
5月21日のなのはな
「マクワウリが発根しているよ!!」
喜びの声を上げながら、急いで種まきの準備を始めました。
6年生居室の芽出し場、ホットカーペットで温められていたマクワウリの種が、さっそく根を出し始めていたのです。
小さな種から、これまた小さな根がちょこっと出ている姿が、とても可愛らしいです。種1粒1粒によって、根の伸び方が違っているのがわかりました。根が真っ直ぐに伸びている種もあれば、犬のしっぽのように巻いている種もあって……種の性格があらわれてきているようで、見ているとふふふと笑みがこぼれてきます。
いつもの種まきよりも慎重に、気を配って作業を進めていきました。種をくるんでいる布が十分に湿っているかどうか、ピンセットで種をつまむとき、種を土に置くとき、根を傷つけていないか……。もう息をし始めている、生きようとし始めている種がどうかそのまま育っていけるように、願いながら種を蒔きました。
いつもは土の中にいて、芽を出したときに初めて会える苗。ところが芽出しをしていたから、種がどのような経過をたどって芽を出しているのか、知っていけることが嬉しいです。
今度はこの種をすっかり脱いで、双葉を伸ばしていってくれるのだろうな、と、これからの種の未来が分かることに、自分も希望をもらえます。
マクワウリの種まきが終わったところで、続いて、ゴーヤも発根しているではありませんか。固い、まるでビスケットのような殻を破って、どうにか出てきた根が、たくましいです。
本当に、こんな小さな種から生まれてきてくれる、野菜って、植物って、すごい!!
野菜の苗のお母さんとして、夏野菜の種まきを、最後まで頑張りたいです。
(みつき)
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収穫間近のタマネギ!
全体の8割がた葉が枯れて、倒れてきたら収穫です。
そんな、もうすぐ穫れるタマネギに最後の仕上げ作業です!
コム4畑のタマネギに、納豆水とメガツインP56の葉面散布をしました
今期のタマネギには、少しも、べと病や虫が来ませんでした。
それはこの葉面散布のお陰です。
担当してくれていた、さくらちゃんが、10日に一度、欠かさずに葉面散布をしていたことで、株が強く育ち、病気も虫も来ませんでした。
今日は、つきちゃんと2人で作業しました。
畑に向かう道中で、
「この畑の前を通るときに、ピンピンしているタマネギを見ると、元気をもらうんだよね」
と話してくれました。
私も、このタマネギを見ると、にこっと笑うさくらちゃんが思い浮かんできます。
自然農薬の力で、ここまで元気に育てられたことが、誇らしくて、うれしい気持ちになりました。
畑の全面に消石灰もまきました。
収穫前にまくことで、カルシウムでタマネギが甘くなり、そして傷みにくくなり貯蔵しやすくなります。
頭から振りかけるときに、マルチからのぞくタマネギが大きく育っているのが見えて、「頑張ったね」と声をかけたくなりました。
吉畑下畑のタマネギは、もう収穫できそうでした。
天気を見て、いいタマネギが採れるように最後まで気を抜かずに収穫していきたいです。
(まなか)
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玄関先では、さわやかな緑色の葉をサラサラと揺らしている、真っすぐと上に伸びたピーマンが、植え付けられるときを、今か今かと待っています。
今日の午後は、7人のメンバーと一緒に、ピーマンが植わる梅見畑半面の畝立てをしました。
一昨日の肥料入れ後すぐ、須原さんがトラクターでふっかふかに耕してくださっていて、ライン引き後の畝立ては至福の時間。
ふっかふかのさっらさらの土を、リズムよく上げていきます。
昨日や今日の午前にお父さんと畝立てをしていたみんなが、お父さんから教わった畝立てのコツを伝えてくれて、全員でそれを共通認識して、お父さんになったつもりで畝を立てていきました。
ピーマンの畝は、畝幅80センチ、畝間70センチとなっていて、畝間の土は、丁度、鍬の幅4つ分ほどで上げ切れるようになっています。
わたしは、お父さんのコツの一つにあったように、畝のライン際、鍬一つ分上げたら、その奥も鍬一つ分上げる、というシステムを自分の中で作って、土をあげていくと、疲れることなく淡々と、少しフルマラソンのような感じで、気が付けばもう最後の1畝になっていて、
(もう少し畝立てしたいなあ)
と思うくらい、気持ちが良かったです。
途中に何度もお父さんが見に来てくれました。丁度、最後の3畝ほどを立てていたときにお父さんが畑に来てくださって、みんなで立ててきた畝を見て、
「みんな、上手くなってる」
「これくらいたくさん土を上げられていたら、良い高畝ができるねえ」
と声を掛けてくださって、心の中でガッツポーズ。
みんな、お父さんのコツを聞いていたので、鍬を畝に対して常に平行に使うことなどを徹底した結果が大成功で、嬉しかったです。
ピーマンは馬の背型、跳び箱のような形に畝を成形するものだと思っていたのですが、お父さんが、
「かまぼこでオッケー。そして、かまぼこだと水やりしても水はけがよすぎてしまうので、株間を窪ませて湖を作ります!」
とキラキラした、楽しみでいっぱいのような目で話してくださって、わたしもみんなも、立派なかまぼこ畝を作ろうと気合が入りました。
今日までに、わたしたちは意外とかまぼこ畝をたくさん作ってきていて、お手の物。
綺麗なかまぼこ畝を見て、「良い畝が出来たねえ。これは良いピーマンが出来るよ」とお父さんからお墨付きを頂き、(早くピーマン、畑においで!)と思いました。
ピーマンの畝立てが終わってからは、雨前にもうひと踏ん張りで、カボチャの畝立てをしました。
畑に着くと、先行して進めてくれていたつきちゃんが、お父さんとの作戦、
「質よりスピードを意識して、終わらせよう」
というお話を共有してくれました。カボチャの畝は、饅頭型。作らねばならない畝の数と、今いる人数と、時間を合わせて計算して、ひと饅頭5分で終わる質で立てていき、5分経ったら、完成してもしなくても次の饅頭に行くことにしました。
1つの饅頭が5分で終われば、5時の10分前に全畝を立て終わって、残りの10分で、未完成になってしまった畝を完成させるプランです。
わたしは約2分おきにタイムコールをして、5分の30秒前にもタイムコールをして、しかし、肝心の大事な5分を伝え忘れたり、おっちょこちょいをしながらも、みんなが食らいつくように、タイムコールについてきてくれて、気が付けば、思っていたより5分ほど早く、全部の饅頭畝が立て終わったので、残りの19分を使って、5分で完成しきれなかった畝を完成させて、4時50分に畝立て完了!
カボチャの畑は土がゴロゴロで、なかなか手ごわかったですが、これでいつ雨が降っても大丈夫。そして、いつでもカボチャの苗を植え付けられます。
今日は雨前に、みんなと力いっぱい畑作業を進めることができて、まだまだこれから、新しい野菜が植わっていくのが楽しみです!
(なつみ)
