
4月12日のなのはな
今日は土曜日! お仕事組さんやりゅうさんもいてくださって、デュランティ畑の畝たてをしました。
デュランティ畑は、昨年なのはなファミリーに仲間入りした、新しい畑です。
なのはなの数々の田んぼの水の源になっている梶谷池に面した畑で、上段、中段、下段、と段々になっています。
デュランティ畑の下段に降りて、梶谷池を見渡す景色が、とても見晴らしがよく、水面に覆いかぶさるように生えた木が映っていて、マングローブ林を見ているような、幻想的で綺麗な景色だなあと思います。
〈畝立てを始める前、畑の真ん中に立って広ーい!畑を見渡します。よし頑張るぞ!〉
ドゥランティ畑には、果樹が植わる予定です。今、大規模に桃を栽培しているけれど、桃以外にも、西洋ナシや、イチジクの苗があったり、ナッツを育てていたりします。ヘーゼルナッツは、今植え付けている畑が合わず、デュランティ畑に移植する予定です。
果樹が、デュランティ畑に植えられるように、今日は、デュランティ畑中段の畝たてを進めました。デュランティ畑の上側に水源があり、なかなか乾かない畑でした。でも、少し前に、お父さん中心に大人数のみんなで畑の外周をぐるっと深い溝を掘り、水が池まで流れるようにしました。その後も、須原さんが2回トラクターをかけてくださり、ドゥランティ畑中段は、土が乾いて、畝たてできるコンディションになりました。
畝幅2メートル、畝間1メートル、という果樹ならではの規模の畝でした。こんなに広い面積の果樹の畝たてを人力でするのは、初めてで、本当にできるのか、計画したものの怖気づく大きさでした。
ドゥランティ畑中段も、短辺が24メートルほど、長辺も約40メートルと、かなり大きな畑でした。ライン引きをして、畑を見渡すと、膨大な作業に感じて、本当に今日終わるのか、と不安になりました。
まえちゃんも一緒に考えてくれて、普段の野菜の畝たてでは、クワを使うけれど、今回はスコップも使って、最初、スコップで上げていき、仕上げにジョレンを使って土をさらったらどうか、と言ってくれました。畝たて=クワでやるもの、と思い込んでいたけれど、スコップを使うという手があるのか!と発見でした。あゆちゃんが、以前まくわうりの1メートルの畝を立てた時にスコップを使ったら速かったと教えてくれたことを聞き、確かにそんなことがあった気がする、と思い出しました。
普段の畝たてとは違い、スコップも使って、イレギュラーなあまり例にない畝たてでした。でも、一緒に作業しているみんなが、「すごく楽しい!」と言って、無我夢中でスコップを使って畝間の土を掘り上げていて、とても嬉しい気持ちになりました。
畝数は少ないけれど一畝が長いので、大勢で一畝に散らばって取り掛かりました。同じ畝間にずらーっとみんなが並んで、スコップを持っている光景が圧巻だったし、前を見ても、後ろを見ても、たくさんのみんなの熱量を感じながら作業していると、とても心強くて力が湧いてきました。
溝切りのように、羊羹切りで、スコップの刃を垂直に入れ、畝間の土を上げていきます。畝間は1メートルなので、スコップの幅2個分を、片側の畝に上げていきました。ザクザク畝間をスコップで削っていくのがとても楽しかったし、思った以上に土がふかふかで、時間を忘れて夢中になって作業していました。
自分が1進むと、全体では30進んでいて、本当に大人数の力はとても大きな威力だと思いました。自分一人では、気が遠くなるような進みだけれど、みんなとなら、いとも簡単に出来てしまうのが、改めてみんなの力はすごいなと思いました。

途中、休憩にみんなと飲んだ冷たいお茶が、本当に美味しくて、幸せな気持ちになりました。
後半になってくると、スコップを持つ手に豆ができたり、体力も消耗してきました。でも、みんなの「次の畝に行きます!」という勢いのあるかけ声や、大きな返事や、鮮やかな赤いキャップを被ったりゅうさんが、汗だくになりながら土をさらっている姿を見ると、すごく元気が出てきて、こんなパワーがどこから出てくるのか、と自分でもよく分からないぐらい、力がみなぎって、どこまででもスコップを持って進めそうな気がしました。
畝を立てた後も、溝を掘ったり、畝を最終的な形に成型をしました。スコップで掘り上げた土はどうしても固まっているので、クワで砕きました。
