5月7日
「ちゃんと生きるって、どうしてこうも大変なのだろう。もし私が摂食障害じゃなかったら。なぜ病気になってしまったのか。病気じゃなかったら普通の人みたいに、なんとなく毎日流されながら生きていけて、それで浅く満足できたかもしれないのに。」
今まで必死で自分を守ってきた鎧、自分の価値観を捨ててはじめてスタートラインに立ったとき、こんな考えに悩まされていました。しかし、今は違います。
私は、自分が摂食障害になったことを誇りに思います。
今日、なのはなに来て2回目の誕生日を迎えました。
すれ違う人みんなが「おめでとう」と笑顔を向けてくれました。食堂でもみんながバースデー黒板を書いてくれていて、1人ひとりがお祝いのコメントを向けてくれました。みんなのコメントがメモしたいくらい嬉しくて、ありがたいなと感じました。食堂の特等席から見えるそれぞれの笑顔が本当に綺麗で、まるでお花畑の中心にいるようでした。ひろちゃんがコメントで、私が「ひろちゃんとお風呂が一緒で嬉しい」と言ったときの、ひろちゃんが書いたメモを見つけて嬉しくなったと話してくれました。私はそのことが嬉しくてそのことを今日メモしました。
この頃私は、自分に対して否定的で、自信が無くて暗い気持ちだったのですが、今日みんなが私の良いところをたくさん話してくれたり、嬉しかったこと、楽しかったことをたくさん話してくれて、とても幸せな気持ちになりました。
誰かにこうしてお祝いしてもらう、笑顔を向けてもらうだけで、こんなにも気持ちが温かくなるということ。幸せは人と人との間にあるもの。そのことを今日改めて強く感じました。
こんなにお祝いしてもらって、本当に嬉しくて、こんなに幸せな日はもう来ないかもしれないと思ってしまうくらいです。私の未熟さから、今までも今も、たくさんみんなに迷惑をかけてしまっていたのですが、みんながたくさん許してくれて、信じてくれて、気づくまで待ってくれていたことに、すごく感謝しています。
みんなに助けてもらってばかりではなくて、恩を返すように、今度は私がみんなを助けられるように成長していきたいです。
今日お父さんが食事の席で、私に対してのお願いを話してくださいました。
私は、フルマラソンを完走するだけの力はあるのに、普段は運動が苦手、動くことがあまり好きではないということ。そのままだと社会に出たときに怠け者だと疎まれてしまう。
だから、人が嫌がるような仕事でも、真っ先に動いてやる。腰軽く、人の下について下働きを喜んでできるようになる。なのはなで一番動ける人になる。そういう一年にしてほしい。とのことでした。
正直今は、そうなりたいけれどそうなる未来が想像できない、到底自分に実現可能かどうかすごく不安なところがあります。
ですが、気づいたからには実行して、努力し続けます。そうして壁を超えて、また次の壁、次の壁、という風に超えて成長していきたいです。
自分の使命、自分に任された役割を思うと突き動かされるような気持ちになります。
今、自分が味わってきた苦しみの何倍も上回る喜び、嬉しい気持ち、楽しい気持ち、人を好きだと思う気持ちが、自分の中で急速に沸き起こり続けています。
摂食障害になったから、なのはなに出会えた。
今、こうして症状に翻弄されずに毎日を楽しく過ごせていること。それは、なのはなファミリーにいさせてもらえるからこそできていることで、その感謝の気持ちを絶対に忘れてはいけないと思いました。
嬉しい気持ちをたくさん貰って、人生で一番幸せな誕生日でした。ありがとうございました。
明日もがんばります。