「私を強くさせるもの」 つき

5月20日(火)

 今日は午後からお休みで、あやちゃんと水やりをしました。

 作業の初めにあやちゃんが、「今日はついてない日だと思ったけど、つきちゃんと一緒の作業ですごい嬉しい!」と言ってくれて、そんなふうに思ってくれることが私もすごく嬉しかったです。2人で頑張ろう!と思いました。
 最初はサツマイモとトウモロコシの畑の二手に分かれました。私はサツマイモをエンジンプで水やりをすることになりました。水やりを初めて少したったところで水が出なくなったと思ったら、連結していたホースが外れて途中で水が出てしまっていました。ホースバンドを持っていたのですが、マイナスドライバーを忘れてしまっていたので、一旦古吉野に取りに行って付けなおすことになって、そこでタイムロスがあったことが悔しかったです。
 時間はまだ余裕があったので、気を取り直して水やりを再開しました。そこからは最後まで順調に水やりができました。サツマイモと言えばとにかく“水”。水やり次第で出来が変わる、というくらいな印象なので、1株1株たっぷり水をあげました。今日は日差しがカンカン照りだったので、サツマイモが水をがぶ飲みするみたいにどんどん吸収していきました。とても美味しそうに飲んでくれるサツマイモを見ていると、私も嬉しくて気持ちが良かったです。
 ちょっと時間は押してしまいましたが、次はあやちゃんと合流してゆず畑のトウモロコシの水遣りをしました。トウモロコシも水が本当に大事な野菜なので、たっぷりあげようと思いました。
 サツマイモはマルチシートが張られていましたが、トウモロコシはなにも張られていないので、土がどんどん水を吸っていく様子が目に見えます。サツマイモと同じで、気持ちよさそうに水を飲んでいるトウモロコシを見ていると、「よかったね」と言ってあげたくなりました。

 こんなふうに野菜の気持ちになって共感するように感じられると、野菜がかわいくて愛おしくなるんだな、と思いました。私はなのはなにいても、これまで野菜の気持ちなんてあまり感じられなかったです。今更な気もするけれど、こんな自然体な気持ちを感じられることが不思議でもあり、納得でもありました。そんな今が幸せでした。

 

 私がトウモロコシの水遣りをしている間、すぐ下の畑であやちゃんが担当野菜のニンジンの中耕を進めてくれていました。タンクからエンジンポンプを使って水やりをしていたので、給水ポンプが浮いてきたり、水が少なくなってきたところですぐにあやちゃんが来て補助をしてくれて、すごく安心でした。水やりの手が空く間は有効的に時間をつかって他の作業も進められて、一石二鳥な時間でした。あやちゃんも喜んでくれたことが嬉しかったです。
 2人で同じ畑で作業をしている時間は少なかったけれど、協力して水やりをしている空気感がとても心強かったです。私は、1人だったら微々たることしかできないかもしれないし、能力も、力も、知識も、知恵も、乏しいです。
 でも、なのはなファミリーのみんなとなら、こんな自分でも何でもできてしまう気がします。それは、作業のように目に見えるものや結果が分かりやすいものでもそうですが、自分の気持ち、ちゃんと成長していけること、人間らしい気持ちを持つことができるんだ、という希望や無条件の自信になっていきます。1人じゃない、お父さん、お母さん、みんながいるから、私は最強にもなれてしまうのかもしれない、と思います。それはみんなそうで、私だけじゃないです。そんな仲間と一緒に居られることは、本当に私を強くさせます。その中で、受け身ではなく、能動的に、必要な時は引っ張っていける存在であれるよう、成長していきたいです。

 作業をしていてふと思ったことでした。

 明日も休み!できることを精一杯頑張ります。