3月27日(木)「最長距離へ踏み出す! マラソン練習はピークの期間へ」

3月27日のなのはな

 昨日の消灯から、ドキドキが止まりませんでした。
 なぜなら、今日からマラソンコースが伸びるから。

 今までの、なのはなコース(9.2キロ)に加えて、石生コース(2.5キロ)と梅ノ木コース(2.5キロ)が追加されたコースです。

 4月20日の津山加茂郷フルマラソン本番に向けた練習、ピークの約1週間が、今日からスタートしました。

 なのはなのみんなと走るコースとしては最長の、14.2キロです。

 これまでの練習から、いきなり5キロも増えて完走できるのか、すごく不安な気持ちと、でも未知の世界に飛び出すようなワクワク感とで、7時間しか(?)寝られませんでした。
 朝食後に布団上げをしているときも、これから始まるマラソン練習の話で持ち切りでした。

 

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 出発前に、SNSチームの人から、「今の気持ちは?」と聞かれ、「根拠のない自信とやる気だけはあります!」と笑顔で答えてしまったものの、「これで走れなかったらどうしよう……」と考えてしまいました。

 ゆうなちゃんが、「もし私が折れそうになったら励まして」と言っていて、みんな同じように怖さを抱えているのだ、と分かりました。
 だから、気持ちだけは強気で頑張ろう、と、笑顔で完走を喜び合うイメージだけをもって出発を待ちました。

 さとえちゃんが発表してくれた今日のお題は、「日本一周マラソンをするとしたら、見てみたい景色」。
 どんな景色があるかな、と考えながら、今日もアイドルのように(!)たくさんのカメラマンに囲まれて、みんなで最長コースに突入していきました。

 天気は曇り。少し涼しい風も吹いて、ランニング日和な天気です。

 

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 まずは石生コースから。

 石生の坂を走るのは、かなり久しぶりでした。

 お父さんが以前、
「急な坂を走るときは歩幅を小さくピッチを早くすること。頭を上げると重いので、自分の0.5メートルくらい先に目線を置くといい」
 と教えてくださったのを思い出しました。

 できるだけ足が疲れないように、と願いながら、坂を登っていきました。

 途中には、この前まではつぼみばかりだった梅の木に、満開に近いほどの梅の花が咲いているのを見て、みんなで「きれいだね!」と言いながら通り過ぎました。

 昨日、草取りをした玉ねぎ畑や、開墾16aや開墾27aの桃畑を横目に、石生を無事走りきりました。

 

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 ひと段落、これから走り始めるような心持になって、再び古吉野なのはな前から、なのはなコースに入りました。

 曇っていた空から太陽が顔を出し始めてきて、いつも以上に汗をかいてきました。
 滝川を越えたところでいつも手を振ってくださる方に手を振って、パワーチャージもできます。

 ただ、なのはなコースの折り返し地点に来るあたりで、かなり足に疲れが出てきました。

 こういうときでも、「車が来ました!」と透き通った大きい声を出せるあけみちゃんや、「白線の外側を走ろう」と声をかけてくれるやよいちゃんは、やっぱり心身ともに余裕があって、視野が広いなと思います。

 どんなときも仲間を守れる人、かっこいいです。

 途中で隣で走る人が、そなちゃんに変わったのですが、そなちゃんが「圧倒的な安心感がある!」と言ってくれて、きつかっただけにその言葉が異様にうれしくて、もっと走れてしまう気がしてきました。

 

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 お題に沿ってコメントを回す坂道に差し掛かりました。

 みんなが見てみたい景色は、「沖縄の海」「オホーツク海」「鳥取砂丘」「通天閣」など古今東西の景色で、目にその情景が浮かんできて、楽しかったです。あっという間に坂が終わりました。

 なのはなコースを完走しました。

 やはりなのはなコースだけの時より何倍も足への負担がすごくて、一度止まってしまったら動き出すことができなさそうな感じでした。

 でも、みんなの中のリズムに身を任せて、勢いで次の梅の木コースに挑戦しました。

 