出来上がった畝が、山脈になって連なっている光景は、すごく綺麗で、人が綺麗に見えるぐらい、スケールが大きかったです。こんなに大きな畝だけれど、全員で取り掛かると、半日で全部立て終えることができるんだなあと思って、人数の力おそるべしと思いました。改めて、こんなにたくさんの協力できる仲間がいることが、すごくすごく貴重で、財産だと思いました。
全力で、みんなと畝たてした時間が、とても濃くて充実していました。これで、ヘーゼルナッツや果樹の植え付け準備が一気に進められて、嬉しかったです。
(りな)
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いよいよ今日から卓球部がスタートしました。私はお遊びでは卓球をしたことはありますが、本格的にしたことはありません。自分は運動神経はないし、病気になってからはスポーツは無理だという諦めの気持ちがあり、やろうという気持にもなりませんでした。でも節分の時に少しだけ卓球をさせてもらって、やっぱり卓球は楽しいなぁ、やりたいなぁ、上手くなりたいなぁという気持ちが湧き起こってきました。卓球部を作ってほしい、とお父さんに質問ボックスで相談したら、すぐに、OKの返事があってとても嬉しかったです。ミーティングが終わりかけた頃、ちさとちゃんからそろそろ卓球部をスタートさせたいという話があり、とても待ち遠しく待っていました。
今日は第一回目ということで、ラケットを選ぶところから始まりました。卓球のラケットには2種類あって、ペンホルダーとシェイクハンドがあります。私が小さい頃はペンホルダーが主流だったと思うのですが、今はシェイクが主流なのかなぁと思います。どちらが使いやすいか、球打ちをして確かめました。
球打ちは一人でポンポンと球を上にあげて落とさないように連続する練習です。まず、シェイクで練習しましたが、結構難しくて、何度も落としてしまいました。次にペンで練習すると、こちらの方がしっくりくるような感じで、続けることができたので、私はペンホルダーを選びました。みんなもそれぞれ自分に合うラケットを選び、ペンの人が3人、シェイクの人が3人と半々に分かれました。
次に基本のフォームをちさとちゃんから教えていただきました。まず、足は肩幅より少し広めに開き、膝は曲げる。卓球では膝を伸ばすということはなく、常に膝を曲げて腰を低くしておくということが大切だということでした。また、手だけを前後に動かすのではなく、腰をひねることで自然と手も動くということも教えていただきました。
ラケットの面を上に向けると温泉卓球になってしまうので、伏せることも基本だということでした。そして、足を全面床に付けるのではなく、腰をひねる動きに合わせて踵を少し浮かせることなども教えていただきました。こういう風に丁寧にフォームを教えて頂き、今まで自己流でやっていたフォームを直して頂けて、すごく有難かったです。最初に正しいフォームを身に付けておくことはとても重要なことだと思うので、今日のフォームの練習が本当に有難かったです。
次にちさとちゃんとまえちゃんが実際にラリーを続けて見せてくれました。上手な人のフォームを目の前で見せてもらえて実際の動きが分かって有難かったです。
次に球を打つのではなく、ラケット台の上をゆっくりと転がす練習をしました。
この時も、正しいフォームで打つことを意識して練習しました。ゆっくり転がすというのが案外難しく、つい速くなってしまって、球がはねてしまったりして、コツをつかむのに少し時間がかかりました。そして今度はいよいよ打つ練習をしました。台の全面を使うのではなく、台を横にして打つ練習です。
この時教えていただいたことは、球が頂点に達して落ちる所を打つのではなく、球が台から跳ね上がるとすぐに打つことがポイントだということでした。そして常に球を見続けること、球から目を離さないことも大切だということも教えて頂きました。最後に少し球を打てて、それが上手く相手に返せると凄く嬉しくて楽しくて、ずっと練習していたい気持ちになりました。本当にこれからの卓球が楽しみです。
卓球をやりたいと思えたこと、やって楽しいと思えたこと、次の卓球日が待ち遠しくてたまらないと思えること、これらはなのはなに来て、体と心を少しずつ正しい方向に導いてもらったおかげだと思います。スポーツができることと楽しめることが、本当に奇跡のようで有難いことで、幸せな気持ちでいっぱいです。
今日、ソフトバレーの方に出ていて卓球に来られなかった3人のメンバーとも、来週は一緒に練習できるのかなぁと思うと、とても楽しみです。
(のりこ)