5月15日(木)「田植えへの一歩、大イベント! 種籾の播種の日」

5月15日のなのはな

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 今日は、なのはなのみんな総出で種籾の播種の日。
 朝、撮影班のまなかちゃんから、
「播種って知っていますか? なんだと思いますか?」
 という突撃インタビューがありました。
 数日前から、作業の時間に播種の準備をしてくれている人がいたり、食事のコメントでも播種の話がよくあがっていて、みんなが播種を楽しみにしている雰囲気を感じていたのですが、私は播種という言葉を聞いたことさえなかったし、どんなことをするのか全く想像もつきませんでした。

 

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〈播種機のそばには、平らに、丁寧に焼土を詰めた苗箱が積み上げられています〉
 
 

 播種とは、種まきのこと。
 なのはなでは自分たちでいちからお稲作をするので、稲の苗づくりのための種まきをしました。
 種まきと聞くと簡単そうに聞こえますが、種籾の播種は大掛かりな作業です。

 焼土を詰めたトレーに播種機で種籾を播き、水をかけ、焼土で覆土します。それをグラウンドに運び、消毒をし、不織布をかけてミラシートをかけるまでがワンセット。
 それをなんと、およそ1000枚。
 それぞれの役割に分かれて連携を取りながら行ないました。

 

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〈播種機につくのは、あゆちゃんです。その周りには、苗箱を運ぶ人や、種籾や焼土の補充チームもいて、間違いなく播種をしていけるよう気を払っています!〉
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〈うるち米(ミルキークイーン)、もち米、紫黒米の三種をまきました!〉

 私は、育苗トレーを播種期からグラウンドへ運ぶ役割でした。
 最初に、お父さんからトレーの取り方、扱い方を教えていただき、トレーを持って何往復もしたのですが、毎回緊張していました。
 機械から取るタイミングが早すぎても遅すぎてもいけないし、種籾や焼土がよれてはいけないので慎重に運ぶ必要があります。
 機械は動き続けているので、うかうかはしていられません。
 全体がスムーズに進むために、みんなで枚数を数えながらトレーを運びました。
 みんなで順番に数を数えていくのは、より一体感を感じることができて嬉しかったです。

 

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〈機械から苗箱を取り上げるときは、タイミングが大切〉

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 播種には、永禮さんも駆けつけてくださいました。
「ありがとう」と言ってトレーを受け取って下さる永禮さんの笑顔を見ると、暑さも疲れも吹き飛んで、すごく元気が出ました。

 

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〈グラウンドでトレーを並べてくださっている、永禮さんの元へ!〉

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 お昼をまたいだので、ご飯は交代しながら食べて、人数が少ない分、すこしさみしさはありましたが、
「定食屋さんみたい」
 と、永禮さんやあゆみちゃんが話していて楽しい空間でした。
 少人数でおいしいご飯を用意してくださった台所さんには感謝でいっぱいです。

 おなかを満たしてエネルギーとやる気をチャージした後は引き続き作業に戻りました。

 

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〈グラウンドは、事前にトンボ掛けをして整地し、トレーを並べる列ごとに目安となる水糸を張って、生育の揃った健康な苗を育てる下準備をしてありました。そこへ、たくさんのトレーを、永禮さんがまっすぐに並べていってくださいました〉
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〈コテを手に、トレーの脇へ土を盛っていく左官屋さんチーム。トレーの下に空気が入らないように土を寄せ、カビを防ぎます!〉

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〈そして防除班、ミラシート掛け班が作業を引き継いでいきます。どの苗箱もおろそかにせず、丁寧に、確実に作業をしていきます〉
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〈たけちゃんたちもお手伝いをしてくれました!〉
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〈ミルキークイーン、もち米、紫黒米……と、播種機は種籾をまき続けます〉

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〈500枚、700枚……と、みんなでカウントしながら作業して、トレーの列が伸びていきます!〉

 

 小さなトラブルは起きたりしたけれど、お父さんやあゆちゃんがすぐに解決してくださり、大きな問題は起こることなく進んでいき、午前9時30分にスタートした作業は、午後3時頃に終了。

 私は午後から桃の摘果の作業に移ったので、終了まで見届けることはできなかったのですが。最後までやり切ってくれた話を聞けてとても嬉しかったです。

 

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〈真っ白なミラシートのなかで育ちはじめた種籾たち。5月10日に行なった種籾の塩水選から、温湯消毒、芽出し、そして今日の播種へと準備を進めてきました。これからおよそ20日間、田植えへ向けて、みんなで良い苗を作っていきます〉

 

 なのはなでの、年に一度の大作業。
 みんなで団結して真剣に一つの作業をしたことで、絆をより強く感じられて、みんなが播種を楽しみにしていた理由が分かった気がしました。
 今日この瞬間から稲作のスタートです。
 なのはなの大事なお米。
 それを作る一員になれることが、とても光栄です。
 まだまだ手植えの田植えなど、みんなで行なえる作業もあると聞いたので、お米作りを通して、みんなとの絆をもっと深めていけたらいいなと思っています。

(ゆうは)

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〈夜には、藤井先生が来てくださり、木版画教室がありました! 刷り上がった作品、どれも捨てがたいけれど……。藤井さんと、教室のメンバーで、完成品を選ぶ時間に胸が躍ります。次回は、今期に木版画を作ったメンバーで集まり、作品をみながらの反省会を予定しています〉

 

●今日のちいさなワンショット●

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農機具小屋のそばで育てているシイタケが、穫れ始めました!