「目の前のことを全うする楽しさ」 うたな

6月7日 

 お父さんが昨日の集合で、「過去のつらい体験や、未来への不安にさいなまれて生きると苦しい。今を精一杯生きることに徹していれば、人生は楽しくなる」と教えてくださいました。

 朝から、まちちゃんやなおちゃんが助けてくれて、昨日半端になってしまったトウモロコシの害獣対策を簡潔させることができました。午前の作業は久々の畝立てで、フカフカの畝が心地よかったです。
 ももかちゃんがずっとキラキラした笑顔でリーダーしてくれて、かっこいい、と思いました。
 午後は水やりのエンジンポンプに、間違えて混合油を入れてしまいました。自分の不注意でたくさんの人に迷惑をかけ、時間をロスしてしまいました。かにちゃんやまえちゃんがいろいろ対策を考えてくださって、申し訳なさ、恥ずかしさでいっぱいだったけど、また助けられてばかりになったけど、これでもう二度と同じ間違いはしない、と思えました。りゅうさんが作ってくれた夕食のオニオンリングが、甘くてサクサクで最高でした。

 浴衣を着せてもらってみんなで蛍狩りに行きました。どんなイルミネーションよりもはかなくて美しくて、異世界に来た気分でした。涼しい、静かな川の音の中、なのはなのみんなと一緒に蛍を見るのが、この上ない幸せに感じました。
 帰ってきて、ゆうなちゃんが「この絆創膏の箱の中に何が入っていると思う?と聞いてきました。?と思っていると、その中には、前にゆうなちゃんが体調を崩したときに、私が「元気になって!」と書いた手紙が入っていました。こんなものを残しておいてくれているなんて。胸がぎゅっとなって、最近感傷的なのですぐ涙が出そうになってしまいました。

 いい子にしていれば大人から褒めてもらえた過去と比べたら、今の自分がすごくみじめでダメ人間に思われ、つらくなります。自分と同じ年の人が社会人として働いていると考えると、将来が怖くなります。でも、こうして今日あった出来事を振り返ると、摂食障害になった私がこんなに幸せでいいのか、と思うほどに充実した生活をさせてもらっていると感じます。

 正直、過活動の症状も、最近は感じなくなりました。みんなとかかわって、一緒に行動している方が、楽しいし、自分が夢中になれることが目の前にたくさんあると分かったからです。ただ自分がすべきことを全うして、今を楽しもう。

 それに、楽しくなくてもうれしくなくてもにこっとすることを心掛けて生活してみると、ちょっと何か変わった気がします。笑っている人を見ると心が和むのと同じで、なぜか笑っている私を見たみんながちょっとでも明るい気持ちになっていたらいいなと思います。毎日みんなと過ごせることに感謝して、明日も謙虚に成長します。