「永禮さんと過ごした1日」 るりこ

4月25日

○永禮さんと過ごした1日

 昨日の出来事ですが、午前と午後1日、永禮さんと作業をさせていただきました。
 本当は竹運びの作業予定だったのですが、さくらちゃんと現地に出発しようとしたタイミングで、あゆちゃんから電話が入って、都合により翌日に延期に。
 あぁ、やる気まんまんだったのに……。と思っていたら、古吉野に近づく永禮さんのダンプ音が聞こえてきました。
 永禮さんも竹運びがあると思って朝早くから来てくださいました。

 竹運びはできないけれど、午前は永禮さんと田んぼと畑の草刈りに!
 大好きな草刈りのうえ、永禮さんと一緒にできるなんて、今日は朝から幸せだなと思いました。
 あゆちゃんから4枚の畑と田んぼの草刈りのミッションが書かれたメモをもらい、永禮さんのダンプに乗って出発しました。
 1枚目は第一鉄塔畑に行きました。
 畑に着くと……、「これは大変だ」という状況。もう草刈りに追われるシーズンになったのだなと、勢いよく茂る雑草をみて思いました。
 でも刈り応えは十分。まだ柔らかい草が多くて、草敷きにベストな草だなと思ったりしていました。
 田んぼ側の畦の斜面が微妙な傾斜で刈りにくくて、少し苦戦してしまいましたが、その間に永禮さんが外周をものすごい勢いで刈っていってくださり、1時間足らずで全面を刈り終えることができました。
 ビフォアアフターを思うと、刈り終わったあとの光景がすっきり。
 出だしから、永禮さんと気持ち良い滑り出しでした。

 次の滝川横田んぼへ移動している道中、保育園児たちの団体とすれ違いました。
 赤い帽子を被っているから、たけちゃんいるかな? と思ったら、たけちゃんの方からぴょこっと輪から飛び出してきて、手を振ってくれました。
 その姿が本当に本当に可愛かった! たけちゃんが1番可愛いなと思いました。
 永禮さんも窓から顔を出して、「たけちゃ~ん!」を手を振り返していて、きっとたけちゃんも嬉しかっただろうなと思います。

 永禮さんと笑い合ったエピソードは、那岐山三反田んぼに到着したときです。
 草刈り機をもって、いざ現地へ、と気合いを入れようとしたら、永禮さんが、

「ここは30メートルあるから、るりこちゃんは5メートル。僕が25メートル刈るからね」と、にやっと。
 確かに永禮さんのスピードには及ばないし、助けてもらってばかりですが、わたしはそこまでか弱くない! わたしももっと働かせてください! いや、働きます!
 永禮さんの言葉が心強い反面、「そんなこと言わずに、わたしも頑張ります!」と返して、永禮さんと大笑いしました。
 永禮さんのユーモアある優しさに和んだ時間でした。
 そう宣言したからには、わたしも頑張ろう。
 そう思って、水路周りの草をなぎ倒すようにずんずん進んでいきました。
 最後には溝の草も上げて(熊手は一本!)、あっという間に完了。
 わたしも少しは貢献できたはずです!

 最後の30分強で、ラスト1枚のカーブミラー田んぼへ向かいました。
 刈るのは奥の短辺と長辺の2辺。時間をみて、午前は短辺を終わらせようと永禮さんが言ってくださり、短期集中でハイペースで刈り上げました。
 今日は本当に天気が良くて、青空の下で草刈りするのがとても気持ち良かったです。
 昼食には永禮さんもご一緒で、みんなとフルマラソンのお礼の気持ちも伝えることができました。
 永禮さんのコメントにも笑いが起こって、賑やかで、そしてみんなの温かい気持ちが食堂いっぱいに溢れた時間でした。
 これが家族なんだなという気持ちに包まれて、すごくすごく幸せだなと感じました。

 午後からも、わたしは永禮さんと作業です!
 てっきり午前の草刈りの続きかと思いきや、午後からは田んぼに牛肥運びという、予想外の作業でした。
 田んぼと町川牧場をひたすら行ったり来たりして、ダンプ半杯分の牛肥を各田んぼに下ろします。
 永禮さんのダンプにあおりをセットして、町川牧場へ。
 エルフに牛肥を積めるように、町川牧場さんの「タイヤショベル」という乗り物を操作して、永禮さんのダンプに山盛りの牛肥を積んでくださいました。
 それもショベルの背で何度もぎゅっぎゅっと押しつけながら。
 興味津々で近づいてくる牛たちにお別れして、田んぼへ移動しました。
 田んぼに到着して、では、牛肥を下ろそう! となったところで・・・・・・。
 んんんーーーーーー!!!! 全然外れない!!!
 踏み固めた落ち葉を積んで下ろしたことはあっても、ショベルの背でぱんぱんに詰められた牛肥を積んで下ろしたことは、永禮さんも初めてとのこと。
 予想を超えて、牛肥の圧がすごすぎて、あおりのロックが全然取れない。
 力尽くで押し上げようとしても、びくともしなくて、永禮さんが苦肉の策で唯一乗せてきた鋤簾の柄を使って、ぐっぐっと少しずつ少しずつ、きっかけをつくっていってくださいました。
 ようやく片側が外れた・・・! 
 少しできた隙間から、さらさらと流れ落ちてくる牛肥。
 わたしも反対側を持って、永禮さんと、「せーの」で持ち上げたとたん・・・!
 ザバーーーーっと、牛肥が波のように襲いかかってきました。
 永禮さん、大丈夫ですか!? ゲボゲホ・・・、大丈夫。牛肥飲んじゃったけど。
 落ち葉は落ちてきても怖くないけれど、牛肥はちょっと勢いがありすぎて、かなりのスリル。
 毎回、1杯目のときは永禮さんといつ牛肥の波に襲いかかれるかという恐怖と戦いながらも、「せーの」で外すときのドキドキ感がちょっと楽しくもあり、永禮さんと顔中、身体中、牛肥を浴びながら突破口を開いていくのが楽しかったです。
 永禮さんも、「これは2人いないとできないなぁ」とおっしゃってくださいました。
 車中でも永禮さんがたくさんのお話をしてくださり、永禮さんといると、本当に元気が出てきます。
 また、永禮さんのダンプがあることで、こうして効率良く作業を回すことができるのだと思い、永禮さんが来てくださることが本当に本当にありがたいなと感じました。
 この日は8枚の田んぼに肥料を下ろすことができました。

 最後にはももかちゃん、たけちゃん、たいちゃんと永禮さんをお見送りすることができて、その時間も嬉しかったです。
 また永禮さんとご一緒に作業ができたらいいなと思います。
 今日は1日、畑に出て作業ができて、とてもとても楽しかったです!