
3月30日のなのはな
噂には聞いていたけれど、私は行ったことのない唯一の畑……そこは、デュランティ畑。今日の午後はお父さん、お母さん、そして大人数のみんなとドュランティ畑の溝切りを行いました。
デュランティ畑に到着すると、そこには息を呑むような美しい光景が広がっていました!畑の隣に、湖のような大きな池。広がる水面に思わず「わーっ!」ななほちゃんたちと歓声をあげてしまうほどです。
が、しかし、その池の水が畑まで浸水……これでは作物を植えることが出来ません。このドュランティ畑に作物を植えられるようにするために、私たち力を合わせ溝切り開始です。
お父さんが畑の全体を見て、どう溝を切っていくかを決めてくれて、私たちはそれに沿って一列になって溝を切り進めていきました。
スコップをすこっ! 時には、水を含み重たく、時には根っこが切れず、時には掘りやすく、数メートル変わるだけで、切った時の感覚が全然違って、大変な部分もあるけれど、その分やりがいと、1回一回スコップを入れるたびに、ワクワクとした気持ち一杯になっていました。
途中でお父さんが「ここに来てほしい!」ということで、私とすにたちゃんの2人はお父さんとお母さんの元へ駆け寄りました。その場所を見てみると、大きな溝にたっぷりの水。本来なら池に流れていくはずなのに、流れずそこに溜まってしまっていました。お父さん曰く、ここに土管が眠っているはずだということです。
ここから私たち4人の戦いが始まります! 私たちのミッションは、ここに眠った土管を見つけ出すこと。そして、その土管から水が流れるようにすること。
スコップと桑を持って、いざ開始。まず、土管が埋まっているであろうところに目星をつけて、掘り進めていきます。スコップをぐさっ! とさそうと思ったら、びちっ!まさかの土というよりも、ほぼ根っこ。掘ることも、困難なほどです。
1人では到底できないけれど、すにちゃんと力を合わせれば、どんなところも掘れます。
2人で「せーの!」と芋堀のように向かいあって、掘り上げていきます。どこかな、どこかな、とお宝探しをしているような気分で、それもとっても楽しかったです。しかし、どこまで掘り進めても、土管が出てこない。
お母さんが「こっちじゃないか?」と言ってくださって、そこを再び掘ってみると…カンっ! 硬いものに当たったと思ったら、そこに土管が見えました。
その土管に沿うようにして、土を取っていくと、どんどん土管が見えてきました。出てくる、出てくる! ワクワクが止まりません。
そして、ようやく土管の端まで発見しました。が、が、しかし、土管の中に根っこがびっしり。
この根っこを取ることが出来たら、この大量の水が一気に流れるのは目に見えています。桑で削ってみたり、スコップで掘ってみたり、時にはお母さんが持ってきてくださって、竹で反対側から突いてみたりもしました。
どんなに力強くやっても、びくともしません。2人とも必死になりすぎて、水の中に片足を突っ込んでしまったり、水浸しになったり、思わぬハプニングも多々……2人で大笑い。全然根っこの状況は変わっていないけれど、「絶対水を流すぞ!」その思い一本で、どうしたらよいか。考えながら、体を張って作業をして、笑いあって、その時間がとっても楽しかったです。
そんなとき、お父さんが「そうだ!」と言って行かれたかと思ったら、古吉野から新たな道具。三角ホーやのこぎり、かま、長い竹、とたくさんの道具を持ってきてくださりました。 「のこぎりを使えば解決だ!」と教えてくださったので、のこぎりを根っこに差し込み、十字架に切り込みを入れ…そして、「三角ホーで刺し取る!」ということなのですが、私がやってみても、うまく根っこにささらない。ちょっとしか取れません。
そこで、お父さんがやってくださったのです。三角ホーを一振りして、傾けたら、すぽっ!!と根っこが抜けました!!!
その瞬間、ドーーーーっ。と物凄い勢いで大量の水が流れていきました。これほど気持ちのよいことはあるのでしょうか。本当に一気に流れていきました。
「やったーー!」すにちゃんとお父さん、お母さんと、バンザイ!諦めなければ、必ずできる。それを強く感じた瞬間でした。
私たちがこの土管と戦っている間に、みんなはいたるところの溝切りを進めてくれていました。最後にはみんなに合流して、5時前に気持ちよく完了することが出来ました。
どんなところも、みんなの力があればあっという間に出来てしまいます。みんなと「やったー!」みんなも身体を張って溝を切ってくれていたそうで、大変だったけど、すっごく楽しかった!みんなの笑顔からも嬉しさが溢れ出ているのを感じました。
これでドュランティ畑にも新たな作物が植えられそうです。たくさん考えて、たくさん笑って、たくさん体を張っての溝切りがとっても楽しくて、そして、気持ちがよかったです。
(ももか)
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桃畑の草刈りをしました。
今、桃の蕾は、花弁露出始期から花弁露出期の時期で、花びらのピンク色が見え始めています。ふっくらとした蕾の先端が花びらのピンク色になっていて、もうすぐ花が咲きそうです。
今夜から明け方、氷点下になる予報です。霜対策として、調べたときに、夜中地表面から、熱が放出されるのですが、草があると、妨げて気温が低下しやすいため、少しでも霜から守るために、草刈りをしました。
それと、毛虫が出ているために、対策としても進めました。
草刈りをしていると、草が柔らかく、草を刈ったときに、ふわっと香る、草の香りが春を感じました。
桃の木の枝が伸びている範囲の木の下のみ草刈りをして、樹の外周を一本一本、テンポよく進んでいき、(桃が寒さや霜から守られるように)という気持ちでした。
昨日、摘蕾を終えて、次は摘花をし、摘果をし、袋がけ、収獲と桃の手入れはずっと一年をかけて動いていて、桃も成長をし続けていて、働き続けているのだと思うと、私も、桃と一緒に成長していきたいです。
なのはなの桃を、待っていてくださる方、応援してくださる方、そして、まだ見ぬだれかのために、今、できる限りで力を尽くし、美味しい桃の実が今年の夏も収獲できるように頑張りたいです。
桃の木全体をみると、うっすらとピンク色に見えました。
これから開花して、桃畑がピンク色に染まるとき、私は、その光景が好きなので、開花するのも楽しみです。
楽しみな気持ちと、緊張する気持ちもあります。桃の木を守るために、力を尽くしていきたいです。
草刈りは、8枚の畑が終わりました。続きも頑張りたいです。
(ふみ)
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お父さんに見て頂きながら、古吉野なのはなの栗の木の剪定をしました。
ちょっと剪定時期が押していて気になっていたところを、お父さんが見てくださって剪定出来たことが嬉しかったです。
今回の剪定は、ハンドチェーンソーや電動剪定ばさみを使ってお父さんが切ってくださいました。
枝が込み合ったまま高くなってしまった所は、大きく剪定することになり、大枝が倒れるのはちょっとドキドキしたのですが、お父さんが倒れる方向を考えて、調整しながら切ってくださったのが格好良かったです。
りなちゃんとみつきちゃんが一緒に補助をしてくれていたのですが、その場に応じてテキパキと役割をこなす二人が心強かったです。

切り終えた気を見ると、高くなりすぎた枝が取り除かれて、樹高が低くなり、どの枝にも光が当たるようになりました。
普段の駐車場とも、見える景色が変わったなと思うくらいすっきりとして、気持ちよかったです。
また次回の剪定も込みで、もっと樹形を良い形にしていきたいなと思います。
(まなか)
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