「限界値は意外に遠い」 ほのか

3月31日

 昨日は体力の限界突破をした日で、今朝は起き上がることもできないだろうと思って寝ました。しかし、案外普通に起きることができました。

 昨日は気持ちが落ち込んでいて、いろんな種類の不安とか、焦りでよくわからなくなっていました。

 夜にまえちゃんに相談させていただいて、すごく元気が出ました。

 教えていただいたことを書き留めておきます。(自分の気づき、解釈含む)

・人と比べて落ち込んだり、焦ったりするのは、すごく意味のないこと。暇な人がやること。同世代の人は目線が近いから、理想にはなり得ない。だから、突出するのではなく、目標に向かって併走する仲間である。人の成長、いいところは自分の成長の材料にして、お互いに伸びていくことができる。人の良いところを羨ましがるのではなく、自分もそうなれるんだと信じること。

 落ち込む理由は、掲げている目標が高すぎるところにあるか、低すぎるところにあるか、どちらか。私の場合、後者かもしれないと思いました。

 今与えられている役割とか、作業とか、表面的な部分だけを見て優劣を比較しようとするということは、自分の目標が無くて、その人よりも上でありたいと思ってしまっていたのだなと思いました。

 自分が無理に上に立とうと思わなければ、人の良いところも焦らずに素直に認められるなと思いました。

・目標を具体的にすること。

 「真面目になる」「働き者になる」というだけでは、抽象的すぎるから、具体的な行動案として、一週間限定で「開始5分前行動を徹底する週」「リーダーの求める質で100%作業できる週」「道具は綺麗にしてから片付ける週」など、を提案してくれました。

 作業に行きたくない、体力の心配をしてしまうのだったら、それを逆手に取って人よりも早くそこにいて、道具の準備をしておくとか、そういうことができると教えてくださいました。

 今までの私は2Dで生きてきて、周りの人たちも皆画面上の世界、誰かが作り出した既存のものが楽しいと思って生きてきました。だから、今3Dで生きていて、自分たちが楽しいものを作り出すことの方がようやく「これが本当に楽しいんだ」と気づけるようになったと教えていただきました。今は努力して楽しんでいるかもしれないけれど、それはいつか努力しなくても楽しめるようになるよと教えてくださいました。

・体力について

 身体は3か月スパンでできていくもの。マラソン練習を始めて4月中旬頃から身体の進化を感じられるようになり、夏は畑作業に没頭して、冬にはウィンターコンサートの練習についていける体力がついている。
 それらは全て3か月スパンで切り替わっていて、そうして1年が回っていく。疲れることが心配なら、一度本当に疲れ切ってしまえばよい。毎日自分の限界だと思っているところをブレイクスルーして、動ける身体を作っていく。意外と動けるし、考えるより先に行動してしまう方が、体力はつきやすいのだとまえちゃんが自らの経験を踏まえて教えてくださいました。

 よく考えれば、今まで自分の本来の能力、体力、というのはあって無いようなものだったのだから、全力を出す、というのはまだ全力じゃなくて、もう無理だと思う先にまだ余力が残ってたりするのかもしれないと思いました。

 昨日はそれを実感した日でした。朝に収穫嫁入り、午前に14.2kmのランニング、午後は3枚の畑の溝きりをして、泣きながらでしたが全て参加しました。
 もう無理だ、もうやめよう、と思いながらなんだかんだ続けて、「きっと疲れているのはみんな同じだ」と思うと休むに休めませんでした。
 溝を切って水がさーっと開通していくのがすごく面白くて、身体は重かったけれど、溝きりって楽しいんだなと感じました。
 もう歩けない…というくらい帰りはへとへとだったのですが、その後のお風呂掃除もしっかり終わらせて、意外と普通に歩けました。

 自分の限界だと思っていた体力を突破して、今日もがんばれそうです。

 まえちゃんとお話させてもらって、すごく元気が出て、心が軽くなりました。またいつでも話しに来て、と言ってくださり、嬉しかったです。ありがとうございます。

 今日の1日:畑が楽しい!!毎日限界突破し続ける。

 今日から個人走!私は先発組で、今日も石生+なのはな+梅の木コースの14.2kmを走りました。石生の坂では、なおちゃんを親鮫に走り、その後は自分のペースで走っていると、いつのまにか前から2番目になっていて、せいこちゃんが親鮫になりました。

 ちょっと飛ばしすぎているから、もっと地道に謙虚に行かないと……と思いつつ、身体がいつもより軽く感じて、走りやすくて、早めのペースで走りました。
 個人走の方が私は走りやすくて、気持ちも楽でした。しかし、坂は早いペースだとかなりきつかったです。それでも懲りずに飛ばし気味で走って、せいこちゃんと先頭でいつもより12分早くゴールしました。無理をしたわけではなかったのですが、なんだか走っているとどんどん覚醒していくようで、自分でも信じられないくらいどこからか力が湧いてくるようでした。Bonesの、「俺の骨の髄にはすごい魔法が宿っているんだ」という歌詞を思い出しました。

 私は自分の限界を自分で決めて自分で動けなくしていただけだったんだなと思いました。

 そのあとセロリの収穫に行き腰をおろすと、ずしっと下半身の重みを感じました。
 さすがに身体がついてこないよな…と思う鈍痛が走りました。
 それでもまだ力がわいてきて、普通に動けました。
 セロリの収穫嫁入りが終わるか終わらないか、という時間だったのですが、片付けまで無事に終えることができ嬉しい午前でした。

 午後は、畝立てでした!
 今日は、中畑、野畑開墾、第一鉄塔上、さよこさん裏の畑の4枚を畝たてしました。
 始める前は本当に大丈夫だろうかと不安な気持ちがあり、周りを見渡すとみんな同じ顔をしていました。
 私は、あけみちゃん、ももちゃんチームで、3番手の仕上げ担当でした。
 私は、まっすぐで、畝間に土が残らない綺麗な畝を作ろう、とそれだけを考えて土を上げ続けました。ふと顔をあげて見渡すと、一直線に綺麗なラインの、綺麗な畝が仕上がっていて、心がきらきらしました。
 あけみちゃんが「ほのちゃんめっちゃきれい」と何度も言ってくれて、あけみちゃんの美意識に敵う畝になって嬉しかったです。
 疲れも感じなくて、やればやるほど力が湧いてくるようでした。なんて楽しいんだろうと思いました。楽しくて嬉しくて声を出して、大きな声で返事をすると周りの空気も明るくなり、どんどん進みが早くなっていくように感じました。
 最後終わったときには、今から14・2km走れそうだねとすにちゃんと話していました。自分でも信じられないくらいの体力があって、午後も楽しく畝立てをすることができました。本当に楽しかったです。

 そのあと育苗トレーをハウスに運ぶのを手伝わせてもらいました。
 タラの芽、トウモロコシ、ナス、ピーマン、ミニトマト。ちいさな芽たちが顔をのぞかせていました。これからたくさん畑に植わって、たくさん手入れが始まると思うとわくわくしました。畑がこんなに楽しいと感じたことが無かったのに、今日本当に心から楽しく感じることができて、自分でも少し驚きです。

 ランニングの後とか、一日終わった後は、おなかがすいたとは思っていないけど、食べ始めるとどんどん吸い込まれるようにごはんが消えていきます。野菜がたっぷりで、全部おいしくて幸せです。
 多分今人生で一番活動量が多い毎日を過ごしています。充実度も、一番多いです。これからもどんどん動き続けて毎日限界突破していこうと思います。