5月28日(水)「また逢うときは収穫のとき――桃の袋掛け! & ササゲ畑の赤い刺繍」

5月28日のなのはな

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 桃作業が次のステージへ!
 一昨日に桃の摘果2巡目を終え、今日から袋掛けの作業が始まりました。
 袋を掛けることで、実に日光を直接当てず、白く美しい見た目に。そして、この袋は、病害虫からも実を守ってくれます。
 桃メンバーの経験がある子は袋掛けの作業が一番好きと言っている子が多いので、私も、この作業がすごく楽しみでした。

 

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 摘果して良い実が残っている中から、さらに厳選して、指を広げたパー2つ分、30センチ間隔を目安に、それぞれの品種に合わせた袋を掛けていきます。
 作業のはじめに、りなちゃんとふみちゃんが、やり方を説明してくれました。
 袋の口には針金がついていて、桃にかぶせて手繰り寄せて枝の上でねじって固定します。
 ポイントは、しっかり袋の上を閉めること。
 教えてもらったことをもとに、いざ実践。
 2人は簡単そうにやって見せてくれたけれど、実際やってみると葉を巻き込みそうになってしまったり、上手くできたと思っても少し引っ張るとスルっと取れてしまったり、と難しかったです。
 自分の不器用さに大苦戦。
 でも、りなちゃんが丁寧に教えてくれて、ちょっとずつできるようになっていきました。

 

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 最初の1本では、私がやっと30枚くらい掛けた時点で、ふみちゃんは、もう100枚を掛け終えていました。
 あまりのスピードの差に、どんな魔法を使っているのだろう、と愕然としました。
 素早く、でも丁寧に適切な実に袋を掛けていく桃メンバーのみんながかっこよくて頼もしくて、私もコツをつかみたい、とよく見て真似をするように意識して行ないました。

 

 

 袋の枚数は過去のデータをもとに、さくらちゃんが教えてくれる目標枚数を基準に、みんなで袋を掛けていき、最後にりなちゃんやふみちゃんが微調整をしてくれました。
 私も不器用ながらになんとか集中して作業を進め、早生品種の、はなよめ1本、日川白鳳1本、そしてネットをかけていない加納岩白桃3本をかけ終わり1日の作業が終了するころにはだいぶ慣れてきて、少しずつスピードも上げられている気がして嬉しかったです。
 かけ終わった桃の木を見ると、赤やオレンジの袋が鮮やかでかわいくて、次も頑張るぞという気持ちになりました。

 作業の合間の休憩時間には、桃のこと、木の病気のこと、作業の意味など多くの話を聞かせてもらえてすごくありがたいし、聞いたことをすぐに答えてくれるみんなの知識がすごいなと尊敬します。
 私も聞かせてもらったことは忘れず、しっかり勉強して、いい桃づくりに貢献できるよう努力していきたいです。

 

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 一度袋を掛けてからは、もう収穫まで開けることはないと聞いたので、成長していく過程が見えず、どんな桃ができるかドキドキしています。
 でも、みんなでたっぷり愛情をそそいだ桃だから、きっとおいしくきれいに育ってくれると信じて、袋を開ける瞬間を楽しみに待っていようと思います。

(ゆうは)

 

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 筋状のくぼみをつけた畝に並ぶ、可愛い赤色の刺繍模様。
 先日の白大豆に続いて、今日は、ササゲの種まきをしました!

 

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 まるまるとした白大豆とは違い、少し縦長の、ゾウの耳のような形をしたササゲは、窪みの部分に、わたしたちが「おへそ」と呼んでいる、根が出てくる部分があり、そのおへそを地面のほうに向けて種を置いていき、種の2倍の厚さで種まき培土の覆土をし、ごく軽く填圧。そのあと、乾燥防止で籾殻をかけてから水をやり、黒い寒冷紗をかけて、完成です。

 種は、自家採種したものを使いました。温暖化で、どの野菜も育てるのが難しくなっていくなか、今日、種まきさせてもらったササゲの種はぷっくりしていて大きくて、とってもいい種ばかりで、どうか今年も、良いササゲが穫れたらいいなと思うし、そう思うと、よりいっそ、種まきに力が入りました。

