「言葉と笑顔から」 うたな

5月12日 

 

 今日は1日さくらちゃんと一緒に作業をさせてもらいました。その中で、何度もすごい、と感じる場面がありました。
 今日はさくらちゃん、みつきちゃん、かのんちゃんと一緒にミニトマトの畝立てと支柱立てをしました。ミニトマトは、雨に打たれるとすぐに割れてしまうようで、今年のミニトマトのお家は新ハウスです。苗の様子を見ると、もう背丈が15cmくらいになっていて、今にも花が咲きそうでした。早く定植の準備を進めてほしい!と、ミニトマトにせがまれているような気がしました。
 新ハウスの土は既に、さやねちゃんが管理機を何度もかけてフカフカにしてくれてあって、落ち葉堆肥も仕込まれていました。畝立て前のライン引きでは、ハウスの横幅を測って、まず4つの畝を立てるためにどう印をつけるかを計算しました。さくらちゃんがすぐに、「畝幅が80cmで畝間が50cmだから、中心に合わせるとここからいくつで…」と計算を始めました。その場で臨機応変に、正確な計算が素早くできること。とてつもない強み、武器だなと思いました。
 土がフカフカのさらさらで、本当に畝立てがしやすくて、ご褒美みたいな畝立てでした。ハウス内は風がなくて蒸し暑かったけど、汗をかきながら4人で立てたら、4畝はすぐに立ちました。

 私にとって、初めての支柱立てをさせてもらいました。まずは端の畝に立てる竹を2人がかりで垂直に刺していきました。さくらちゃんの足腰の使い方を見て真似て、しっかり垂直方向に力がかかるように気を付けました。また、初めて支柱立てマシンを使わせてもらいました。須原さんが開発してくださったもので、かけやがなくても、支柱を1人で、低い位置から刺すことができる画期的な道具です。腕に力が必要で、思った方向に力を伝えるのが難しかったけど、とても楽しい作業でした。

 スズランで竹同士を結んでいきました。さくらちゃんは掛け声がとても分かりやすくて、テンポもよくて、ペアでさせてもらうと自分がゾーンに入っていくようで夢中になりました。スズランをカットするためのはさみが見当たらない。そんなとき、さくらちゃんの身に着けている腰袋から、カッターが登場しました。いつでもさくらちゃんは職人でいて、必要なことを先回りして考えています。さくらちゃんの腰袋四次元ポケットのようで、何でも出てきます。ああ、これが今あったらいいのに、というところで助けてくれるのがさくらちゃんだなと思います。

 やっぱり極めつけは、すべての作業が終了したときに見せてくれるさくらちゃんの笑顔。「終わりました!」と本当にうれしそうにしてくれて、「これでトマトが喜びます」という言葉からは、本当に野菜のことを大切に思っていることが伝わってきます。

 夜は、新しい畑のチームで初めて集まりました。さくらちゃんがすでに、ナスの畑に必要な竹の数や畝のことについて報告をしてくれました。私にも調べものの役割をくれて、うれしかったです。これから頑張ろう、さくらちゃんたちと一緒になら頑張れる、と思います。

 今日1日をとおして、さくらちゃんの姿を目に焼き付けることができました。尊敬するところばかりで、これからも一緒に生活する中でいい影響をもらって成長したい、と思います。