「念願の紅はるか」 ゆうな

4月18日

 

 今日の午後は、待ちに待った、サツマイモの植え付けをしました。

 午前に、畝立てをした、長い2畝の上にマルチシートを張り、そこが、なんとなんと、「紅はるか」のサツマイモになると聞きました。
 それを聞いたとき、すごく嬉しくなったし、私が無理を言って「紅はるかのねっとりした焼き芋をぜひ皆に食べてほしい」と言ったら、100本の苗。ものすごく、それが宝石かのように見えて、愛おしくなりました。
 その苗は結構長く、しっかりしていて、元気いっぱいでした。作業の初めにお父さんがやり方や注意点を教えてくださいました。シノだけを斜めにさして、穴をあけ、苗を入れこむ。
 去年、苗が全然植わっていなくてやり直した経験を思い出して、なるべくなるべく、苗が植わるように、そしてそこにたくさんのサツマイモができるように、そのイメージを頭の中でして、挑みました。

 私は始め、植え付けるマルチシートの上に苗を置いていきました。1本1本丁寧に持っておいていく。立派だけれど、ちょっと気を抜くと、折れてしまいそうで、しおれてしまいそうで、ものすごく緊張しました。「このサツマイモを元気に育ててみんなと一緒にサツマイモのおいしさを共有したい!」その思いが強くなるほど、緊張してそれは、手が震えて手汗がドバドバ出るほどでした。

 必死な思いで苗を置き終わったと思ったら次は、1番重要な植え付け。手がプルプルしてシノだけがうまく持てませんでした。お父さんが去年、なるべく深く、植わっている茎が多いほどそこからサツマイモが多くできる、とおっしゃっていたことを思い出して、なるべくたくさん植えたい、たくさんサツマイモがなるように植えたい、その思いでいっぱいでした。
 深くシノだけで穴をあけて、そこに苗を差し込む。差し込むとき、ぽきっと苗が絶対に絶対に折れないように要注意しながら植えていく。苗が長いので、深く植えるのは結構難しかったです。
 私が大好きなサツマイモは、いつもの作業よりも色々と考えて過ぎてしまって、気を使いすぎて、スピード感を持ったり、細部にこだわらない、といういつもの目標は、達成することができませんでした。植え終わった後も、「この深さで大丈夫かな」「この苗、浅植えすぎないか、、」などたくさん気になってしまって、これは良くない、そう自分に言い聞かせて、やり直しとか、手を加えることはしないようにしました。
 その後、植え終わった後の、水やりをさせてもらいました。1株、5秒くらいで、1株1株丁寧に、土がえぐれないように、でも苗の先端部分から水を吸収するために、先端まで水が行くように、水やりをしました。
 周りの子たちが「愛情込めてる?」と聞いてくれて、私は「もちろん!大好きなサツマイモちゃんにたくさんの愛情をこめて、大きくおいしくかわいくいいサツマイモになるように、たくさん愛を込めるよ!」と答えました。
 今日は大好きなサツマイモ、しかも、大好きな品種の「紅はるか」を植えることができて、すごくうれしかったです。本当にお父さんに感謝しています。お父さん大好き!!
 最後に畑を見渡すと、黒いマルチシートの穴からきょこきょこ、かわいいサツマイモの苗がのぞき込む。その光景がなんとも言えない可愛さ。すごくうれしくなりました。絶対絶対豊作にして、元気に大きく育てて、みんなで美味しい美味しいサツマイモがいただけるように、したい!!そんな気持ちでいます。本当に今から芋ほりがわくわくしている、今日1日でした。

そして、夜、お父さんに教えていただいたこと。本当に心の中から、ストン、と胸の中に入ったような、安心したような気持ちになりました。
 常に、根拠をもって行動すること。自分が何をするべきなのか。考えてもどうにもならないことを、「こうするべきだった」とか「こうしたらよかったのか」など、考えない。考えても意味のないことは振り返らないし、反省もしない。そういう、今日お父さんがおっしゃったすべてのことが、「なるほどな」と胸の中にぐっときて、本当にお父さんの考えすべてを真似したい、真似するべきなんだけど、そのものにするべきなんだけど、改めて、お父さんの考え方が、すごいと感じて、自分のものにしたいと感じました。