4月3日
やっと良い報告ができます。
個人的なお話ですが、今日、マニュアル車の限定解除の検定に合格しました。
これが2度目のリベンジでした。長く時間がかかってしまったけれど、本当に良かったと思います。
今朝も、お仕事組さんが朝食の席を用意してくださり、一緒に朝食を頂くことができました。出勤前で忙しいにもかかわらず、のんちゃんが、快く教習所まで送ってくれました。
検定を受けるということは少し恥ずかしくて言えなかったのですが、のんちゃんが「いってらっしゃい!」と笑顔で手を振ってくれました。わたしも「行ってきます!いってらっしゃい!」と返しました。元気が出ました。
ひとりで検定を待っている時間は、やはりとても緊張しました。そわそわして、何度もお手洗いに行きました。このような試験を受けるような機会は久々のことで、コンサートや人前に出るような、普段感じる緊張感とはまた違っていました。
けれど、前回とは自分の心が違う、変わっていると感じました。ずっと、なのはなのみんなの言葉を思い返していました。
この間、検定に落ちて帰ってきたとき、あゆちゃんが「そんなに深刻にならなくてもいいと思うよ。また受けたらいいんだから」と言って、軽トラックの助手席に乗せてくれて、田んぼ道を走ってくれました。
「まだ夏まで時間はあるからね」「大丈夫だよ、次頑張ってね」と、みんなが笑ってくれました。
私は、出来ないことが恥ずかしい、情けない、こんな自分が嫌だと思っていました。自分が自分を1番許せなくて、どうにもならない自分はおかしいだろうと、怒りも悲しみも、矛先はいつも自分でした。それが、ミーティングにも繋がりますが、わたしの間違ったプライドで、歪みでした。
けれど、私は「もうだめだ」と思ったとき、挫けそうなとき、周りに居るみんなは挫けなくて、前向きに私を見て、変わらずに期待し、応援し続けてくれました。
「私は、他の人よりも出来ない、時間がかかるかもしれない。だったら、その通り、受け入れる。ただ、出来るまで、諦めないだけだ」
そう思って、自分の弱さや自信のなさ、など言い訳を見つけようとするのをやめました。真正面から向き合ったとき、ずっときゅうきゅうとしていた心が、少し軽くなって、自分を許すことができたようでした。
本番の検定では、信じられないくらいに落ち着いて運転をすることができました。最後まで不安材料のひとつだった、発進時のエンストは1回もなく、坂道発進も今までで1番スムーズでした。終わってから、まるで自分が運転しているようではなかった、と思ったりしてしまいました。
自分を許せなかった自分が「緊急事態だ」とパニックになって、いつも心の中で騒いでいたのが、今、きちんと自分に向き合ったことで、やっとこうして安心したり、心落ち着けたり、腰を据えることができたのかな、と感じました。
今までだったら「もう嫌だ」とあきらめるか、もしくは「そもそも自分にはできっこない」と、挑戦すらしていなかったと思います。
ただ運転をする、当たり前で日常的に思えることが、なのはなに来るまで、できなかったことです。わたしの心も体もボロボロで、とても外に出る、運転するような精神状態ではありませんでした。
過去の自分の姿、自分の欲だけだったら、ここまでは来られませんでした。続きませんでした。
今の私には、家に帰るとなのはなのみんなが居てくれる安心、そしていつも心の中には「この夏に、軽トラックを運転して、みんなと畑作業をする」という理想、夢がありました。
「こんな自分でもできることが増え、少しでもみんなの役に立てる機会が増えるのなら」
その気持ちが自分を強くしてくれました。
帰ってから、今まで声をかけてくれたみんなに「合格しました!」と声をかけると、みんなが揃って「おめでとう!良かったね~!」「軽トラックに乗せてね!」と笑って、抱きしめてくれました。このことはまだ始まりで、本当はここからが自分の本番だな、と感じます。これから少しでも、畑作業や活動で役に立てるように、頑張っていきます。
こんな自分が得ることができたこの材料を、もっと磨いて、繋げていきたいし、誰かの力、希望になったらいいなと思います。
自分だけではとてもできなかったことばかりです。この嬉しい気持ちと有り難い気持ちを、これからの生活で返していきます。みんなのために、誰かのために、心と体を最大限使っていきます。