「何も着飾る必要はない」 ほのか

3月23日

 太陽が夏の顔をしていました。古吉野の中までも生暖かい空気が入り込んでいました。

 でも、よく考えたら今日は3月の下旬。このくらい暖かくてもおかしくないのかな、と思いました。つい先日は雪が積もっていたのに、こんなに暑いくらいの気温になるなんて。四季の変化はめまぐるしいと感じました。
 泣いて落ち込んだと思ったらすぐけろっとしている私みたいだと思いました。

今日も、朝は収穫嫁入りをしました。
 今日初収穫の冬馬力は太く短く、持ってみるとずっしりとした重厚感を感じました。

 セロリも長くきれいなものがたくさんとれていました。「これを相川さんのお土産にしよう」と思ってキープしておいたのに、「あ、やっぱりこっちの方がきれいだったかも」と悩んでしまうくらい、どれも綺麗で迷ってしまいました。

 するとそなちゃんたちが「相川さんに恋してるねえ!」と言っていました。私としては、あるのならできるだけ最上級のセロリを持って帰って欲しいという欲があったので、一番きれいで一番真っ直ぐに伸びたセロリはどれかと目を光らせていました。
 今は野菜が外で買うと高いそうなので、なのはなに来て野菜がたくさん食べられて嬉しいとおっしゃっていた相川さんの姿を思い出すと、一番立派な野菜を持って帰って欲しいなと思ったからです。

 フルメニューはみんなとなのはなコースを走りました。

 はじめの10分は身体が重いな…といつも思うのですが、そこを超えると軽くなっていきます。なのはなコースは景色が変わるので、やはり走っていて飽きないというか、楽しいです。

 その後は奥桃畑の摘雷をしました。

 朝の作業発表で相川さんの名前が無かったので、ああもう帰ってしまわれるのかと思ったのですが、桃畑に向かってくるあやちゃんと相川さんの姿があり、びっくりしました。

相川さんも「今名前が呼ばれなかった人」に入っていたんだ!もうなのはなのメンバーのひとりなんだと思って嬉しくなりました。

 今日は、全員で奥の白鳳1本を終えてから、1人1本担当で1時間で終わらせました。

 私は若めのなつごころを担当しました。あけみちゃんが一人ひとり確認にきてくれたとき、「もう気持ち強気で落としていいよ」と教えてくれました。私は自分がちょっと落とし過ぎてしまう傾向があると思っていたので、意識的に控えめに落としていました。
 ですがそれは必要の無かったブレーキだったんだなと思い、でもまだ慎重さは手放さず、適切な範囲内で落としていきました。
 慣れてきても、あけみちゃんが確認に来てくれて教えてくれたのが嬉しかったです。

 今日で奥桃畑が終わりました。楽しいとずっとやっていたいなと思ってしまうのですが、今日は隣でなつみちゃんやまちちゃんの早い手さばきに感化され、私も1.5割増しで速く動けたような気がします。

 午後はミーティングでした。
 今日、今日のなのはなと山小屋便りでミーティングのことを書かせてもらいました。
 書き上げるまでに少し時間が掛かりました。
 自分の頭の中では新しい発見や気づき、新しい質問が山積みで、それらを整理していきたいなと思っています。記事を書きながら、少し整理されたような気がします。

 私は、本当にとんでもなく認識の歪みがあったなと思います。
 私はかわいがられた、甘やかされてきた、愛情を十分くらい注がれてきたと思ったけれど、実際はそうではなかった。その証拠として、今の私は褒めて欲しくてたまらなくて、他の人が褒められると拗ねてしまうくらい愛情に飢えているんだと今日気づきました。

 良いことも悪いことも全て味わい尽くして、自分の経験を全て使って生きて行く。お父さんの言葉が勇気となりました。
 自分がどう自立していくか理想を持つこと。治るのが人生のテーマではなくて、治って何をするかが人生のテーマなんだと聞いて、私は視界がぶわっと一気に開けたようでした。
 今までは苦しすぎて目先のことしか考えられなかったからです。人生って長いんだなと思いました。

 また、今日の集合では、着る服と同じように、自分の気持ちも着飾る必要は無いのだと教えていただきました。
 何もない、何も演じていない自分になるのが怖いと、変なメイクをしたりして自分を守ってしまうのだと知りました。
 見せたい自分とか関係無く、そのままの自分でいてもみんなが認めてくれる。それを信じます。でもそのままの自分って何だろう。あまり考え込まない方がそのままの自分になれるのかな、と思います。

 これからも、毎日ちょっとでもいいから自分を進化させ続けていきたいです。

 明日もがんばります。