5月29日(木)「理想の畝、理想の夏を思い描いて!マクワウリの畝立て & 悩み多き?! 木版画教室」

5月29日のなのはな

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 畑にドーンと大きく構えるのは、貫禄のある、120センチという幅広のかまぼこ型の畝。ここに、お父さんが大好きで、そしてわたしたちも大好きな、なのはなの夏の風物詩、マクワウリが植わります!

 今日は日が陰っていて涼しかったので、畝立てには絶好の日より。
 畝120センチ、畝間80センチとなる畝立ては、いつもより上げる土の量が多くハードになるかなあと思い、みんなとやりきれるか、ドキドキしていたのですが、畑に着いて、いざ鍬を持って畝間の土をあげていくと、開墾野畑の土は少しゴロゴロしているけれど、全く問題ないレベルで、わたしが思っていたよりうんとテンポよく畝立てが進んでいきました。

 畝を立て終え、今度は畝間に残った土を、鋤簾で全てさらって、畝間をツルツルに仕上げます。
 上げられる土は全部、畝に上げ切って、出来るだけ高畝にして、水はけの良いマクワウリ畑にしたいと思いました。
 また鋤簾で土をさらう作業と同時並行で、均しも開始。

 

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 畑が綺麗ならば、野菜も綺麗に育つ。
 この言葉を信じて、わたしは、自分が理想とする高畝のかまぼこを作り、みんなに「このかまぼこ畝を作ってほしいです!」という熱い思いを伝えると、みんなが、本当に、立派なかまぼこの畝を作ってくれて、ここに植わるマクワウリは、うんと良く育つだろうなと思い、嬉しくなりました。

 その後は、お隣の野畑の畝立て。
 ピカピカの畝が、開墾野畑で立てられたのは、とっても良かったのですが、そこに拘りすぎたのか、チクタクと時間が迫ってきました。
 運よく、野畑の土はサッラサラだったので、体力の問題はなく、問題は自分たちのスピード感でした。
 ナスの草敷きを終えて、ヘルプに来てくれたやよいちゃんが、「速い人のスピードをそこなわないようにすることを、お父さんに教えて頂いたんだ」と助言をくれて、早速、人をばらつかせて、それぞれの持っている力を最大で出せるように、まずは自分が全力でやろうと、気合を入れなおして畝立てに向かいました。
 畝を立てていると、畝立てベテランの力持ちさんが続々とヘルプに来てくれて、11時50分ごろに、畝立て完了。

 

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 お昼ご飯の12時30分まであと40分。
 急いで、スイカが植わる幼稚園西に向かいます。

 スイカの畝は、マクワウリより10センチ広い、130センチの畝に80センチの畝間。
 幼稚園西もふっかふかに耕されていて、川沿いということもあり、石が多い。
石が多いのは、根菜にはまた割れの原因となってしまいますが、よく言えば、石があることで土が締まりにくく、水はけが良いので、鳥取の砂地で育つスイカにとっては、とっておきの畑。
 畑の半分、6畝ほどを立てたら、そろそろ定植できそうな苗は全て植わるので、とにかく、6畝分は畝を立て終えて、均しまで終えることにして、トリオを6チーム作って、それぞれが責任を持って、1畝を立て終えることにしました。

 

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 わたしも、絶対に何としても早く1畝立て終えて、あわよくばヘルプに行く気持ちで、ラストスパートをかけていきました。
 みんなからも、集中した空気を感じて、みんなで全力で力を出して動くことが、やっぱりとっても気持ちが良いなあと思い、急いでいる中でも、嬉しかったです。

 どんどん、畝が立て終わり、均しに入る人が出てきて、かまぼこの畝が出来上がっていきました。

 

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 そして、12時22分。
 6畝すべてが均しまで終わり、無事、スイカの畝立て完了!

 今日は、畝も畝間も広い、パワーのいる畝立てでしたが、みんなで思いっきり、力を出して、気持よく作業を終えることができて嬉しかったし、これから、この畝で、野菜を育てていくのがとっても楽しみです!

