
4月25日のなのはな
もうすぐ始まるお米作りに向けて、今日は1日、田んぼの肥料入れを行いました。
田んぼにつくと、ところどころに蓮華の花が咲いていて、風に吹かれながらゆらゆらピンクの花が緑を優しく包むようで、すごく落ち着くようなそんな光景でした。この蓮華は、なんのためにここに蒔かれているのだろう。と不思議に思っていたのですが、この蓮華は窒素分になり、今は花なのですが、種になっていくとそれは立派な肥料になるそうで! こんなにも畑の緑を色鮮やかにしてくれて、それで、肥料にもなるなんて。なんて良い花なんだ!
そして今回は、蓮華を蒔いていない部分のところに、牛肥、草木灰、米ぬかを撒きます。この3つがそろえば、満点。3つの肥料をみんなで混ぜて、それを田んぼに撒いていきます。
田んぼには、永禮さんが1枚につき、ダンプ半分の牛肥を運んで置いてくださっていて、軽トラでは、草木灰、米ぬかを運んでくれていたので、あとは、テミに入れて撒くだけ、と、すごく工程がすっきりしていてやりやすかったです。
田んぼと言ったら、ナスやピーマンのような、広いと思っていた畑よりも、さらに広い。この広い田んぼで肥料まきを、どうしたら1番、良い作業として終わらせられるか。効率、質、スピード、そしてみんなのエネルギーがマッチして、できるか。そう、メンバーも、人数も変われば、やり方もまた1つ2つと変わっていく。
その効率の良さがよく目に見えてわかるのが、田んぼの肥料入れだなと思って、皆で1番良い風に、もっともっとと考えて思考錯誤してやれた時間がとても楽しかったです。
午前中は、少し少なめの人数であり、最初は1人テミ制でやろうとなりました。
テミに牛肥を入れていく人は固定で、あとの人は、自分で、テミを持って運んで、撒いていく。という風にしました。それでやると、それぞれのベストのペースでやることができて、良いのでは? とは思ったのですが、だんだん距離が遠くなるにつれて、やはり1人では大変です。
1人の負担が多くなってしまい、やり方(テミ1杯を1人で運んで撒く)の効果と、1人のエネルギーの消耗とでは比例しなくて、それは少し大変だね。ということで、作戦変更! 1人ひとりの負担をなくすために、バケツリレーにして運ぶことで1人の負担が減り、そして、そのバケツリレーのテンポに合わせてやっていくことで、自然と全体のスピードも速くなっていくのでは? というので、スタート!
先頭の子が、牛肥を撒いていきます。私は、先頭の子に渡す人として、間をつなぎました。
やっぱり1人で撒くより気持ちが楽で、気持ちが楽になると同時に身体も軽くなっていくのを感じました。テミを渡すごとに、相手に“はい!”と大きな返事をしてもらい、“はい!”と次の人にテミを渡していく。そう、お互いに明るく大きな声で返事をすることで、より力が湧いてきて、大変というよりは楽しい! という割合が高くて、すごく活気ある空気がうれしかったです。
1枚を終え、思ったよりも時間がかかってしまいました。そして、次の田んぼに移り、気合をいれて始めました。やっていると、ドラム教室が終わった力もちの2人が駆けつけてくれて、すごく心強かったです。今度は撒く人を2人体制にして撒きました。1人2人の人数が増えるだけでもやりやすさが違い、1人の力を感じました。
少しずつ身体に疲れも出てきたところで、みんなでお茶休憩をしました。お茶をコップいっぱい飲んだだけでも、嘘! というくらい身体に力がみなぎり、身体をたくさん動かしたときに飲むお茶はとてもおいしくて、嬉しかったです。
ベストタイミングで、エネルギー補給をできて、また肥料入れに戻ります。身体が疲れていないか少し心配だったのですが、お茶のパワーで水分が入り、動いてみるともりもりパワーが湧いてきて、あっという間に終わってしまいました。
最後には、他の作業だったみんなも駆けつけてくれたおかげで、肥料入れ、午前中は3枚達成です。
そして、続きまして、午後。午後は、メンバーが増えて大人数となり、リーダーにあゆちゃんが来てくれました。
あゆちゃんとの作業では、自分の想像を超える、ああ、そうなのか、という発見が毎回あって、今日はどんなことが待っているのか、ワクワクした気持ちで向かいました。
そして、思った通り、あゆちゃんはまた新しいやり方を用意してくれました。
午後のメンバーはすごくフレッシュなメンバーで、肥料入れが初めてかな、という子も一緒に作業できたことがすごく嬉しかったです。中には、なのはなに来てまだ間もない子もいてくれて、その子がみんなのなかになじんで楽しそうにやっているのも見られて嬉しかったです。
さて、本題に戻り、そう、次の作戦は、こうです!
