3月26日
*力一杯動いて、フルパワーで作業した日!
午前中、走りに行く自信が無いほど身体が重くて、それは自分の思い込みなのかなと思って悩みました。長距離走りに行ったら、それだけで1日の体力が無くなってしまう気がして、それは自分が作り出してる怖さなのかなと思って悩みました。
まえちゃんに相談させてもらうと、「いやそれは思い込みじゃなくて疲れてると思うよ。毎日9km走ってたら疲れるよ」「本番までに調節しながら、疲れてるときは休んだ方がいいよ」と言ってくださいました。その言葉を聞いて、すごく楽になりました。今日はランニングを休んで、作業を優先させました。
みんなが帰ってくるまで1人だったのですが、キャベツの嫁入りをしました。
今朝みんなが収穫してくれたキャベツは、フレッシュという言葉そのもので、触るとふわふわで、ずっしりとした重みがありました。昔子供向けのチャンネルでキャベツの妖精が出て来るアニメを見たことがあって、それに似ているなと思いました。一番立派なものを厳選して、河上さん用にキープしました。30分間で一人で終わるか自信が無かったのですが、あっという間に終わりそうで、最後まちちゃんにお願いして私は大人数作業に行きました。
石の下畑に行くと、すでにダンプをとめた永禮さんがいらっしゃっていました。
作業の概要は、地面に落ちている、埋もれている株の破片を拾うというものでした。
やよいちゃんリーダーのもと、等間隔に並んで入っていきました。手前側は細かい枝が多く、手こずっているとどんどん遅れを取っていきました。指示があり、場所をみつきちゃんと変わったとき、「ああ、遅いんだなあ。これじゃあだめだ」と思い、自分のギアを1段階上げました。まず、両手を使うこと。基本的なスピードを速くしたこと。これでだいぶスピードが上がりました。地面では少ししか見えていない株も引っこ抜いてみると1m以上もあり、オクラのミイラみたいでした。それをにゅるっと引き抜いていく感覚が面白くて、楽しくて、もっとたくさん引き抜きたい…と思いました。そう思うとさらに手を動かすスピードが速くなり、競うようにみんなと拾っていきました。
あっという間に畑全面に綺麗な緑色が戻ってきました。
すぐに永禮さんが運んでくださり、次は第一鉄塔畑のライン引き、畝立てへ。
私は先行してやよいちゃん、かのんちゃん、すにちゃんと畝立てに入りました。
やよいちゃん1番手、2、私。3、かのんちゃん、4、すにちゃんの順で一列になり、追いかけっこ方式で畝を立てていきました。
ポイントは、質よりもスピード。とにかくやよいちゃんについていくことでした。
やよいちゃんの早い動きについていこうとすると、今まで自分がどれだけ遅かったのか身に染みてわかりました。
まず1ストロークが大きくて勢いがあり、鍬を地面に入れている時間が少ないこと。サクッ、サクッというやよいちゃんの音を聞いて、心臓の鼓動を合わせるみたいに私も鍬を動かし続けました。上手な人の動きを見て真似できるのは、ありがたくて成長できるチャンスなんだなと、あゆちゃんもこの間おっしゃっていましたが、そう思いました。畑でも音楽でもどんどん上手な人の動きを見て、コピーするくらいそっくり模倣していきたいと思いました。
その後もネット回収、草取りなど高速でたくさんの作業が進みました。
少しの時間でも無駄にせず、ヘルプに入って回していくなのはなの作業は助け合いで成り立っているところもあるんだなと思いました。
考え事ひとつもせず、無心で、今日は力の出し惜しみをせずに動くことができました。
思いっきり動いた後のよもぎもちは、吸い込まれるようにして消えていきました。
今日は1日、やよいちゃんとペアで作業させてもらえることが多く、やよいちゃんの弟子になったみたいだなと思いました。(勝手に)まだ私はようやく全力で動けるようになってきたばかりで、みんなのような高い基礎体力は無いし、まだぼーっとしているところもあるけれど、いつかはやよいちゃんみたいに畑の第一線で活躍できる人になりたい、と思った今日でした。