(なつみ)

 

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 遅霜に当たらないようにスウェーデントーチを使って対策した梅林。
 そのかいあって、今年は梅が鈴なりになっている木が何本もありました。

 

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 なつみちゃんやかのんちゃんと一緒に青梅を収穫しました。
 木を見上げると、黄緑色の丸い実がいくつも並んでいるのが可愛かったです。
 収穫かごを持って、収穫していくのですが、一つの枝から実をもいで行くだけで、どんどんと籠がいっぱいになり、肩が痛くなるほどずっしりと重くなりました。
 実は綺麗なものが多く、自然農薬での防除の効果があったことも感じました。

 時々早熟で黄色くなっているものがあり、その香りを嗅ぐと、ふわっと梅のいい香りが……!
 かのんちゃんがすごく喜んでいて、「みんなにも香ってもらいたい!」と言って持って帰る姿が可愛くて、温かい気持ちになりました。

 

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「こうやって実がなっているのは、さくらちゃんたちが霜対策してくれたおかげだね」
「今日、収穫したって伝えたら喜ぶね」
 と話しながら収穫しました。

 

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 収穫した梅は、梅干しに加工する予定です。また明日の食卓に料理として登場する予定もあり、季節のものを頂けることが嬉しいなと思います。

 来年に向けて、もっと収量を増やすための計画もあり、これからの梅作りも楽しみです。

(まなか)

 

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 今週ずっと、木曜日の夜をドキドキしながら待っていました。新しいメンバーで始まった版画教室は、今日から、新しい作品の制作に取り掛かり始めました。

 さて、何を題材として版画にしていくのか……。自分たちの身の回りにあるもの、きっと題材になるものはいくつも溢れているはずです。けれど、それを見つけだす時点で、迷いが出てしまって、なかなか決めることができませんでした。ここで、藤井先生が以前に、
「下絵で2か月くらいはかかるからね」
 と、おっしゃっていた言葉が、よみがえってきました。

 

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 題材になるものはあったとしても、それに対して、どう表現するか、自分の考えがなくてはいけなかったです。それがなかったから、何を見ても、描いても、ピンとこなかったのだな、と気が付きました。
 藤井先生が、
「まずは自分なりの、これが面白いだろう、という答えを持っていないと」
 と話してくださいました。ただその題材をそっくりそのまま紙に描くだけでは、面白くない。その題材をどう切り取って、どう作品にしようとするのか。
 そして、その題材を自分が納得して、好きだと思えることが大事。自分自身でも良い、好きだと思えるものこそ、その作品を見た人にとっても良さが伝わるものになるのだと、教えていただきました。

 

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 早い子では、題材が決まり、下絵に色を重ねてみて、本格的に彫るための準備段階に入り始めました。下絵の構図はもちろんだけれど、紙のサイズや背景はどうするのか、多色刷りにするのか、白黒にするのか、など、選択肢や迷いどころは、まだまだ山ほどあります。
 わたしはと言うと、今日は題材選びで立ち止まってしまい、下絵を完成させることはできませんでした。難しい~~~!!

 

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〈どんな版画にするか、心を決めるまでが、いちばん悩む段階……〉

 

「う~っ」……。同じく、初めて版画を始めることになった、かのんちゃんと一緒に頭を抱えていると、藤井さんが「悩め、悩め~!」と笑ってくださいました。何かを作ること、表現することは、自分の意志、気持ちがないことには成り立たない。自分にはまだ足りないこの気持ちに、ちょっぴり苦しさを味わっています。けれど、こうやって悩んで悩んで、考えて、やっと完成した作品を見たとき、大きな喜びや達成感が待っているのだろうなと思います。

 今は悩みに悩もうと思います! そして悩んだ先に、自分が「これだ!」と思うひとつの答えを見つけて、伝わるような版画を作っていきたいです!

(みつき)

 

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〈昼食は、なのはな産ホウレンソウもたっぷり入ったビビンバ丼でした!〉
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〈午後には、桃花づくりもたくさん進みました〉

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〈田んぼの代掻きも、お父さん、永禮さん、須原さん運転によるトラクター3台で日々、進めることができています!〉
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〈桃の袋掛けを進めている開墾17a畑のそばで、ヒルザキツキミソウが愛らしい満開の花を見せてくれています〉