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 意外にも梅ノ木コースは一瞬に感じました。足が時速8キロのテンポに慣れてきて、流れができてきたからかもしれません。

 最後の最後の坂を登り切って、古吉野なのはなの校舎と、カブや太ネギの畑が見えました。その時の空、そして広がる石生田んぼは春霞がかかり、きれいでした。

 「日本各地の絶景」も見たいけれど、やっぱり「みんなで完走したあとの古吉野の景色」が最高なのかもしれない、と思いました。

 

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 最後には、隣の人と手をつないで、「完走しましたー!」とカメラに思い切り笑顔を向けました。

 あんなに不安がっていたゆうなちゃんも、しっかり完走して、安心やうれしさから、涙を流していました。

 苦手なことや怖いことから逃げることなく果敢に挑んで、成功して、分かち合う。こんな小さいようで大きな喜びが毎日のように味わえるなのはなは、なんてすばらしいところなのだろう、と思います。
 私自身も、14.2キロを完走したことが今でも信じられなくて、自分のことではないような感覚です。足が鉛のように重くて、疲労がたまっているのがよくわかるので、「ああ、確かに今日走ったんだな」と理解しています(笑)。

 中学生のときから、トレーニングとして長距離を走ることが多かったです。
 ただ、いつも1人で走っていて、ただ身体を強くするため、症状が出てからは身体を痛めつけ、カロリーを消費するためだけに走っていました。
 走ることに楽しさや意味を見出すことがまったくありませんでした。

 でも今、毎日のフルメニューを楽しみにしていて、そのおかげで日に日に身体も心も強くなっている実感があります。
 半年くらい前は、階段を登ることもままならなかった自分が、みんなと一緒に14.2キロを走ることで笑顔を増やし続けている。

 信じられない奇跡のように思います。

 いつも練習を引っ張ってくれる実行委員のみんな、一緒に不安や楽しさを共有してくれるみんな、なのはなの全員に感謝しかありません。
 これからも成功体験を少しずつ積み重ねて、加茂郷マラソンに向かって前進します。

 まだ根拠のない自信とやる気しかないけど、みんなが一緒だからなんとかなる気がしています。

 残りの期間も、無理をせず、等身大で、走り続けます。
 加茂GOへ、レッツGO!!

 

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(うたな)

 

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 ここ数日、日中の気温が20度以上になる日も続き、春を取り越して夏を感じる気候でした。

 鳥取でも、今日、桜の開花発表があったようです。(平年より2日早いそうです)

 なのはなの桃の花の蕾も、そんな温かな日差しを浴びて、日に日に膨らみを増しています。
 丸々と膨らんだ蕾の先端から、ピンク色の色が見えています。
 花びらの先端が出てきているところもあります。日に日に、蕾が開花に向けて大きくなっているのを見ながら、私は内心かなりドキドキとしています。

 

 今の桃の作業は、“摘蕾”を行なっています。

 摘蕾は2巡していて、今は2巡目です。
 最初は質を重視してしまい、時間がかかりすぎてしまいました。
 そこでお父さんからも教えてもらい質を落としてスピードを上げるようにしました。
 1本の木にかける時間は1時間と決めてしまって、15分ごとにコールし、最終的に、できてもできなくても次に進むというやり方です。

 作戦を変更してからは、作業の進みがとても良くなりました。

 

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 なのはなの桃畑は9枚あるのですが、今日は古畑を終わらせることができ、残りの畑は山の桃畑1枚となりました。

 山の桃畑は、桃の木が30本近くある畑です。
 花が開く前に、出来るだけ進め、桃の貯蔵養分を少しでもいい実に使えるように頑張りたいです。

 また、このまま開花が進めば、霜対策などの準備も必要になってきます。
 人工授粉や摘蕾、霜対策のタイミングがかぶらなければいいなと思うのですが、今出来る準備をしっかりやりたいです。

 

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(あけみ)

 

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 暖かくなり、園芸作業も本格的に活動し始めています。
 ユーノス畑に行くと嬉しいニュースがありました。

