「桃の花に囲まれて」 なつみ

4月6日

 今日は、とても久しぶりに開墾17aに行って、はなよめから風船状の蕾をとる、花粉取りの作業をしました。
 薄ピンク色の桃の蕾、花の中に囲まれて、お花や蕾を集める作業は、なんて華やかで優雅なんだろうと、誰もが最初は思うと思うのですが、現実、時間との戦いです。

 こんなに暖かいと、きっとすぐ咲いてしまって、咲くと、葯が開いて花粉が飛んでいってしまい、人工授粉用に花粉を取ることが出来なくなってしまうので、花粉取りに適期の蕾や花を、その日のうちに、出来るだけたくさん、取りたいのかなと思います。

 わたしは、最終的にどのくらい必要なのか分からないまま、無心で取っていたのですが、今日は、水色の収穫かご8割くらいまで、いっぱい集めることが出来て、嬉しかったし、少しでも、桃づくりの助けになれていたらいいなと思いました。

 摘蕾二巡目の基準で、落していい花を落し、花粉が取れる蕾や花はかごに入れて、二つの基準を統合させて、この道何十年の玄人の気持ちで、あけみちゃんとまみちゃんと宝石のように輝く蕾を、取っていると、ぎこちない手つきにも、段々慣れが出てきて、でも、やっぱりあけみちゃんが集めた量と、自分が集めた量は違くて、また入ることがあったら、正しい基準で、今日よりたくさん集められるように意識したいです。

 作業をしているときに、あけみちゃんが「この前、桃畑にミツバチが飛んでたんだ」と話してくれて、今日は、さとえちゃんがミツバチになって、葯が開いて花粉のついてるお花で受粉をしてくれていましたが、本当に、ミツバチが巣箱に入ってくれたらいいなと思うし、そのためにも、わたしは毎日のランニングコースで、分蜂蜂球がないか、よく観察して走ります。(分蜂蜂球を探しながら走っていると、あっという間になのはなコースを走り切っていました)