皆で等間隔をとり、バケツリレーで牛肥を入れたテミを運んでいきます。ここまでは同じなのですが、テミを蓮華と蓮華の間に、まずは長く並べて置く。そして、置き終わったら、そのテミを順番に左右に筋上に撒いていきます。撒くときは、牛肥が風で飛んでしまわないよう、なるべく低くするという注意点も兼ねて、あゆちゃんがこのやり方を説明してくれました。さらに、肥料袋を用意して、肥料袋にもテミと同様、牛肥を入れて、同じように撒きます。
ということで、いざ実践!
皆で、運んで、撒いて! 運んで、撒いて! と、工程を2つに分けると、なぜだか、身体が良い感じに使えて、楽に感じました。
もう1つ、発見があり、テミの牛肥よりも、肥料袋の方が軽く、持ちやすく、運ぶときも風で飛ぶ心配もなくやりやすかったことです。
運んでいる様子をあゆちゃんが見て、
「もう1つプラスで、バケツリレーで走らなくてもね、歩きでも、大体10歩くらい(距離によるが)、その歩数を均等に歩いてやっていくとね、1人ひとりの間隔が、自然と等間隔になって、しかも、走るんじゃなくて、身体も省エネでできるよ」
と、教えてくれました。
走っていると、それぞれの走る速さや、前後の混み具合で、ここの人は速く長く走らないといけないけれど、ここの人は待ち時間があるくらい余裕がある。というように、配分がうまく均等にとれないということや、走ることも早くにエネルギーを使ってしまいます。
それがあゆちゃんに言われた通りにやると、当たり前ですが、すごく楽でした。だけど、みんなの息がそろってきたのか、スピード感は保たれていました。あら不思議。としかいえないような驚きでした。
走る=早い、スピード感良く進む。歩く=遅い、時間がかかる。という自分の考え方が、そうではなかったことに気づいたとき、すごく興味深くて面白くて、それを追求したらもっともっと楽に、尚且つ、良い作業になるんだ。そう感じた日でした。
結果的には、1日で8枚の田んぼの肥料入れができました!
1日を通してどんどん効率よく、身体的にも、やりやすい作業になっていくのが、すごく楽しくて、また続きがあれば、さらにもっと上を目指して、また頑張りたいです。
(すにた)
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今日も1日、永禮さんが来てくださって、午前の作業では田んぼの元肥入れのために牛肥をダンプで田んぼに運んでくださったり、伐採した竹を古吉野まで運搬してくださりました。
そして午後からは、なんと永禮さんと一緒に古畑のシャインマスカットの棚のビニール張りができることになって、とてもスペシャルな作業が嬉しかったです!
ブドウは、雨が原因で病気が広がってしまうことが多いため、4月になって萌芽が始まる前に天井にビニールをかけます。古畑のシャインマスカットもすでに萌芽が始まっているため、念願のビニール張りでした。
ビニールは、昨年、古畑のシャインマスカット用に作ったビニールを今年も使いました。ビニールを広げたり、マイカー線で固定したりしていく工程は、2人でもできないことはないけれど、2人だと少し手が足りなかったり時間がかかってしまいます。でも、今日は永禮さんとみつきちゃんと3人での作業だったので、3人だととてもスムーズに、短時間で張っていくことができました。
ビニールを張って、所々をマイカー線で結んだあと、最後にマイカー線をビニールの上からジグザグにかけていくのですが、その工程は永禮さんとみつきちゃんがペアで進めてくださって、マイカー線を反対側に渡すときに、端に重しを付けて投げて飛ばすのですが、進めていくに連れて永禮さんとみつきちゃんの息がピッタリになって、スピードもどんどん上がっていきました。永禮さんとみつきちゃんの楽しそうな姿が私も見ていてとても嬉しかったです。
永禮さんとみつきちゃんがマイカー線を張っていってくれている間に、少しシャインマスカットの誘引や芽かきなども進めました。萌芽したばかりのフワフワのブドウの芽がとても可愛かったです。
作業をしていると、永禮さんが、「僕は今まで機械音の大きい作業ばかりだったけれど、こういう静かな作業も好きです」と笑顔で話してくださって、私も、これまであまり永禮さんとこういった作業をご一緒にさせていただく機会がなかったので、今回ビニール張りをさせていただけたことが嬉しかったなあと思います。
17時の5分前に、気持ち良くビニール張りが終わりました。ピシッとビニールがかかったブドウ棚の光景がとても綺麗でした。
永禮さんが来てくださったブドウのビニール張りの時間がとても楽しかったです。これからのブドウの生長も楽しみです。
(よしみ)
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〇和田さんのドラム教室がありました!〇
