「創造する側に」 うたな

4月20日 

 

 マラソン大会に特化したまとめの時間もとってもらえるようなので、かなり割愛して今日のことを書きます。

 4月20日の日記を生きて書いていることが信じられなく、不思議な気持ちです。自分が42.195キロを走った自覚がないのですが、足をはじめとする全身に痛みと疲労があることだけは確かです(笑)。

 今日、自分の中ではっきりと変化した考えがありました。それは、「応援される、支えてもらうことは当たり前ではないことで、とてもとてもありがたく、人が生きるために欠かせないことである。自分も、応援や支えることができる人間になる」という必要を理解した、ということです。

 自分の事情とか、一切なく、ただ応援することに徹して今日一日のために尽くしてくれた人に、たくさん出会いました。なのはなのみんなの存在は私の中でとても大きかったです。1人ひとりに大事に言葉をかけるみんなの表情や声を聞くだけで、足を運ぶことができました。また、沿道で声援をとばしてくれていた地域の方や関係者の方。まるで知り合いであるかのように、「お帰り、あとちょっと、来年も来てね」といった温かい言葉をかけてくださって、ジーンとなりました。

 今まで私は、嫉妬とか、被害感情や自己否定、ひがみなど、ひねくれた感情をまとって生きてきました。でもなのはなのみんなや、今日出会った人たちは、そういったものがなくて、思いやりであふれていました。うれしかったし、一瞬一瞬が幸せに満ちていました。走ることというより、生きていることが幸せ、と感じました。

 今回の「加茂郷マラソン」だけではなくて、どんな社会も、こんな温かいものであったらどれだけの人が救われるだろうかと思いました。

 そしてそれを、受け身ではなくて自分が実現する側にならなければならないと思いました。

 そう思えたのは、実際に自分の仲間であるなのはなの応援組のみんなが、どんな応援団よりも大きくてあたたかな空間を作り上げていたからです。抽象的になってしまうけれど、自分も今日感じたような、応援されて、支えてもらって幸せな瞬間を創造する側となろう、と思います。それくらいに、今日自分がもらったものは抱えきれないほどに胸がいっぱいになるものでした。