4月24日(木)「夏野菜が目白押し。苗の鉢上げ作業 & 草刈りに肥料運び……永禮さんとの田んぼの旅」

4月24日のなのはな

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 種まきしたばかりだと思っていた苗たちが、背丈が大きくなり、双葉や本葉が出始めて、鉢上げの時期になりました。狭い部屋から、のびのびと根が張れ、大きく成長できるように大きい部屋へとお引越しです。

 それぞれの野菜は、鉢上げするポットの大きさが違い、今日は3種類ものポットを使いました。野菜によって、ポットの大きさが違うのが面白いなと思います。

 今日は1日かけて、ミニトマト、ズッキーニ、バジル、レタス、ナス、唐辛子の鉢上げをしました。ミニトマトは16株のみだったのですが、ズッキーニは128穴のトレーが7枚分あり、バジルは200穴のトレー1枚分あるなど、数が多く、作業に熱が入りました。

 

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 午前中の目標はバジルまで! できればレタスまで行けたら嬉しいという目標でした。今日は4人だったのですが、土を詰めて、苗を置いていく人、置かれた苗に双葉のところまで土をかぶせる人と、2人1組で役割分担をすると、スピード感もって作業することができて楽しかったです。だんだん慣れてきて、ワンアクションで土を詰めるなどができるようになってきて、次々進めることができるようになり、達成感を感じながら作業することができました。このあいだ蒔いたばかりのように思っていたのですが、ズッキーニなどは特に大きくて丸い、かわいい葉が生えていて、それでいて力強くて、成長の速さに驚きました。

 みつきちゃんがタイムコールをしてくれたり、みんなで終わらせたいという意識を持って作業したりしたことによって、午前中はレタスの鉢上げまで、約10トレー分を切りよく終わらせることができました。

 

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 午後は、夏の主力野菜! ナスの鉢上げをしていきました。ナスも数が多く、人数も3人になったため、少し時間がかかるかなと思っていましたが、午前中もしていたことでスピード感を持って、集中して作業できたため、ナスも無事終わり、唐辛子の鉢上げまで進めることができました。みんなで集中して、ひたすら鉢上げしていった時間がとても心地よくて、楽しかったです。

 夏野菜がこれからスタートして、どんどん育っていくのだと思うと、凄くわくわくした気持ちになります。ポットが大きくなって、野菜たちがのびのびと気持ちよく根を張り、育ってくれると嬉しいです。

(あや)

 

***

 
 この日は1日をかけて、永禮さんと一緒に竹運び!
 ……の予定でしたが、都合で、竹運びの作業は中止になってしまいました。
 肩を落としたのも束の間、永禮さんのダンプが古吉野へ到着する音がして、中庭へ行くと、「おはようございます!」と永禮さんがにこにこと笑顔で手を振ってくださいました。

 先日のフルマラソン大会にも永禮さんが応援に駆けつけてくださって、往路から復路、そしてゴール手前の何か所かで、『なのはなさん、応援しています』と虹色の文字で描かれたステッカーを持って、「○○ちゃん、頑張って!」と笑顔で声援を送ってくださいました。その時も永禮さんの優しい笑顔にパワーをたくさんもらい、わたしも最後まで走り切ることができました。
 そして今朝も永禮さんのにこにことした笑顔を見ると、本当になのはなファミリーのこと好きでいてくださり、そして一人ひとりのことを大事に思ってくださっているのだなということを感じました。
 永禮さんとお会いすると、本当に本当に嬉しくて、1日が幸せになるような気がします。

 

 竹運びの作業はできませんが、午前は永禮さんと草刈りに変更です。
 あゆちゃんから4枚の畑と田んぼの草刈りのミッションをもらい、永禮さんのダンプに乗って、いざ出発!
 まずは1番強敵だと思われる、第一鉄塔畑へ向かいました。
 畑に着くと、「あぁ、これは大変だぞ」と。すっかり暖かくなって(というよりも暑い)、雨も降って、畑の草がぐんと伸びていました。
 でも刈り甲斐は十分。永禮さんと区画を分担して、草刈りを始めました。
 草丈はあるものの、まだ柔らかい草が多く、刈りやすい草でした。刈った場所がきれいになっていくのがはっきりと見てわかるところが、草刈りの魅力で、満足感や楽しさを感じるところだと思います。