 なんとキンセンカが咲いていたのです!
 前日に見回りに行ったときはまだ蕾のままでまだ咲いていなかったので、まさか咲いているとは思いませんでした。

 一緒にいたさとみちゃんとも思わず「えっ!」と驚いてしまったのですが、キンセンカのサプライズが嬉しかったです。

 一輪咲くと周りの株も競争するかのように、次々花を咲かせます。
 これからユーノス畑がどんどんお花畑に変身することが楽しみです。

 ユーノス畑には、千鳥草やスイートピー、かすみ草、矢車草も育てています。
 スイートピーは芽が出始めていて、丸い葉っぱが可愛らしい。

 矢車草は丈が30センチほどに育っていて、順調です。丸い蕾が細い茎に支えられて真っ直ぐに立っている姿を見るたびに、細い茎でどう蕾を支えているのか不思議になってしまいます。

 矢車草の丸い蕾は萼が1枚1枚重なっていて、花の色によって白や濃いブルーの色にうっすら色がついています。

 蕾一つひとつが芸術作品に見えます。蕾のときでも花が咲いているときと同じように、大人びた上品な雰囲気を感じて、見とれてしまいます。

 ユーノス畑を通ったみんなが、「濃いピンクだと思う!」と一番初めに咲く矢車草は何色か、色当てをしている姿を見ることがあります。
 みんなも咲くことを楽しみにしていることが、嬉しいです。

 

〈古畑では、菜の花も咲き始めました〉

 

 他にも嬉しいニュースがあります。

 去年の5月下旬から挿し木で育てていたオオデマリを、植え付けることができました。

 畑のククナチームで育てていた挿し木で、夏の頃、根が出るまで水やりを回しました。
 根が出始めたと知ったとき、希望を感じたし、自然の生きる力の強さにも驚いたのを覚えています。

 

〈挿し木で育てている、オオデマリです〉

 

 オオデマリは、あじさいに似た白いお花を咲かせます。
 植え付けるオオデマリの苗は、若葉が出始めていて、花芽もついている苗もありました。
 挿し木をした枝から、根が出て、芽や花芽を付けて、本当に自然は生きる力が強くて、どんなときも前向きだなと思います。

 オオデマリは古吉野の校舎の周りに4か所、植え付けました。
 そのなかには、ミツバチが入る予定の待受箱の近くに植え付けた苗もあります。

 今年はお花が咲かないかもしれませんが、ミツバチがオオデマリの周りを飛んでいることをイメージすると、また楽しみが増えて、ワクワクします。

 園芸作業をしながら、嬉しいニュースを発見できること、みんなに共有できることが最近の楽しみの1つになっています。

(ゆきな)

 

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 ニホンミツバチの養蜂準備の、近況をお伝えします。

 午後から雨予報もありましたが、午前中は気温も高く、走っていると蒸し暑いと感じる空気でした。
 ランニング中、タンポポやオオイヌノフグリ、ナズナが咲いている道路脇で、何かが視界に入りました。思わずしゃがんで見ると、ミツバチです。ニホンミツバチなのではないかと思いました。もう一度だけ草の中から姿が見え、その後どこかに飛んで行きました。

 ランニングから帰ってくると、古吉野なのはなの玄関先ではアシナガバチが飛んでいるのも見えました。
 思っていたよりも気温が高かったため、誘引液塗りを行ない、待ち受け箱が、少しでもニホンミツバチの目に、記憶に残ったらいいなと思いました。

 

 

 作業中、よもぎ摘み中など、毎日、みんなからミツバチの目撃情報を教えてもらって、ミツバチの存在を感じると、とても嬉しいです。

 設置している待ち受け箱では、風当たりの強い畑で、トタン板の屋根がパタパタと揺れてしまっていました。振動の苦手なミツバチに嫌われてしまうため、須原さんが、揺れない屋根を作ってくださいました。明日、トタン屋根と交換する予定です。安心できる住まいだと思ってもらえたらいいなと思います。

 

 

 

 蜂球を見つけたときに捕獲をするシュミレーションもできました。
 4月から、気温がまた高くなり、蜂の動きも活発になるのかなと思います。

(さくら)