
4月6日のなのはな
ガッツがいるニンニクの追肥。
収穫前、最後の追肥をニンニクにしました。
2週間ほど前にも牛肥を追肥したのですが、一回り大きくなったけれど、まだ少し色が薄いかな、ベストな勢いじゃないかなと感じて、あと1回追肥をすべきだろうかと考えました。
迷っていたのですが、お父さんに確認させていただいて、最後にもう1回牛肥を追肥しようということになりました。
ニンニクは、梅林奥と梅林奥奥畑に植わっていて、この畑は細い道を通った奥の場所にあって、軽トラを畑の近くに乗り入れることができません。
そのため、牛肥を追肥しようとなると、軽トラからニンニクの畑まで長距離のバケツリレーになります。
そして、入り口から畑まで、上り坂があったり、下り坂があったり、決して平坦ではない、やや険しい道でもあります。
だから、ニンニクの追肥はガッツのいる作業なのです。でも、この長距離バケツリレーこそ、畑の楽しみがあるようにも思います。
約10人ほどのメンバーで、リレーをつなぎました。
先頭のまりのちゃんが軽トラックに乗せた牛肥をスコップでテミに入れて、ななほちゃんが牛肥が入ったテミを渡すところから、私までおよそ50m以上あります。
この距離をみんなと等分して繋ぎました。
私は、バケツリレーの一番最後のポジションにいて、みつきちゃんからテミを受け取り、2条で植わっているニンニクの条間にひと筋にまいていきました。
畑の中で牛肥をまいていると、みつきちゃんと、みつきちゃんまでテミを持ってくるももかちゃんの姿しか見えることはないけれど、見えないメンバーそれぞれが一生懸命に走る姿や、作業を終わらせるために意欲を燃やしている気持ちを、ひしひしと感じました。
ももかちゃんが畑に牛肥が入ったてみを届けてくれる姿が見えたとき、ももかちゃんの頬がうっすら赤くなっていること、てみを渡してくれるみつきちゃんがいつも軽やかな駆け足で迫ってきて、「はい」と渡してくれるときのその二文字の言葉でさえ、メジャートーンであること、ああ好きだなあと思いました。
みんなと近くで作業するからこそ感じられる、この高揚した畑の空気が好きだと思いました。
何度も行き来しながらも、ひとテミずつしか進まない牛肥の筋でも、なのはなのみんなでやれば、動く喜びの連続であり、そしてあっとういう間に終わっていきます。
軽トラ2杯、約700キロという量の牛肥でも、ひとテミずつバケツリレーで繋ぎながらまいていくと、約一時間でまききることができてしまいました。
牛肥まきが終わったら、条間にまかれた牛肥に虫が寄ってこないように、土で隠すように土寄せをしました。
畝間の土を鍬で集めながら牛肥の上に土をかけていくと、畝間の土が少し削られて、畝肩から畝の上にかけて、綺麗な山型が作られて、畝間と畝の輪郭がはっきりとし、とても綺麗になりました。
土をかけられたニンニクも気持ちが良さそうに、ややそよそよと揺れています。
無事に昼食15分前には終わり、心地よい達成感をみんなと感じることができました。
今年はどんなニンニクができるかな。
(やよい)

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桃の品種には、花粉のある品種とない品種があります。
なのはなファミリーには、花粉のない品種が3品種『おかやま夢白桃』『川中島白桃』『浅間白桃』があります。
その花粉のない品種は、花粉のある品種から花粉をとり人工受粉をする必要があります。そのための花摘みを行いました。
開花の早い『はなよめ』の樹を花摘みの樹として、摘蕾をせずに残しておきました。4月に入り、桃の花も蕾を膨らませ桃色の花びらの少しずつ広げ始めました。花摘みのタイミングです。
人工受粉用の花摘みでは、風船状に膨らんだ蕾を採取します。 まだ蕾が小さなときの花粉は花粉の能力が十分ではなく、開花後の花は急速に開葯して花粉が飛散してしまいます。
今日は、予想していたより開花が進んでいて1本の木から収穫かごしっかり1杯分の花が取れました。
この花は、その後開葯機にかけふるいにかけ、その後2、3日干して花粉をとります。
脚立に上り、桃の枝の中に入り桃の花の中にいながら作業をしていると、桃の花がまわりにたくさん浮いているような、囲まれているような感じがします。
桃の花を感じて、ただ単純に素直に「可愛いな」「美しいな」といやされる気持ち、豊かな気持ちと共に、「ちょっと待って、そこまで急がなくていいからね」という焦る気持ちもありました。
今は、開花の早い品種、白鳳、白皇、白露、はなよめなどが開花が進み、早い木は7、8割開いています。花が咲いている時期は限られているので、いいタイミングを逃さないようにしていきたいです。焦る気持ちもあるけれど、桃の花の美しい時期は一瞬なんだなと思ったし、そういう瞬間を皆と一緒に共有できること、その中で作業が出来ることは当たり前のことではないなと思います。
大切に向かいたいです。
(あけみ)
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