 

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 わたしが長い斜面に苦戦している間に、永禮さんが外周をガンガンとものすごい勢いで刈ってくださり、1時間足らずで刈り終えることができました。
 すぐ近くの魚取り畑ではジャガイモの芽かきをしているみんなの姿があり、「作業は違っても、みんなの気持ちは1つだね」と言ってくださった永禮さんの言葉が嬉しかったです。

 続いて、田んぼへ移動します。滝川横田んぼ、那岐山三反、カーブミラー田んぼの順で回っていきました。
 なのはなの田んぼはレンゲが咲いているので、すぐになのはなの田んぼだとわかります。

 

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 ちょっと面白かったエピソードは、那岐山三反に到着したときです。
 永禮さんが、
「ここは三反だから30メートルあるね。るりこちゃんは5メートル、僕が25メートル刈るよ」
 と冗談を交えて言ってくださいました。永禮さんの言葉が心強い反面、(いやいや、わたしももっと働かせてください)と思って、「そんなこと言わずに、わたしも頑張ります」と言って、2人で笑い合った時間にとても心が温まりました。
 相変わらず永禮さんの草刈りの勢いがすごかったけれど、わたしも負けじと水路周りの斜面を刈って、溝の草も上げて、那岐山三反は一瞬で終了!
 わたしも少しは貢献できたはず……!

 最後はカーブミラー田んぼへ行き、短辺を刈りました。ここでは永禮さんが斜面を刈ってくださるのを、わたしが後ろから追いかける形で畦の平らな部分を中心に刈っていきました。永禮さんのスピード感ある草刈りを追って、わたしも残す時間との勝負で、スピードとストロークの幅を意識して刈りました。
 長辺までは刈れませんでしたが、昼食までの作業時間で短辺は完了というキリがよいところまで草刈りが進み、永禮さんと気持ち良く作業を終えられたことが嬉しかったです。

 昼食は永禮さんもご一緒です!
 みんなと、コメントでマラソンの応援の感謝の気持ちを伝えることができ、また、永禮さんからもマラソンのお話を聞くことができ、和やかな空気に包まれた昼食でした。

 午後からも引き続き、わたしは永禮さんと一緒に作業をさせていただきました。
 てっきり午前の草刈りの続きかと思っていたら、予想外の牛肥運びでした。
 町川牧場さんへ牛肥を取りに行き、ダンプに積まれた牛肥を各田んぼに下ろす、という作業です。

 

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 まえちゃんから託されたメモに書かれた田んぼの数は、なんと12枚……!
 1枚につきダンプ半量から1杯の量で、計算をすると、ダンプ7杯分。
 初めわたしはダンプにのった山盛りの牛肥を、永禮さんと2人だけで鋤簾などを使って田んぼに下ろすのかと思い、(なんてハードなんだ……!)と思っていましたが、今日使うのはエルフではなく、永禮さんのダンプ。
 永禮さんのダンプと言えば……そう、レバー1つで荷台が上がったり下がったりする便利機能がついている!
 落ち葉集めのように、牛肥も田んぼへドバーッと落とす作戦です。
 改めて、永禮さんのダンプがあることで、スケールの大きな作業でも短時間で少ない人数、少ない労働で効率良く回ることができるのだと思いました。
 永禮さんが快くダンプを操作してくださることが、とてもとてもありがたいことだと感じました。

 ダンプにあおりを設置して、早速、町川牧場さんへ出発!
 入り口から何頭もの牛が出迎えてくれて、担当の方とお話している間にも、真っ黒で大きな牛が興味ありげにわたしのすぐ近くまで寄ってきて、間近で見ると本当に大きくて、初めはちょっと怖いなと感じて、身を引いてしまいました。

