5月15日
●播種
播種をしていた時間が今日起きたことだと思えないくらい、昔のことのように感じてしまいます。
みんなで種もみの播種を終わらせることができました。
今年、初めて薬剤散布のチームに入らせてもらいました。始めはとても緊張していましたが、噴霧器のスイッチを入れると、自分もスイッチが入って緊張も飛んでいきました。そのままノンストップで、さやねちゃん、ひろこちゃん、なつみちゃんと散布をし続けました。
1000枚近く苗箱があったと聞いたので、1人あたり250リットル散布したことになるのかなと思います。25回エンジンをかけたのかと思うと少ないな、と感じますが、1回もエンジンにも機械にも不調がなくて、ずっと続けられたことが良かったです。
このように、長い間下を向いて苗箱を見ていたのですが、ほっと一息ついて薬剤の補充に行こうとするとき、周りではミラーシートをかけているまえちゃんたち、左官屋さんをするお母さんたち、苗箱を受け取った永禮さんの姿がありました。
すれ違う時、苗箱を持った子が「543!」と数字を言い合っているのが聞こえました。遠くでは、草取りをしている子が居ました。
それぞれの子が、それぞれの役割を果たしているのが分かって、すごく力が湧きました。今、こうやってみんなが全力で、今、同じ時間を生きている、という感じがしました。
自分も自分の役割を果たそうと思えました。
ま なかちゃんやすにたちゃんがお茶を持ってきてくれたり、たけちゃんがチョコレートを手渡してくれました。
みんなの中に居られて本当に嬉しかったです。
これからのお米作りが上手くいくようにできることを頑張りたいです。
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夜、久々の卓球部がとても楽しかったです。
ちさとちゃんがもう一度フォームを確認してくれたり、お父さんが来てくださって打つところのアドバイスをくださったことがとても有り難かったです。
お父さんに「お前は球を見ていないよ」「打てないのは見ていないからだ」と教えていただいたのですが、
正直、そのとき「えっ。見ているつもりなのに、見えていないんだろうか?」と、良く分かっていませんでした。
何回か打たせてもらって、少しずつ分かってきました。
本当に本当に、ほんっとうに集中して、球を見ました。球と自分だけの世界になった瞬間がありました。
そのとき、球にラケットが当たって、打ち返すことができました。
このくらい集中しなければ、気持ちを使わなければ、ラリーが成立しないということに、初めて気が付きました。
ただ、この球と自分だけの世界になったときの吸い込まれたような感覚、時間が止まったような感覚が今も残っていて、本当に卓球が面白くて面白くて、好きだなあと感じました。
お父さんとちさとちゃんの対戦も見させてもらいました。
お父さんもちさとちゃんも、サーブがすっごく格好良かったです!手に持った球から、まるで魔法を出すかのように打ち始めるのが、何度見ていても格好良くて面白くて、夢中になって見てしまいました。
また、球がものすごく早くて、今の自分からは「なんでこんなに早くラリーして、俊敏に反応できるんだろう?」と信じられない気持ちになってしまうくらいの打ち合いでした。
好きなお父さんの姿、というもののなかのひとつに「卓球をするお父さんの姿」が加わって、本当に格好良くて、憧れです。
自分も、もっと上手になりたいと思いました。
自分はやっぱり習得するのに時間がかかります。でも、お父さんやちさとちゃんが教えてくださったとおりにやっていたら、本当に少しずつだけれど、できるようになってきていることが嬉しいです。
自分を消して、本当に顔真卿の字のように真似をし続けて、上手くなっていきたいです。普段の生活からも言えることだと思いました。