「全てを味わって」 あや

4月1日

 今日は初めて10キロ走りました!人生でこんな距離を走ったのは初めてです。走る前は全然緊張しなくて、なぜか絶対10キロ走れるだろうなという根拠のない自信がありました。根拠のない自信もあったし、絶対に走るという気持ちが強かったです。10キロ、長く感じたようであっという間でした。今日は今までで一番気持ちよく走れました。今まで楽しいと感じたことがなかったけれど、今日は気持ちがいい、楽しいという気持ちがありました。100パーセントその気持ちでいっぱいだったわけではないですが、辛いという気持ちよりも気持ちがいいという気持ちの方が大きくなっているのを感じます。

 長距離が苦手な私でもそう思うようになったことが驚きです。最近、マラソン感想文を読んでいて、るりこちゃんの記事を読んだのですが、その時のるりこちゃんの言葉に心を動かされて(詳しくはまた時間がある時に書かせてもらえたら嬉しいです。)走る時にるりこちゃんの感想文のことを考えながら、まだ見ぬ誰かのことを考えながら走っているとがんばろうという気持ちになって、走れているなと思います。

〇書けていなかったこと

 また、坂道で「ペースを落とさず時速8キロで走る」ということができず、相談させてもらったところ、まえちゃんに坂道を走る時のフォームを見てもらえることになりました。口頭で教えていただくつもりだったのですが、まえちゃんが外で実際に走ろうかと言ってくれて、本当にありがたくて嬉しかったです。

 今まで私は違う筋肉を使って走っていたのだと知りました。短距離での使い方しか分からず、坂道を上がる時も腿上げダッシュをする時のように前もものみを使っていることが分かり、正しい筋肉を意識して動かして体の使い方も変えていかなきゃいけないんだなと思いました。

 今日、実際にまえちゃんに教えてもらった走り方で走ってみると坂でも息が上がりにくかったり、体が軽く感じました。ただ、今まで使っていなかったため、少し辛かったです。これから裏ももあたりの筋肉を意識して、走ることを積み重ねて、より走りやすくなれるよう、がんばります。

 まえちゃんに教えてもらう前のフルメニューで、坂道を時速8キロで走れなかった時、「やっぱり私はダメなんだ、みんなは8キロで走れているのに私はできない」と思って悲しくなりました。最近、人と比べることが減ってきていましたが、また比べる気持ちが顔を出しました。

 もう人と比べるのはやめようと思います。ミーティングで、回復するにあたって、自分のありのままの姿を見せる覚悟が必要というお話を聞かせてもらいました。

 若干違うかもしれないけど、自分の苦手なこと・できないことも同じなのかなと感じました。苦しさから完璧主義になり、凄く得意なことがあったとしても、苦手なことが一つでもあったら自分が許せなくなる。苦手なこと・できないこと、人に知られたくないと思う気持ち、全部をありのままに見せる覚悟が私には必要なのだと思います。

 お父さんがミーティングの中で、摂食障害のマイナスに思える苦しさは、人を理解する時の材料となり、マイナスなことを経験しているから人を分かることができる。必ずプラスになると話してくださいました。苦手なことも同じだと感じています。得意なことは得意なことで活かせばいいし、苦手なことは苦手で、同じように苦手な人の気持ちが分かったり、苦手ながらにも取り組めたなら、同じような苦手を持っている人の希望になれるかもしれないと思いました。

 あゆみちゃんが自身の体験を話してくれた時に、「大変なことも、今のこの過程も、まだ見ぬ誰かに話す時の材料として、全部楽しんだらいいよ」と言ってくれました。私は長距離がかなり苦手で、大変だと思うことが多いけれど、あゆみちゃんが言ってくれたように楽しもうと思います。

 摂食障害からの回復も同じだと思いました。自分が持った症状の辛さ、治る過程、全部楽しんでいこうと思います。症状がまだ残ってしまっていることに対して、まえちゃんが「潔癖で何も触れなかったけど、治って、普通にトイレ掃除などもできるようになっている人がいる、何百人ものいろんな卒業生がいて、みんな治っている」「症状が出る前、掃除の楽しさを知っていたなら、そのイメージが分かるから、絶対よくなる」と言ってくれました。お父さんもまえちゃんも絶対によくなると言ってくださること、今までの自分が信じられなかったことでも今、回復していることが実際にあること(過食衝動がない、頭に食べ物が浮かんでこない、運動脅迫や醜形恐怖がないなど)。今、回復している想像ができないことでも、たくさんよくなっていること、回復していることがあることが、絶対に回復できるという自信、希望になっているなと思います。

 お父さんが「良いこと、悪いこと全部含めて味わいつくしてやる」という気持ち、「いろんなことを楽しみたい」という欲を持っていいことを話してくださって、私もその気持ちを持って生活したいです。

 時系列がバラバラだったり、書きたいことがたくさんだったりと、整理されていない文章になってしまいましたが、読んでいただいてありがとうございました。今日は比べる気持ち、競争心があったらマラソンは走れないことに気が付きました。また気づいた時のことを書かせてもらえたら嬉しいです。マラソンに取り組む中でたくさん気づきがあって、答えがある環境がすごくありがたくて幸せです。おやすみなさい。