 

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 ダンプで牛舎の奥に進むと、屋根がついた倉庫があって、そこに高さ5~6メートルくらいの牛肥の山が10~12くらい連なっていました。
 これだけの牛肥をつくるのに、一体何日分の糞を集めて、乾燥させるのにも何日くらいかかって出来上がるのだろうと思いました。

 前方に大きなバケットがついたショベルカーがやって来て、一番手前の山から機械を器用に操作して、牛肥を永禮さんのダンプの荷台にのせていってくださいました。その乗りものの名前を尋ねると、永禮さんが、「タイヤショベル」というのだと教えてくださいました。前輪と後輪が連結されたような仕組みになっていて、ハンドルの操作法でショベルも同時に動くことや、前方に付いているショベルは750リットルの体積が入ることなどなど、乗り物に詳しくないわたしには少し難しい話でしたが、永禮さんは、「僕の得意分野だからね」と嬉しそうに教えてくださいました。
 永禮さんは運転技術だけじゃなく、車のことにも詳しいのだなと知りました。

 

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 ダンプの荷台を少し超えるくらい山盛りに牛肥を積んでくださり、「また来ます」と挨拶をして、町川牧場をあとにしました。
 まず向かうのは、石生田んぼに点在する、小屋の前田んぼシリーズです。
 1枚の田んぼにつき、ダンプ半杯分を下ろします。

 いざ、後ろのあおりを外そうとしたところ……んーーーー! 全然外れない!
 山盛りに積まれて、さらにショベルの背で押しつぶされた牛肥があおりに圧をかけるくらいパンパンで、あおりのロックが全然外れないのです。
 落ち葉をぎゅうぎゅうに詰めたことはあっても、落ち葉より遙かに重量がある牛肥をぱんぱんに積んで、このように下ろそうとしたことは永禮さんも初めてとのこと。

 力づくで上げようとしても、びくともしない。そこで永禮さんが鋤簾の柄などを利用して、少しずつ動かしてくださったのですが……。
 やっと外れた! と思ったら、それまであおりで抑えられていた牛肥が反動のようにザバーっと流れてきて、顔中、いや身体まで牛肥の波が襲いかかってきました。
 落ち葉が落ちてくるのは怖くないけれど、牛肥はちょっと怖い……!

 ダンプ1杯目のときは、このように毎回あおりを外す戦いから始まり、いつ牛肥がなだれていくかというスリルを永禮さんと何度も味わいました。片側が外れたタイミングでそーっと外すのですが、ある程度のところまでいくと、ドバーッと勢いよく牛肥の波が襲いかかってくる。時には永禮さんが咳き込みながらも、何とか1発目の突破口を開くのが、何だかんだで楽しかったです。

 

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 後ろのあおりが外れたら、あとはダンプが自動的に下ろしてくれます。
 落ち葉集めのときのように、荷台の前方が45度以上の角度になると、牛肥が固まりとなって流れ落ちてきました。
 ダンプ半杯ということで、レバーを上げ下げしてくださる永禮さんに、「ストップです」と合図を送りながら、2人で絶妙な量を調整していくことも楽しい時間でした。

 田んぼの入り口はどこも道幅が狭いけれど、どこの田んぼに行っても、永禮さんがあの大きなダンプを器用に操作して、良い場所へ下ろしてくださいました。
 見ているだけのわたしでもギリギリでドキドキしてしまうのに、永禮さんは、「感覚でわかる」とおっしゃってバックでも運転されている姿がとても格好良かったです。

 2杯目、3杯目、4杯目……と、この日は町川牧場と石生田んぼや桃横田んぼ、那岐山三反、カーブミラー田んぼなどを往復しました。
 初めはちょっと怖いなと思っていた牛たちも、ダンプに牛肥を積んでくださっている間に近くに寄って見てみると、全然警戒心がなくて、興味ありげに近寄ってくるので怖く感じなくなりました。特に頭の毛がもしゃもしゃしていて、人間の男の子の前髪みたいで可愛い牛もいました。