○須原さんが協力してくださった親離れ
やや薄手の黒いパーカーが家から送られてきて、ずっと持っていました。この時期の気温に丁度良いと思って出していました。
着心地が良くて気に入っていたのですが、背中にキャラクターのイラストがプリントされていて、それだけが残念で、恥ずかしくて、私はもう脱皮をしたから、この趣味はもう捨てるのに…と思いつつ過ごして、イラスト部分をどうにかして隠したいと思っていました。
デスクグラインダーでなら削れるだろう、と思っていましたが、誰かに話すのも恥ずかしくて、でも今日須原さんにお会いしたときに思い切って相談させてもらいました。
「笑わないで聞いてもらえたら嬉しいのですが…」と言い出したときは笑われていましたが、私の真剣な様子を見て、須原さんが「ひとつの親離れじゃな…。」と言いながらデスクグラインダーで削ってくださいました。
イラスト部分を削るとそこは予想外に白くなったのですが、須原さんが「マジックで塗りつぶしたらええ」と教えてくださって、すぐにペンを用意してくださいました。
ペンで塗りたくっていると、イラストのシルエットが黒くなっていきました。
近くで見るとシルエットの輪郭がはっきりわかるのですが、遠くから見るとわからないほど真っ黒になりました。須原さんも、私も笑いました。自分でも本当にはっきりした性格だな…と呆れてしまうほど能動的で、ちょっと危ないくらいの行動力だな…と思います。
黒く塗りつぶされた可愛らしいイラストを見て、もう幼稚な自分はいないことに安堵しました。もう、昔には戻りません。誘惑も、断ち切ります。私は、新しい自分で生きて行くので、趣味も好みも前とは違うものにします。
須原さん、ありがとうございました!!
夜の桃花タイムでは、最近組み立てをさせてもらっています。
組み立ては人によってやり方が様々で、私も最近ようやく一番やりやすい方法を見つけました。これはほしちゃんに教えてもらった方法で、5つの花びらをつけるために、3:2のパーツを作る、というものです。中心の穴を小さくさせるために、毎日研究しています。
今日、隣で丸めをしていたそなちゃんとランニングの話になりました。
明日から石生+なのはな+奈義コースということで、私は恐怖がある、ということを話していると、そなちゃんはすごく楽しみだと言ってくれました。そなちゃんはランニングは好きだけれど、畑は怖いという気持ちを教えてくれて、私がランニングが苦手なのが意外、畑でバリバリ動いているのに、と言ってくれました。そんな風に言われたのは初めてで、驚きました。そなちゃんは優しいからちょっと盛ってくれたところもあったのかなと思うのですが、それでもそう見られていたんだと思って嬉しくなりました。最近畑でバリバリ動けるように努力している最中だったので、客観的に見てそうできていたんだと思って嬉しかったです。
先ほども書きましたが、まだまだ私はスピードがみんなより出せなかったり、体力がみんなより無いと思っているので、もっともっと動ける人になっていきたいです。
明日は、ピークの14.2kmを走る、ことになっています…。
正直怖さしか無いのですが、まちちゃんが「あたし走ろうかな~」とさらっと言っているのを見て、まちちゃんとなら走れそうな気がしました。怖い気持ちも十分ありますが、ちょっと冒険したい気持ち、未知へ挑戦してみたい気持ちもややあります。
ということで、明日のテーマは「挑戦」にします。私の場合、走れるかどうか、ではなく、走るかどうか、な気がしています。自分を変えるためにも、今までの安全圏から飛び出してみたいとも思います。いや、答えは走る、と出ているはずです。走ります。そう宣言しておきます。
脚が棒のようですが、お風呂に入ってよく寝て明日もがんばります。
おやすみなさい。