぴんぴんしていて。そんなサツマイモの姿を見ると、こう、胸がぎゅーと温かくなって、サツマイモってなんて健気なんだ。そう感じました。本当に、元気でいてくれたことがうれしかったです。
そして最後に、私の大大大好きな、紅はるかちゃんを植え付けさせてもらいました。私がこの品種が大好きなんです、みんなで食べたいな、と言ったら買ってきてくださった、紅はるか。もうそのことを考えてしまったら、またまた「大切にしたい」という気持ちが芽生えてしまって、植え付けるスピードは少し落ちてしまいました。まだまだだなぁ自分。もっと成長します!
紅はるかちゃんは、桃横畑に植えていた株からカットしたので、ものすごく葉がぴんぴん、そして茎がふっとい! その姿を見ただけでうれしくなりました。この苗から、豊作は間違いなし!! というくらい、元気でした。
みんなで植え付けを終わらせると、草敷きをしました。草敷きも気を付けることがいっぱいあります。まず、目的は葉がマルチに当たってマルチ焼けをしないようにすること、そして植わっている苗の根元は締めないこと、敷いた葉はマルチの植え穴に挟みこんで、水やりで流れないようにすること、など。
「サツマイモが好きなんだ、大切にしたいんだ」
という思いは横に置いて、草敷きで意識するべきことを考えて進めていきました。
途中、苗が深植えではない箇所がありました。「やり直して深植えにしたい」そういう気持ちが頭によぎって、うっとなりました。でも、お父さんだったらやり直ししないだろうなと考えて、やり直すことはせず、草敷きを夢中で進めていきました。「去年の私だったら絶対やり直してたな」そう感じて、なんだかうれしかったです。正直まだまだのところはありますが、もっとよく動けるように少しずつ、成長していきたいです。
今日1日で4品種を植え付けることができました! まだ畑には余裕があって、まだ植わりそう。また植え付けができるかな? もっともっと植え付けて、育てて、たくさんお芋を収穫したいです。
今日は、みんなと一緒に植え付けられて、無事に終わらせられて、私もサツマイモもうれしい、幸せな日でした。
(ゆうな)
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梅見畑では、キュウリの支柱立てとキュウリ、ピーマン、唐辛子の定植。
桃ハウス手前ではサツマイモの定植。
魚とり畑ではササゲの定植。
そして、中畑では、925株のオクラの定植作業を行ないました。
午後1時30分。
まえちゃんと立てたプランを書いた紙とやる気を持って、畑にGO!
1畝は25メートルほどですが、それが35畝もあると、結構広く感じます。
1畝に植わる数と、定植したいオクラの株数と、畝数で、株間を決めて、最初は株間35センチから40センチに設定して、全員で苗を畝の上に置いていきました。
半分ほど苗を置いたとき、(おぉ! いい感じに間配れている)と思い、上手くいっているなあと思ったのですが、あれ、2畝分足りない。
どうしよう。そう思ったとき思いつきました。
(そうだ! 花壇を増やそう!)
まえちゃんとプランを立てたときに、
「何畝かに1畝、花壇を作って、そこにひまわりやバジルを植えたらいいよ」
と教えてくれていて、最初は、畑の真ん中にある18畝目の畝を花壇にしていたのですが、畑の4分の1と4分の3の畝も花壇することにしました。
そうすると、何とぴったり、畑に植え切ることが出来て、これで心置きなく植えていけます。
この花壇は、ミツバチを呼び寄せて授粉を助けてもらうなどの狙いがあります。
苗置きが終わってからは、定植。
925株を3人で植えていくのは、ともすれば少しずつマイペースになりがちですが、今日のわたしたちのスピード感は「1.8倍速のレディ」。
こなれた手つきで、根が繊細な、まだ本葉が出始めたばかりのオクラを、1.8倍速の気分で植えていきます。
ワンアクションを意識して、根鉢を大事に、双葉は畝と平行に。手早く、美しく植えていきます。
そうすると、1畝10分が、8分になり、7分になり、どんどん速くなっていくと、植えるのも、どんどん楽しくなってきました。
みんなが、本当にオクラの根、オクラを大事に植えてくれているのを感じて、とっても嬉しかったです。
定植後は、草敷き。
植えながら、根切り虫を見つけていたので、これは絶対草を敷かないと終われないと思いました。
途中でどれみちゃんが助けに来てくれたので、畑には5人。畝の数を人数で割って、1人が7畝を担当して、30分以内に、自分の担当を終わらせるようにしていきました。
そうすると、それぞれが責任を持って、目標が達成できるスピードで黙々と進めてくれていて、ウルトラスムーズな草敷き。
流れるようにネット掛けに入ります。
さあ、ネットをかけようかと思った頃に、どれみちゃんに続いて、ササゲの定植を終えた、あけみちゃんとうたなちゃんが助っ人に来てくれました。
畑には7人。
2人にポール差し、2人にネットを広げてもらい、2人でネットの端を止めてもらい、わたしはネットに土をかけていきました。
それぞれの行程はよどみなく進むけれど、その工程がたった1ペアずつでしか進まないので、コツコツと進める時間となりました。
わたしも一人で、コツコツ土をかけて、最終締め切りの5時30分に間に合うように、5時からはタイムコールを始めて、(これは終わらないかも……)と、ドキドキしてきました。
5時15分、ネット掛けは畑の4分の1しか進んでいません。
(これじゃ、終わらない!)と思ったとき、
「お願いしまーす!」
と言って、キュウリの定植のみんなが助けに来てくれました。
そして、その5分後の5時20分には、小豆の種まきを終えたみんなが来てくれて、どれみちゃんに始まって、小豆の種まきのみんな、作業を終わらせて、当たり前のように、オクラの定植を助けに来てくれるみんなが、今日はわたしにとって一番のスーパーマンで、涙が出そうになりました。
終わらないと思ったネット掛けも、20人以上が集まれば瞬く間に終わって、丁度5時30ごろに、作業が終了!
最後は、今日1日、違うところで、同じ気持ちで作業を進めてきた仲間を、みんなでたたえ合って解散しました。
みんなで終わらせたオクラの定植作業。
きっと、オクラも沢山のなのはなの子を近くに感じて、安心しただろうと思います。
この梅雨の間に、上手く活着してくれることを願います。
(なつみ)

