
6月8日のなのはな
美味しいお米を私たちの手で!
今日は、なのはなのみんなで手植えをしました。
手植えをしたのは、泥んこ運動会をした田んぼで、2週間前のことなのに、すごく懐かしい気持ちになりました。
雲がいい具合に空を覆って、暑すぎない丁度良い手植え日和。
あぜに一列に並んで待機して、お父さんの、
「植えるぞー!」
という掛け声で気合十分に田んぼに足を踏み入れました。
田んぼの中は、お父さんが代掻きをしてくださったおかげで、ふわふわであたたかい土に包まれます。
苗を根からちぎって、水糸の印に合わせて一つまみ、指の第一関節が埋まるくらいの深さに植えて、最後にそっと土を寄せます。
最初に苗を配ってもらったときは、苗をちぎっていいのだ、とすごく驚きました。
お母さんの10秒のカウントダウンに合わせて、1人4株を目安に植えていきました。
とはいえ私は慣れない田んぼの中で上手く身動きが取れなかったのと、苗をちぎるのも思っていたより難しくて、3株でぎりぎりになることが多かったです。
でも両隣が、ゆいちゃんとよしみちゃんという、なんとも心強い2人で、私の分までカバーしてくれて、やさしい2人にすごく救われました。
テンポよく、次々に苗が植わっていく田んぼを見るとどんどんやる気が出ます。
進んでいくにつれ少しずつわかってきて、カウントダウンが8秒になってもついていけるようになっていくのが嬉しかったです。


夢中で植えていると、時間はあっという間に過ぎて、40分で1枚の田んぼを植えきることができました。
みんなのおかげで広い田んぼもあっという間です。
苗が気持ちよさそうに風に吹かれている田んぼを見ると、達成感があふれてきました。
手植えの後は昼食だったのですが、いつも美味しいお米がより一層美味しく感じられて、お米の有難さ、いただける嬉しさをかみしめながら食べました。
豊作を願って、なのはなのみんなで泥んこ運動会では全力で遊びつくして、手植えでは一丸となって心を込めて苗をおいて。
みんなで気持ちを一つに田んぼに入れた時間が、とても貴重で有難かったです。
たくさんの元気な稲が育ちますように。
(ゆうは)
***
元気に、ふさふさに伸びた稲の苗のトレーを軽トラに積んで、田んぼへ。
午前中から、午後の田植えに向けて、まえちゃんたちと苗運びをしてきました。あゆちゃんも、まえちゃんも、私もドキドキ。なぜなら、午後から、あゆちゃんとまえちゃんによる初めての機械植えがあるからです!
みんなとの手植えを終え、あっという間にその時がやってきました。今回あゆちゃんたちが植えるのは、紫黒米を作る2枚の田んぼです。
水を張った田んぼと田植え機を前にすると、より一層、始まるんだ、という気持ちになりました。そして、エンジン始動! チョーク開ける! ……あゆちゃんが一つひとつ操作を行うと、ブルブルン!! 田植え機がかかりました。
しかし、初っ端から田んぼは変形の山裾東田んぼ。四角形ではなく三角形に近い形で、通常よりも難易度があがります。うまくいきますように! いよいよ、スタートです。
田んぼの中を、田植え機に乗って進んでいくあゆちゃん。初めてとは思えない安定感と稲の真っすぐさ……思わず、「きれーい」と、見とれてしまうほどです。
三角形という変形型、Uターンする前に、どういうルートで行くのがよいか。考えている姿がありました。
あゆちゃんが、初めての機械植えであっても、ましてやイレギュラーな形であっても、あたかもずっと乗ってきていたかのように乗りこなしている姿。それは、ずっと、あゆちゃんがお父さんの機械植えの補助をする中で、自分事として見てきていたからなのだなと思いました。1回乗ったら職人さん!
だけれども、ターンはやはり相当に難しいようです。あゆちゃんが向こう側からやってくるのを、稲を持って、補充の準備ばっちりにして、今か今かと待っていたのですが。あーれーー? あゆちゃんと、ばっちり笑顔で目があったはずなのに、ターンしてそのまま行ってしまいました。
私とまえちゃんは、まさかの出来事に笑うことしかできませんでした。
そんな私たちの声が届いたのでしょうか。
3秒後「はっ!!」補充していないことに気が付いたあゆちゃん、バックして戻ってきてくれました。そして、補充完了、今度こそ再開です。
その後あゆちゃんの田植えも、まえちゃんと私の補助も順調に行き、どんどん水面の上に、真っすぐと稲が植わっていきます。
そしてラスト外周をぐるりと植え終え、ゴール!!! 1枚目、完了です。
続いて、まえちゃんによる田植えが始まります。2枚目は1枚目の田んぼよりも遥かに広く、長方形に近いです。外周2周ラインを引き終え、田植え開始。行ってらっしゃい!
ん!? なんだか、カタンコトン、カタンコトン、の田植えの速度が速くなったり、ゆっくりになったり、あゆちゃんと「速くなった!?」「ゆっくりになった!?」そんな不思議な田植え機の動きにもクスリっ!
あゆちゃんから、真っすぐに稲を植える秘訣を教えてもらったり、補助のポイントを教えてもらったりもしました。こうして、より深く、田んぼのこと、田植えのことを知っていけることが有難いなと思いました。
ワンちゃんのお散歩をして田んぼの前を通る地域の方が、「上手に植えるなー!」と声をかけてくださることもあり、私まで、とっても嬉しい気持ちになりました。
少しすると……ブーン! と、車に乗って、お母さんとりゅうさんが応援に来てくれました!
お母さんとりゅうさん、あゆちゃんと畔に立つと、眼の前の広い田んぼのなか、真っすぐに植えていくまえちゃん。カタンコトン、カタンコトン、という音と、心地よい風と、お母さんたちから感じる温かさと、に心癒されていきました。
いつもなら、補充のタイミングになるまでの間の時間を使ってトレーを洗い進めているのですが、今回は私も、あゆちゃんも田植え機に集中!!! 稲のなくなったトレーが山になってしまっていました。
それに気が付いたお母さんが、「洗おうか?」と声をかけてくださって、私とお母さんはトレー洗いに取り掛かることが出来ました。
機械植えといえば、田植え機のカタンコトンという音を聞きながら、稲の補充をしたり。そして、水路に足を入れてトレーを洗ったり! 私の好きな時間の一つです。
お母さんと、もくもくと洗い進め、すべてのトレーも洗い終えることが出来ました。スッキリです。
そして、まえちゃんの田植えのほうも真っすぐ長い辺を植え、ラスト外周はあゆちゃんにバトンタッチされ、カタンコトン……そして、おかえりなさい! 見事な手さばきで無事に2枚完了です!!!
2枚の田んぼに、稲たちがずらーっと植えられている光景は何度見ても圧巻です。
最後にみんなで「お疲れ様」、田植え機にそんな思いも込めて綺麗に水で洗い流して、軽トラに乗せて、完了です。
長い旅のようであっという間の2枚の田植え。あゆちゃんとまえちゃんと一緒にさせてもらえて、頭も身体もいっぱい使って、笑ったり、ドキドキしたり、いろいろあったけれど一瞬一瞬がとっても嬉しくて、幸せな時間でした。
これから田んぼの中で稲はさらにぐんぐん成長して、9月にはあのお米になって収穫されると思うと、胸が躍ります。
沢山お米をつけてくれますように。
(ももか)