 

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 豆は、豆そのものが双葉となるので、種を置く向きを統一すると、みんな同じ向きで双葉が出てくるようになっています。
 前回の白大豆の種まきでは、まえちゃんが横向きに統一していたので、ササゲも白大豆同様、横向きに置いていくと、まるで刺繍をした後のような点線の模様になっていて、それがとても可愛らしく、見た目も綺麗で、発芽後に、双葉の向きが揃っているのを想像しても、種まきから発芽後も、整然とした苗床になりそうで、芽が出るのもすごく楽しみになりました。

 午後に種まきをした畑では、近くに川があるので、川から水を汲んでジョウロで水やりをしていったのですが、ゆうなちゃんが青いジョウロを持って、川で水を汲んでいる姿が、とても涼しそうで、キラキラ光る水面とゆうなちゃんの笑顔が重なりました。

 

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 明日は曇りで、今日よりは涼しいのかなと思うのですが、豆の種はどれも腐りやすいので、なるだけ涼しくなるように黒い紗をかけられて良かったなと思い、これからは手入れのたびに紗をかけたりはぐったりがあると思うのですが、豆の気持ちになって、体感を研ぎ澄ませて、発芽まで持っていけたら良いなと思います。

 

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 種まき後には、みんなで両手を合わせて、発芽を祈りました。

「ゲササ、ゲササ、ゲササ……、ガツハ?!!!」

 どうか、お祈りが届くように、わたしも喜んで苗の為に動いていきたいです!

(なつみ)

 

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 ニンジンの葉の草丈が15~20センチほどに、大きくなってきました! 中には、畝の表面にニンジンの肩が出ているものも。間引き時! ということで、今日は間引きと追肥、中耕、とニンジンの手入れを行ないました。
 間引きをしてみると、直径1センチほどに育っているものがあり、土の中でニンジンがすくすくと育っていることを感じました。食べられるくらいのサイズ感で、みんなでいただけるかな、と思いながら間引いていきました。土が締まっていなくて、すぽすぽと抜くことができ、楽しかったです。

 

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 次は追肥と中耕。自分の進め方が上手くできず、時間がかかってしまい、スムーズにできなかったことが悔しかったのですが、ニンジンにとって良い量を追肥し、なじませることができて、ニンジンが大きく成長してくれたらいいなと思います。もっとさくさく作業を進められるように、今日のことをふまえて、改善していきたいなと思います。

 

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 想像以上に間引くことができて、たくさんの量の間引きニンジンをゲットすることができました。その量、発泡スチロール箱に、山盛り2箱分。夜に、みんなにショウヤクを助けてもらい、台所さんで使ってもらえるニンジンのショウヤクを終えることができました! 1人では難しいなと感じていたので、たくさんの人が助けてくれたことが本当にありがたくて嬉しかったです。台所さんで使ってもらえるサイズのものと、ぬか漬け用になるニンジンとを分けました。みんなでニンジンがいただけることが凄く楽しみだなと思います。ニンジンの葉は使ってもらえるか未定なのですが、葉もみんなといただけたら嬉しいなと思います。

 ニンジンがのびのびと育ってくれていることを感じた今日の作業が嬉しくて、またみんなで美味しいニンジンをいただけるように、丁寧に手入れをがんばりたいです。

(あや)

 

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〈豊作を願い、「おおきなカブ」ならぬ「おおきなニンジン」ポーズ! ……に、見えるかなっ?〉
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〈ズッキーニ畑に、小さなヨーグルトカップが、点々と。その中身は……〉
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〈ウリハムシからズッキーニを守るための、タマネギ焼酎が入っています! タマネギの葉をミキサーにかけ、焼酎に2,3日漬け込んだ液が入っており、カップにあけた小窓から、ウリハムシが嫌うというにおいを発します。効果が出てくれることを祈ります!〉
〈田んぼでは、代掻きが進んでいます! 永禮さんが今日も代掻きや竹取りのため来てくださいました〉
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〈この時期は、地域の方が田植えを進められる姿が此方彼方に見えます。なのはなの田植えも、もうすぐです〉