
6月5日のなのはな
なのはなファミリーの田植えがはじまりました。
なのはなの田んぼは全部で24枚。うち機械植えをする田んぼは合計23枚。1枚はみんなで手植えをします。
お父さんと永禮さんが田植え機を運転してくださり、田植え機は2台体制で進めていきます。
田植え初日の本日は、予定通り諏訪方面3枚の田植えが終わりました。
私は今年初めて田んぼチームになりました。
永禮さん命名の『チーム諏訪』です。
メンバーは、永禮さん、よしえちゃん、なるちゃん、ゆりかちゃんそして私です。
チーム名の通り、諏訪方面の7枚の田んぼの担当です。
毎年この諏訪方面を担当しているお仕事組さん3人と、永禮さんに教わりながら、米作りのいろはを日々学んでいます。
朝の見回りでは、金魚のフンのごとくよしえちゃんやなるちゃんの後についていき、田んぼの水路のことや、水入れの流儀、それぞれの田んぼの特徴(水の持ちや、もぐらの穴などでもれやすいところなど)を教えてもらっています。
田んぼの担当になって初めて実感するのは、田んぼは水に始まり水に終わる、水を制する者は田んぼを制する、ということです。
代掻きも田植えも、適切な水量に調整できるかどうかが肝です。
私はまだまだなのですが、よしえちゃん、なるちゃん、ゆりかちゃんが連携に取りながら入水と 排水を朝昼夕と調整していて、田んぼの経験を積み上げてきた3人の見極めや気持ちを切らさず続ける姿がかっこいいなといつも思います。
今年はどの田んぼも3回ずつ代掻きをしているのですが、枚数が枚数なので代掻きはほぼ連日となります。
永禮さんは田んぼの予定に合わせてなのはなに来てくださり、諏訪方面も順調に予定通りに代掻きが進んでいます。
そして今日、稲の苗が田んぼに旅立つ初日となりました。
田植えは、早朝の苗運びから始まります。
グラウンドには、5月15日の播種から21日間育てた苗が並んでいます。
根を張ったトレーをべりべりっとはがすと、播種をした日のことを思い出します。
水平を保ちながら丁寧に運んだあの日。
「今は多少手荒(?)に扱っても大丈夫鳴くたらい、強く育ってくれたなあ」としみじみ思いました。
そんなたくましく育った苗を、まえちゃんとまことちゃん、そしてお仕事組さん全員が協力して、5時から7時の間に田植えをする3枚の田んぼに運びました。
反当たりの枚数を決めて、多すぎたり少なすぎたりしないように、きっちり数えて運びます。
この日田植えをするのは、私たちが諏訪8、諏訪4、諏訪手前上、と呼んでいる田んぼです。
それぞれ31枚、33枚、46枚のトレーを運びました。できた苗の数から最終調整をして、田んぼの大きさを考慮しながら、反当り19枚から20枚で配ります。
朝食をいただき、いよいよ、田んぼへ出発です。
永禮さんも9時半前になのはなに到着し、田植え機に乗って諏訪の田んぼまで。
なるちゃんとまなかちゃんと私は、車で田んぼへ。
初日という気持ちの高揚と、うまく行くかなという緊張の両方でどきどきとしていました。
私は諏訪の代掻きのサポートの日に作業に入っていなかったので、永禮さんと一緒の田んぼは初めてでした。そのこともとても嬉しかったです。
「今日やっとチーム諏訪の一員としてほんとにスタートが切れたような気がします」
こう話すと、永禮さんも喜んでくれて「頑張りましょう!」と笑顔で言ってくれました。
さあ、1枚目の諏訪8田んぼから田植えがはじまります。
永禮さんは『ひたひた』の水加減が田植えではやりやすいとのことで、朝から水を落としていました。
田植え機のマーカーがしっかりと見えて、まっすぐに植えられること。
そして苗が水没することがないこと。
そのための『ひたひた』です。
諏訪の8と4は、ちょうどよい水量になっていました。
朝に運んだ苗を、永禮さんの乗る田植え機にセッティングしていきます。
濃い黄緑の苗が乗ると、まるで田植え機が苗をたくさん背負っているように見えました。
田植え機に乗って田んぼに入ると、空気が一段引き締まったように感じました。
永禮さんとなるちゃんが、真剣な表情で機械が問題なく動くか、チェックしています。
植えるからには乱れずまっすぐに、機械にもやさしく、きちんと植えたい。
永禮さんはそう思ってくれています。
「なのはなさんの田んぼ、と地域の皆さんもみるからね」
永禮さんはこう話してくれました。
永禮さんとなるちゃんの空気や気持ちに自分もしっかりと沿って、良い田植えにしたいと思いました。
「行ってきます!」
永禮さんが手を振って始動し、スタートしました。
はじめは、苗は植えずマーカーでラインをつけて長い辺を進んでいきます。
畦に到着して帰ってくるとき、カシャンカシャンという軽快な音が聞こえてきました。
田植え機の後ろには、苗が4列に頭を出しています。
私は、道路側の畦に立ち、田植え機への苗の補充と、ターンをした後の泥が盛り上がったところを均す作業をしました。
裸足で田んぼに入り、泥を均すのが楽しくてついつい夢中になってしまいまいた。
気が付くと、永禮さんの田植え機の苗の補充のタイミングになって慌てて戻るなんてことも。
永禮さんが、ときどき後ろを振り返りながら苗がまっすぐ植わっているかを確認しながら進んでいました。
なるちゃんが、次の田んぼの水を見に行ったりしながら、先を読んで動いていました。
普通の家庭では、自分で苗を積んでまた乗ってという風にやるから、なのはなはみんながサポートでいてくれるから本当にやりやすくてスムーズだと永禮さんは話してくれます。
田植え機は、一か所の詰めが少し調子が悪く、ときどきつまった苗を取り除かなければなりませんでした。もちろん、これは直さなくてはいけないことですが、それでも3人で機械を見ながらつまりそうだなと思った都度手で取りながら進めることができました。
田んぼの広さに合わせて配った苗もちょうど良い量でした。
永禮さんが、田植え機が苗をつまむ量を少なめ~標準で調整してくださり、少し余るくらいで、3枚の田植えが無事できました。
諏訪8と4は、1時間。諏訪手前は、1時間半。
お弁当を持って行きましたが、食べずに一気に進め、14時半過ぎは3枚の田植えが完了!
「田植えをするには、良すぎるくらいの良い天気だったね!」
永禮さんが、太陽の光が田んぼの水面を照らす中、今日は一日永禮さんが3枚の田んぼの田植えをしてくださって、チーム諏訪で協力して終わらせることができました。
水の量が少し多かった田んぼもあり、改善点もありました。チーム諏訪のみんなで、次はもっと良い状態になるよう頑張ろう、とまた気持ちをひとつにしました。
明日から、お父さんチームの田植えもはじまります。
私も毎日学んで、田んぼの力になっていきたいです。
(なお)
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