 16時に行ったときには食事タイムに入っていて、わらのようなものを無心でむしゃむしゃと頬張っている姿には目が離せなくなって、ずっと見ていられるなと思いました。
 町川牧場に行くたびに、牛たちがどんどん可愛くなってきて、エサを食べたり、牛舎の鉄骨を舐めていたり、2頭がくっついて寝ている姿など、牛たちの様子を観察するのが楽しかったです。

 町川牧場へ行き、田んぼへ行きをひたすら繰り返し。
 気がつけば時刻はタイムリミットに近づいてきてしまいました。
 この日は12枚のうち8枚の田んぼに牛肥を下ろすことができました。残す4枚は、また明日、永禮さんが来てくださるとおっしゃってくださいました。

 田んぼの牛肥きと言えば、軽トラに牛肥を積んで何往復もしないといけなかったり、エルフにしてもダンプから牛肥を下ろさなければいけないという大がかりなイメージがあるけれど、今日は永禮さんがダンプを出してくださり、こうして田んぼ1枚1枚の入り口に下ろすことができたので、あとはこれらの山を田んぼに均一に撒くだけです。
 これで効率良く回ることができそうです。
 永禮さん、本当にありがとうございます!

 

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 帰り際には、ももかちゃんやたけちゃん、たいちくんも一緒に、永禮さんをお見送りしました。
「また明日も来ます!」とダンプのクラクションを鳴らして、笑顔で手を振って帰られていく永禮さんの姿に、今日は1日、永禮さんと作業ができて、とてもとても楽しかったし嬉しかったなと心から感じました。
 なのはなのスーパーマンはやっぱり永禮さんだ! と思いました。

(るりこ)

 

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 背中にあたる日差しが、5月の陽気を感じさせるほどよく晴れた今日は、ジャガイモの芽かきをしました!

 ジャガイモを植えた畑へ向かうと、立派な芽が何本もでている株ばかりで感動しました。
 芽かきの目的としては、栄養分を集中させて、なるべく大きなジャガイモに成長させることだそうです。
 いくつも芽が出ているところから3本にしぼって、それ以外の芽をとっていきます。
 なるべく根から抜くようにという事で、初めのうちは緊張して恐る恐る進めていました。
 しかし、さくらちゃんが見せてくれた手本は、一目で瞬時に残したい3本を決めて、それ以外をほとんどワンアクションで引っこ抜いてしまう。
 ものすごくスピーディーで、綺麗な動きでした。

 

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 よし、さくらちゃんのように丁寧かつスピーディーな作業にして次の畑にどんどん進みたい!
 その一心でひたすら一心不乱に芽かきをしていきました。
「次の畝入ります!」「中間入ります!」
 次々と聞こえる掛け声。もう誰も止まる事を知りません。あっという間に1枚の畑の芽かきが完成してしまいました。
 恐るべし、さくらちゃんパワー。

 気付けば16時で、もう2時間たってしまった、今日はあと1時間しか芽かきができない……。
 それが残念に感じるほど、すごくすごく楽しくて、もっとやっていたい! と感じました。スピード感のある作業ほど楽しいものはないです。
 17時になっても外はとても明るく、「まだまだ外にいたいね」と、皆と話しながら帰りのドライブも楽しみました。

(そな)

 

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〈日々の食卓で大活躍しているセロリの収穫が、もうすぐ一段落します。さいごに味をよくするため、お礼の気持ちも込めて液肥の葉面散布をしました!〉

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〈果樹の手入れチームは、デュランティ畑に植え付けたばかりのヘーゼルナッツやイチジク、洋梨に水をやりました。ドバ、ドバ、ドバ。長い平ホースでたっぷりと水をやります〉

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〈桃のネットを支えるためのポールも立てました。重く大きなネットが枝に負担をかけないよう、樹の周りに立てたポールや、マイカ線で支えます!〉